ほの蒼き瞳 | kazuのブログ

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新年あけましておめでとうございます。昨年はジェットコースターのような一年でした。なんといっても新薬があって命を長らえさせて頂いたこと。「まだもうちょっと生きれる!」こりゃあ嬉しいですよね。これに反比例するのが会社の懐事情。詐欺に会うわ、2年前の売り上げを「あんた死ぬかもしれんから」とふんだくるように取られてしまったり、政府のやってる「全国旅行支援」なんて言う人の首を絞めといてなにが支援や、って言うホンマ訳の分からん行政の「私、あなたたち助けてます」感満載の無能策にもう正月気分ではありませんでした。
と、まあ命が助かったことを感謝してお金は取り返していきましょう。前向きに前向きに...。と言うことで2023年度第一作目の鑑賞作品は「ほの蒼き瞳」。クリスチャンベイル主演で、ハリーポッターのトビージョーンズやティモシースポール、Ⅹファイルのジリアンアンダーソン、それにシャルロットゲンズブールやロバートデュバルまで出演しているという結構芸達者たちも顔をそろえた作品なんやけど宣伝なんて全くしてないやろうし、何とも地味ぃ~な感じの作品なんですが、かのエドガーアランポーが陸軍士官学校時代に体験した出来事として作られています。クリスチャンベイルは陸軍士官学校に起こった殺人事件を解決するためにやって来たニューヨーク市警の元刑事。舞台は19世紀のニュ―ヨーク州郊外。ほんまにもうちょっと宣伝くらいしたら? 知らないと観てくれませんよ。それに映画館にはパンフレットすらなし。年末年始の掃除の疲れからか冒頭少々ウトウトしてしまいましたがこの時代の背景のようにどこかグレイに閉ざされた不気味なミステリーです。

19世紀のニューヨーク州ウエストポイント陸軍士官学校。校内で士官候補生が何者かに木に吊らされた遺体が発見される。学校側は士官学校の存続が危ぶまれる中、秘密裏に処理しようとニューヨーク市警の元刑事オーガスタスランドーに事件の捜査を依頼した。ランドーは妻と死に別れた後、警察を退職。一人娘が突然家を出てしまったという一人暮らしの身の上だった。遺体は何者かに心臓を抜き取られるという惨殺死体だった。校内にて事件を調査するランドーだが士官候補生たちは一様に口をつぐむ。そんな士官候補生たちの中で一人、詩を愛し、校内の医師の娘に心を寄せる軍隊には似つかわしくない候補生がいた。名をエドガーアランポー。そんな彼がランドーの捜査を手伝うことになる。

多くの関係者が協力したがらない中、捜査は難航したが校内に中世の頃、横行した悪魔崇拝者がいることが分かる。だがまたしても候補生の一人が失踪。数時間後、彼は死体となって発見。またしても吊るされた体から心臓が抜き取られていた。ランドーは校内で驚くべき真実を発見するが、事件の真相はそれをも凌駕するものだった。

 

うーん、暗いっ、暗いですわー。後半はどんでん返しのどんでん返しでなかなか面白かったんやけど。このドラマには実在の人物、エドガーアランポーが出ています。マニアの方はご存じ、世界で史上初の推理小説を書いたと言われるのがこの方。「

モルグ街の殺人」と言うのがその栄えある推理小説第一号だそうです。このドラマのエピローグが彼の推理小説第一号に繋がるーって言うようなオチがあるのかと思いきや、まったく違う観点からの結末でした。そのへんはなんかがっかりもあり、驚きもありの複雑な感想です。けど彼がウエストポイントの陸軍士官学校、士官候補生だったことは事実。私、こういった史実、虚実をいり交ぜて、実在の人物、架空の人物を設定させてる物語は好き。ああ、この人、ひょっとしたらこんなことしとったかなー、なんて空想の世界に遊べます。原作があるらしいけどラストにもうひと捻りあればなと思います。