アバター/ウェイ・オブ・ウォーター | kazuのブログ

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「アバター/ウェイオブウォーター」、このお正月一番の注目作だと思います。実際入ってましたー。ようやく座れたのは前から2列目。まあ大ド迫力やけどね。しかし、この「アバター」には言いたいことがいっぱいある。と言うよりジェームズキャメロンに言いたいことがいっぱいあります。私は正直「アバター」シリーズより「ターミネーター」シリーズの方を買ってます。当然、アーノルドシュワルツェネッガーと言うオーストリア生まれのハリウッドスターを世に送り出したことも当然ですが人類とマシーン・コンピューターの戦いを描いたこの脚本が気に入ってます。でもシュワちゃんを世に送り出した後は「アバター」を創り出しそっちの方が気に入ってしまったようで3、4、5作品と政策にも携わらず。最新作の6作目「ニューフェイト」でも制作に帰り咲いたものの一度も現場に顔を出さなかったとか...。この間はアバターに力入れてたんですよね。やっぱりキャメロンの関わってない「ターミネーター」はなんか炭酸が抜けたようで。けどこれだけの人気、世界興行収入の1位に輝く作品ですから認めないわけにはいかないし好みがあります。私が言うことも古いのかもしれませんが。以前、私はジェームズキャメロンの功罪とこのブログで書いたことがあります。私のような一映画ファンがスーパーヒットメーカーに対して功罪なんて本当におこがましいですが「アバター」以降の映画界のなんでもかんでも3D、立体画像の横行は視覚のインパクトだけに頼りすぎて脚本がおろそかになっている気がしてなりません。これは「アバター」を非難するものでもなく、中傷するものでもありません。キャメロン監督自身は脚本、美術で力を付けて監督に上り詰めた人です。彼は「アバター」よりずっと以前に「アビス」と言う見事な海底の色彩感を醸し出した作品を世に送り出しています。キャメロン監督の美意識の高さは「アビス」から来ていると思います。俺はあれで充分やったんやけどな...。

惑星パンドラ。原住民ナビィとこの星の鉱質資源を求める人類との壮絶な戦いから十数年。元海兵隊員でありながらアバターのままナビィとなりオマティカヤ族を率いて人間と戦ったジェイクサリーは今やオマティカヤ族の伝説となりこの星で暮らしていた。彼は戦いで敗れ死亡した妻ネイティリとの間にネテヤム、ロークの二人の息子とまだ幼い娘のタクティレイと言った三人の子を設け、今は亡きグレースオーガスティン博士のアバターによって生まれた少女キリ、そして両親を先の戦争でなくした人間の子スパイダーがサリー一家の養子となっていた。

だがある日、開発資源会社RDAの輸送機が再びこの星にやって来た。RDAに付き従う傭兵たちの中に死んだはずのクオリッチ大佐のアバターらによって結成された傭兵部隊リコピナント兵がいた。再び戦争は避けられない状態となった。ジェイクサリーは戦いを避けるため森の部族オマティカヤ族を離れ、水の部族メトケイヤ族を訪ねる。最初は水辺での生活に戸惑い、慣れぬ暮らしを強いられるサリー一家だったが生活に慣れメトケイヤの信頼を得るようになった。

だがジェイクらが水辺の一族の中にいるとを知ったクオリッチ大佐らのリコピナント部隊は一族の村々を焼き払い、その魔の手は段々とサリ一家に伸びつつあった。再び戦争は避けれない状況になっていく.....。

 

あらすじ簡単に書けば短いんですがね。とにかく長い!長いわー。上映時間3時間12分。これを皆さん満喫できるかどうかやねんけど、再び人間が攻めてきた、争いは嫌、じゃ、他の部族に匿って貰って、でもほかの部族に迷惑がかかる、んじゃ戦かおう。これだけの話なんですがキャメロン監督はこれでもかこれでもかと自慢の映像美を見せつける。スクリーンに広がるのは色彩色豊かな、架空の動物たち、植物、森の緑、海の青。確かに見事な画像です。ですが私は、ピカソやラッセンの絵を3時間12分じっと見ていろと言われれば不可能です。

確かにこの物語は西部開拓時代にインディアンの土地を奪おうとした白人の開拓者たちと自分たちの土地を、家族を守ろうしたネイティブアメリカン(インディアン)たちとの戦いをそのままSFの世界に持ってきた物語です。そこにはキャメロン監督の色々な思いがありただ、ただ色彩画だけを我々に見せつけようとしたとは思いませんが。ジェイクサリーの息子がクジラかジンベエザメをモチーフした巨大な生物と延々と泳ぐシーンはさすがに「まだかいな」と思いましたが...。

なにはともあれ本作はこの冬の目玉でしょう。それが観た人の目にどう映ったかは人それぞれの感性ですね。この感性を良かった悪かったと強制することはできません。人それぞれの感性ですから...。