あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら | kazuのブログ

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サラリーマン社長のムービートラベル

この作品を観た方々はどう思いますか?「名誉の死」か「犬死に」か。私はあまりにも極論だと思います。この作品は令和の女子高生が敗戦間際の日本にタイムスリップします。令和の若者、昭和戦時中の若者。ものの考え方が全く違います。一種のカルチャーショック、同じ年ごろでありながらゼネレーションギャップが描かれています。「なんで死に急ぐの」「生きることは恥?」。みんなおかしい...。当然のことながら受け入れられません。そんな彼女は一人の特攻隊員に恋をします。「死んでほしくない」そう思う一方で純粋に「日本を守るために我々は逝く」と言う彼の姿に惹かれていくと言うのもまた事実なんやなあ。本当に純粋なまさに時を超えた「イノセントワールド」。日本のどこなのかはこの作品は特定されてないですが、まあモデルはやっぱり知覧の特攻基地かな。松坂慶子さんが演じた軍の指定食堂の女将ツルは明らかに「特攻隊員の母」鳥濱トメさんであることは特攻隊のことについて知っている人ならすぐにわかると思います。この映画観た?特攻隊員についてどう思う?自分は多くの観た人に聞いてみたいね。

18歳の女子高生、加納百合は常に自分の身の回りのことにイライラしていた。進路を控え、成績優秀な彼女に対し担任教師は大学への進学を薦めるが彼女は頑なに就職すると首を振る。面談に飛び込んできたパートで働く母親に対し「魚臭い」と悪態をつく始末。事故で父を亡くし、懸命に自分のために身を粉にして働きながら女手一つで育ててくれた母が重荷で疎ましかった。百合はその夜、家を飛び出し近くの防空壕址に転がり込み一夜を明かしてしまった。だが翌朝目を覚まし防空壕をでると目に飛び込む風景は全く違っていた。フラフラになりながら町までたどり着くとそこには団地やアパートはない。古ぼけた民家が立ち並んでいる。同じ年頃の学生はもんぺ姿。町で行き倒れ寸前の彼女を助けてくれたのは軍服姿の青年、佐久間彰だった。彼が介抱して連れて行ってくれたのは心優しい女将ツルが経営する食堂。そこで新聞を見た百合は驚愕する。昭和20年6月...。終戦直前、敗戦直前の日本だったのである。

混乱する百合であったが事情が分からないにも関わらずツルは百合を住込みで働かせてくれた。ツルの経営する食堂は軍の指定食堂で特攻隊員の佐久間と特攻隊仲間の石丸、板倉、寺岡、加藤らが毎日のようにツルの手料理を食べにくる。そして近くに住む勤労学生、千代が漁師の父親からいつも新鮮な魚を運んできてくれる。百合は千代とすぐに仲良くなった。物はなくとも懸命に生きようとする日本人の姿があった。そして佐久間ら屈託のない特攻隊員たちともすぐに打ち解けたが「お国のため」と特攻の命令を今や遅しと待ち続けている彼らの心情がわからなかった。「なんのために死ぬの?日本は負けるの」。この戦争の結末を知っている彼女は国のためにその命を散らそうとしている佐久間たちにとてもそんなことは言えない。だが一方で純粋に「国を守りたい、愛する人たちを命を懸けて守りたい」と言う佐久間に対して恋心を抱く。日を追うにつれ佐久間に対する思慕は募るばかりだった。だが佐久間たち特攻隊員への出撃命令は刻一刻と迫っていた。

 

全く違う世界へ行ってこの作品のヒロイン百合は本当の意味での人を愛すること、敬うこと、そして感謝することを学びます。現代へ帰ってきたとき今までの捻くれた彼女とは全く違った人間となって帰ってきます。そんな彼女はラストで課外授業で行った特攻隊の記念館へ行って一枚の写真と手紙に遭遇します。「会いたい...」もうね、このあたりね、涙腺崩壊です。

自分は何度も添乗で「知覧特攻平和会館」へ行ってます。特攻隊員たちの写真も手紙も何度も見ました。それと薩摩観光バスのガイドさん、いっつもここは若い女の子たちなんやけど聞けは必ず、入社した時、特攻隊員たちの手紙の朗読を練習するそうです。「お母さん...」女性のお客様たちがいらっしゃると必ず何名か泣いておられます。18~20歳くらいの少年、青年たちが死ぬことが怖いはずがあらへん、この時代は確かにおかしかったと思う。だけど特攻隊を犬死にだの無駄死にだのと宣う左向きの方々に一言いたい。アホですかあんたら。私は彼らを「生神様」だの「英霊」だのと言うつもりは毛頭ない。ただの少年、青年です。そりゃ当時の世相に洗脳され、流されていただろうと思いますが「日本を、愛する人を命を懸けて守ろう」それをその気持ちが「死ぬ恐怖」を克服したんやろ? この作品で佐久間の親友、石丸を演じた伊藤健太郎くん、ほのかに恋心を寄せる千代から貰った手作りの人形を首にかけ大空へ飛び発って行った屈託のない、あの明るい青年です。特攻隊員を演じた感想を聞かれ、「今ある平和は特攻隊員の方々が命をかけて戦ってくれたおかげで成り立っている」とおっしゃったそう。ところがこれが炎上するんやね。左翼と言うのはアホの極地!どうしようもないわ。抵抗もせず負けてたら他のアジア諸国と同様の植民地。それは生きるよりつらい。わからんかね?どうしようもないわ。そんな若者たちを「犬死に」て、侮辱するにもほどがある。

そんな奴がおるからやねぇ、今の日本を見てみてみぃ、「無駄生き」している政治家の多いこと生き恥を晒すと言うのはこのことを言う。せこーく、せこーく国民の税金から金をかすめ取って、挙句の果てが裏金ですか?恥を知れ!たわけ!特攻で命を散らしていった方々に顔向けできますか?頼むからかかわった方々、即議員バッジ外してね。はぁー政治家いなくなるかぁ。日本国は断末魔の叫びをあげています。

現代の若者と戦時下の若者。二人の「イノセントワールド」に敬意を表し若くしてその命を散らしていった方々に改めて哀悼の意を表しましょう。合掌。