最悪なままの日韓関係ですが、そこはお隣。何かにつけよーく似ております。容姿も似ていれば社会問題も。今回観た作品「声/姿なき犯罪者」(もっとセンスのええ邦題考えられんのかいな)は所謂、日本で言う「オレオレ詐欺」を描いた作品。やっぱり韓国はネタのふくらまし方がうまいね(徴用工や従軍慰安婦もそやけど)。2~3人の詐欺師が安マンションの1室を借りてチマチマやっているわけやない。釜山の詐欺は釜山の「支店」を通して遠く中国・瀋陽という本店がコントロールしています。犯罪者集団の重要人物たちが室長、本部長、工場長、先生、社長とまあうちの会社よりよっぽど会社らしい。まさに「一大ベンチャー企業」であります。この罪悪感のかけらもない悪党たちを騙された妻のため、死に追いやられた恩人のために元刑事が立ち上がります。
釜山の建設会社で働くソジュンは元刑事。パートで家計を支える妻と暮らしている。妻に小言を言われながらも結構幸せを感じている。今日、工事現場で働くソジュンは社長から昇進を言い渡され警察をやめて本当に良かったと思っている。
そんな時、突然、彼の妻の元に一本の電話が入る。
「ご主人のミスで事故が起こりました。ご主人は病院に運ばれました。ご主人に多大な賠償責任が発生します。師団金として...」
夫の身を案じ妻は振り込みの手続きを行なう。騙されたとわかった時はもう遅かった。絶望しフラフラと道路を渡る彼女に車が衝突。命を取り留めたものの病院で横たわる彼女を前に呆然と佇むソジュンにさらに追い打ちがかかる。会社の金、30億ウォンが騙し取られたというのだ。その夜、ソジュンを取り立ててくれた社長は自ら命を絶つ。社長の葬儀では社員の断末魔のような悲鳴が上がった。社員の中には子供の病院代を抱える者もいる。元刑事の経歴を持つソジュンは警察で培った捜査能力で調査を開始。巨大な詐欺組織の本部が中国の瀋陽にあることを突き止める。彼は警察に中国に捜査の手を広げることを進言するが警察はなかなか重い腰を上げない。業を煮やしたソジュンは詐欺グループの支部である釜山の「室長」と呼ばれる男に取り入り単身、瀋陽に潜入する。そこは想像を絶する一大詐欺組織が暗躍していた...。
「オレオレ詐欺」をこれほどドラマチックに描く韓国映画はやっぱりうまい!正直、詐欺グループの実態ってホンマにこんなんか❔と少々疑い目を向けたくはなりますが、詐欺は犯罪と言うよりビジネスとして成り立っています。ビジネスチャンスは人間の弱み、業務の成果は人間の悲しみ、絶望。この物語に出てくる「先生」と呼ばれる男は仕事を「楽しめ」と言う。「楽しめ」と言うのは人の嘆き、悲しみを見て悲しめと言うわけです。この企業に出てくる「企業」の「役員」、「社員」と言うのはホンマにクズみたいなやつばかりです。だがそんなクズが一番得をし金をもっている世の中になっています。これは韓国に限ったことではありません。日本も同様。日本の議員さんで今回、法務大臣政務官に着任された小野田紀美さんと言う私が非常に期待している議員さんがいらっしゃいます。彼女のホームページにこう書いてあります。「正直者が報われる世の中にしたい」
彼女がその言葉通り信用に足る人物かどうか、それは今までの彼女の言動や国会での発言を見聞きすればよくわかります。期待しています!
けど、この物語の最後で「先生」と呼ばれる男が「俺を捕まえたところで詐欺はなくならない」と言ってる通り、人間の心の奥に「欲望」と言うものが存在する限り「正直者が馬鹿を見る」社会は存在し続けます。この世の中おかしなこと、変なことは至る所にあります。
最近、重信房子と言うばあさんが刑期を終えて出所してきました。なにをやったかってえと、かつて「日本赤軍」と言う若者たちで組織されたテロ集団がありました。革命、革命と叫び続け、何をしたかったかったかと言うと簡単に言えば日本を「共産主義」に変えるという思想を持った連中です。この連中は「テルアビブ空港銃乱射事件」ドバイ、ダッカの「日航機ハイジャック事件」「ハーグ事件」...。殺戮、誘拐、もうありとあらゆるテロ行為を重ねてきた連中、関連で言えば「あさま山荘事件」もそう。その組織を作った張本人です。あの時は私はまだ小学校でし
た。「赤軍派」と言う言葉は「恐怖」の代名詞でしたねえ。この組織に何人の人たちの命が奪われ、人生を狂わされたか。ところがばあさんになって出てきたらアイドル扱いです。死刑になって当然の人間が出てくりゃ講演だの、インタビューだの、手記だの...。講演じゃ「本当の民主主義はどこにある」だの「政治が一方の方に流れている」だの、「自由は息を吸うことぐらい」だの、その「民主主義」を根底からぶっ壊そうとしたのは誰やねん? まあこんな人間反省なんてしませんわ。おまけに刑期中に癌の手術を4回も行ってほとんど病院暮らしとか...その金は国民の血税やろ!なにが「息を吸うぐらい」や。息なんかせんでええわい!まあこんな人間に「反省」なんて言葉はありません。性根は死ぬまで変わりせん。もっと腹が立つのはこのばあさんをアイドルやヒーロー並みに取り立てるマスコミや左系の著名人とか言う奴。はっきり言ってこのばあさん、日本の恥部ですよ!まあ娘さんとかには罪がないから好奇の目に晒されるのは可哀そうやと思うけど。
しかしおかしいですわ。金をだまし取られた言うても簡単に警察は動かんし、罪もない人間殺しといてヒロイン扱いされるばあさんはおるし、いつから日本はこんな国になってもうたんやろね?