インディジョーンズと運命のダイヤル | kazuのブログ

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観た、観た、観た、観たぁ~、遂にインディジョーンズ最新作、「インディジーョーンズと運命のダイヤル」が公開されました。ハリソンフォード80歳。俳優仲間が「年齢なんて彼にとってはただの数字でしかない」なんてこと言われてホンマかっこええわ。

1981年、当時のハリウッドの二大ヒットメーカー、ジョージルーカスとスティーブンスピルバークによってこのシリーズは産声を上げました。きっかけは「むっちゃクチャおもろい映画を作ろう!」この一言。彼らが映画大好き少年だったころ、映画はサイレントからトーキーへ、この過渡期に観衆の心を鷲掴みにしたのは「冒険大活劇」。ヒーローが毎回毎回、危機一髪、ハラハラドキドキの活弁士口調で言うところの「ああ、○○の運命やいかに!」で終了。「えっどうなんのどうなんの?」で次回へ持ち越し、そしてまた危機を乗り越え、またラストは「運命やいかに...」の繰り返し。観客は熱狂しました。これを一本の映画にぶち込んでスーパーおもろい映画にしよう...。それから42年。このシリーズはインディアナジョーンズと言う不屈のヒーローを誕生させました。今回の作品で5本...意外と少ない思いません?約8年半で1本のペース。だけどそれだけどの作品も、強烈なインパクトを与えた作品だったと言うこと。モーゼの十戒が入った聖櫃、古代インドの邪教、キリストの聖杯、エイリアンの遺骨...どれも皆、独特の世界観がありました。そして、ショーンコネリー、リバーフェニックス、ケイトブランシェットといったビッグネーム、名優を迎えました。「冒険大活劇」映画の古典でありながら、かつこのシリーズはオカルト的要素、超常的要素も持っています。そしてインディ最後の冒険となる今回は...

第二次世界大戦も終わりの頃、インディアナジョーンズは相棒の考古学者バジルショウとともに世界中の美術品、歴史的遺産を強奪しまくるナチスドイツに捕らわれの身となっていた。インディの前に立ちはざかるのはナチスの天才科学者ユルゲンフォラー。監禁された大陸横断列車の中、バジルとともに命からがら脱出したインディだったが、ユルゲンフォラーの魔手から逃れる際、「時」を支配できると言うアルキメデスの「運命のダイヤル」を見つける。脱出の際、一部はフォラーの手に渡ってしまうが...。

終戦から25年、世界は大きく変わろうとしていた。ニクソン大統領、ベトナム戦争、ロックンロール...そして今、アメリカは月面着陸から戻ったアポロ11号の宇宙飛行士の歓迎パレードで大にぎわいの真っ最中だった。そんな中、教鞭をふるっていたインディは教壇を去ることに成るのだった。人生の黄昏時を迎えた彼にとって現状は最悪だった。息子は軍に入り戦死、それが元で妻のマリオンとは離婚...。バーで寂しく一人で過ごすインディに一人の若い女性が声をかけてきた。彼女の名はヘレナショウ、かつてインディの友人だった、今は亡きバジルショウの一人娘だった。父と違い、現実的な彼女は歴史遺産や美術品を売り捌くと言う拝金主義者。「運命のダイヤル」を探し出すためインディを巻き込もうとしていた。そんな二人を正体不明の一団が襲いかかる。かつての宿敵ユルゲンフォラーだった。彼はドイツの敗戦後アメリカに渡りその頭脳はアポロ開発に生かされ、今やNASAの主要科学者であった。

インディは好むと好まざるにかかわらず「運命のダイヤル」の争奪戦に巻き込まれていく。「運命のダイヤル」に隠された秘密は一体何なのか。「手にしたものは時を手に入れる」。フォラーの恐るべき陰謀の全貌が明らかになってくる。インディは「運命のダイヤル」を手にすることができるのか? 驚愕の結末が待ち受ける。

 

感想を言うと非常に面白かった。これも言うてまおうかなー、今回のテーマは「タイムスリップ」です。もうこれ以上は言えません。後は思う存分映画館でお楽しみください。けどお得意の鞭のシーンはワンカットだけ、ハリソンフォード80歳、肩が上がりません.。シヤツを脱げばよぼよぼ。そんな彼が深海にダイブし、地下鉄の線路を馬で駆け、モロッコのカスバをミニカーで爆走する。私は60で大阪の地下鉄の階段を上がるだけで青色吐息です。

もうこれ以上は無理やろうけどハリソンフォードにはほんと頑張ってほしい。彼が世に送り出したスーパーキャラクターは2人。「スターウォーズ」のハンソロ船長とこのインディアナジョーンズです。誰もに愛されるキャラクターですが、彼が映画界に残した功績はこれだけではありません。「刑事ジョンブック/目撃者」、いい映画がやったあ。CIAジャックライアンシリーズの「今、そこにある危機」「パトリオットゲーム」、ジャックライアンはやっぱり彼が一番いい、「逃亡者」、ハリソン版リチャードキンブルも味がありました。そうそう、ロバートショウやエドワードフォックスと共演した「ナバロンの嵐」も面白かった。曲者ぞろいの役者たちの中でもアメリカ人将校を演じた若いハリソンフォードは際立っていました。皆、彼の若き日の作品、またゆっくりとまとめて観たいものです。

残念やけどこれでこのシリーズは終わりやろうね。彼しかインディを演じれる役者はおりませんもん。寅さんと一緒でね。もしこのあと若手にこの役をやらせるとしても観に行きませんわ。イメージ壊れるから。今回もよかった。どっちかっ言うと前作の4作目よりもこっちの方がよかったかな、お題がよかったですね。「エイリアン」と「タイムスリップ」やからどっちもぶっ飛んでねんけど元々オカルト志向、超常現象志向のシリーズですからね。それで言うと宇宙人よりタイムトラベルです。

 

さあ今週は「ヴァチカンのエクソシスト」が公開!「インディジョーンズ」も来週から公開の「ミッションインポッシブル」も楽しみやったんやけどこの夏の注目度ではこれかな。基本的に「怖いやつ」ってのは嫌やねんけど「悪魔祓い」がお題の作品はなんか好きなんですよね。ここにきてようやく今年、ハリウッドが息を吹き返してきたって感じです。この夏は楽しみ...うーん、けど金がない。