沈黙の艦隊 | kazuのブログ

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ああ、もう最悪でした。まあなんとか10月の添乗連投は何とか終わりました。10月頭の連休は北海道、中三日で河口湖...ベイスターズ、バウアー投手も真っ青の登板が終わったとたん帰ってきたら高熱でうなされました。で、そんなときに我タイガースはクライマックスシリーズで広島東洋カープを3連勝で撃破!日本シリーズに駒を進めました。とまあ、ジェットコースターのような1週間でしたが、先週ふらふらなのに2週間ぶりに観に行った映画がこれ、「沈黙の艦隊」。かわぐちかいじの大ヒットコミックの映画化、と言っても俺、あんまりマンガ見ないし、読んだことない。けど、よくある自衛隊批判、国防非難のバカ左翼映画ではないことは確かのよう。主演大沢たかお、玉木宏の「国防」とはなにかを突き詰めた作品と見てるんやけどちゃうんかな?非常に楽しみにしてる作品です。

海上自衛隊潜水艦「やまなみ」が太平洋にてアメリカ原子力潜水艦と接触、海底に沈没、艦長海江田四郎以下、総員76名が海の藻屑と消えた。アメリカ側は「やまなみ」の乗員の遺体を全員引き上げだと発表。だが近くで航行していた同じく海上自衛隊潜水艦「たつなみ」の艦長深町洋は疑問を持つ。艦長としての辣腕は海江田の右に出る者はいない。元海江田の副官だった経験を持つ深町にはどうしても信じられなかった。深町の疑念通り、これは日米による偽装工作だった。実は日米で極秘で建造された日本初の原子力潜水艦「シーバット」に彼らを乗船させるためのものだったのである。かくして海江田以下76名は「シーバット」に乗船。大海原に出航した。

だが、海江田には別に思惑があった。出航後まもなく「シーバット」は日本政府、アメリカ政府に対して反乱を起こす。世界に向け核兵器を搭載していることを示唆。そして「独立国家、大和(やまと)」を宣言する...。

 

正直、本作は「序章」です。これからどう展開していくのかまあ、コミックを読まれた方は結末をご存じなのでしょうが私はどうなるか知りません。核を持つことは正か?非か? そんな単純なもんでない。ことは国防です。政府に対して国に対して憂い、絶望した一軍人の思い。まさに中国、ロシア、北朝鮮の核の脅威にさらされた今の日本を原作者は35年も前に想定していたと捕らえることができます。そもそも時の政府、いやもっと以前、戦後の無能な日本の政府が棚に置いたままにしてきたこと、いや見て見ぬふりをしてきたことが80年近くたった今、我々がツケを払う羽目になったと言うこと。高い技術力の上に胡坐をかき、技術は盗まれ放題、情報はダダ洩れ、こんな日本に誰がした。極左の多い映画業界に対し生ぬるい平和賛歌のバカ映画シリーズにならないことを祈ります。

中国のサイレントインベーション、北朝鮮の拉致問題、身の程知らずのロシアは78年前に略奪できなかった北海道を虎視淡々と狙っています。「北方領土帰してくれ」どころではない。国民の不安は極限に達しています。

しかし1988年からの時代を反映していますねー。笹野高史さんがやった、竹上登志夫は上を下にして志夫をのぞけばもろ、竹下登です。あっちに気ぃつかい、こっちに気ぃつかい、どっちつかずになって頭を抱えてしまうアホなところはその当時そのままです。橋本功さんが演じた海原大悟ってフィクサー的な政治家は二階堂か、金丸か、当時はやった総理大臣より後ろで糸引く、院政政治がよく表れてます。まあこれからもコミックを読んでみたい気を押さえながらシリーズを期待しましょう。