ラムLAMB | kazuのブログ

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サラリーマン社長のムービートラベル

1週間開きましたが、前週の連休9月23日から9月25日の連休は北海道への添乗でした。8月に日帰りの添乗は約2か月半ぶりに行って参りましたのでコロナ禍後の添乗は2度目になりますが泊りがけの添乗は2年7ヵ月ぶりです。8月の日帰りの添乗でクタクタでしたから少々心配でしたが何とか無事に終えました。しかし2年半のブランクはなかなか...勘が戻りません。でもなんとかかんとか無事に終えて帰ることができました。ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

 

で、2週間ぶりの映画鑑賞。作品は「ラムLAMB」と言う作品。この作品、前々から密かに期待してたんですわ。「ラムLAMB」と言うこの作品を知ったのは2カ月ほど前。この作品を見た映画館での予告編です。なんか不気味でね。あまりオカルトなんかのこわーい映画は好きではないんですが、なんでか知らん興味をそそられました。宣伝文句がこれです。

「生まれてきたのは禁断〈タブー〉でした。」

さあ禁断〈タブー〉とはなにか、画面見たら対外分かったんやけどね。正直生まれてきたものより怖いのはそれを抵抗なく受け入れてしまう人間。それにより得る「幸福」感。異常なものを正常のように受け入れる異常。何かが崩れていく...テレビなんかでは殆んど予告を流していません。演者がほぼ4人。怖いというより不気味。オカルト、スリラーそれともファンタジー? ご覧になった方はどう感じるでしょうか? 是非お伺いしたいものです。

白夜の国、アイスランド。山間部に暮らす羊飼いの夫婦、イングヴァルとマリアはその日その日をただ黙々と働き、過ごしている。一見、仲睦まじく暮らしている二人だがなぜか二人の間には蟠りのようなものがあるようだ。毎朝起きると羊たちに餌をやり、牧草地へ連れて行き、出産の手助けをする。

「時を旅することができるようになるそうだ」

「過去に戻れるのかしら」

他愛無い会話の中にも何か冷めたいものが感じられる。

そんなある日、一頭の雌羊が産気づいた。二人はいつものように厩舎で出産を手伝う。だが生まれてきたのは...羊ではなかった...。だが二人は「それ」を厩舎に置かず、母屋へ連れて行き、寝室で寝かせる。彼らは「それ」を「アダ」と名付けわが子のように育てることにする。その日から夫婦の顔つきが変わる。どこか湿った空気の漂った家は陽光が差すようになり家の中から笑い声が聞こえるようになる。だがいつの日からかアダが眠るベッドに向かって窓越しに一頭の羊が泣き叫ぶようになった。愛しいわが子を呼び寄せるように...。

マリアはアダを墓へ連れて行き、一つの墓標に祈りを捧げた。墓標には「愛する娘アダ」とあった。「アダ」と言う名は二人がなくした一人娘の名だったのである。

数日後、アダを寝かしつけた二人が出かけることになったが戻ってみるとアダの姿が見えない。必死で探し回る二人。ようやく見つけたアダと一緒にいたのはあの羊だった。その後も執拗にアダのベットに近づき泣き叫ぶあの羊、マリアはイングヴァルとアダが寝静まっている間にライフルを取り出し、その羊を撃ち殺してしまう。だがその様子を見ていた者がいた。ふらりと牧場に戻ってきたイングヴァルの弟、ベートゥルであった。翌日、ウダと初対面したベートゥルはウダの姿を見て驚愕する。その日からベートゥルが家族に加わり、しばらくの間一緒に暮らすこととなる。

「あれはいったい何だ?」

違和感と蔑むような態度でアダと接していたベートゥルだったがだんだんといつしかアダに愛情を感じるようになっていく。だがひょんなことからこの家を去ることになったペートゥルが出て行ったその日から暗い闇がこの家族を覆うようになっていく。なぜ、何のためにアダは生まれてきたのか? 予想だにしない結幕を迎えることとなる。

 

何とも異様な作品やねぇ。生まれてきた「アダ」は毛布にくるまれて頭だけ出している。頭はただの羊なんやねぇ。なんで抱いて家の中へ連れ行くか...途中まで観客はわからんわけです。それが物語が進むにつれ首から下が徐々に分かっていくわけです。そして怖くて哀れなのが「アダ」を生んだ雌羊。人間の業で引き離され、我が子を取り上げられる。窓辺の外から物悲しげになくわけです。実の母親はこの羊。羊に演技はないやろうけどこの何とも恨みともの悲しさにあふれたあの表情が今後の展開を予感させるわけです。なんかそこが怖いですね。不気味ですね。だけどこの子を何のためらいもなく平然と家の中へ入れ普通に育て上げようとするこの夫婦もまた怖い。やっぱり子供を亡くしたため心が半分壊れている。そこへ突如現れた「アダ」。アダの生まれたバックグラウンドの闇も確かに怖いが、精神が崩壊した人間の行動もまた恐怖。羊から子供を取り上げ、その母親たる羊を殺す。結局はその報いを受けるわけですが、うーん結末がねぇ...まあ、その、アダの父親らしき「それ」が登場するわけですがモンスター映画になっちゃいましたよね。ちょっと拍子抜けと言うかなんというか。何とも言えません。アイスランドにお伽話か伝説なんかがあるんでしょうか? あればそれはそれでまた面白いと思いますが...。

 

このブログは3週間にまたがって書いてます。ようやく仕事が入ってきてほんとバタバタと、冒頭に書いたように9月23日~9月25日の連休が添乗で北海道、10月8日~10月10日の連休がこれまた添乗で信州、久々に仕事した―ってな感じです。しっかし、10月の連休は道路が工事の上に☔☔☔。なのに無茶苦茶な人混、こりゃひどいわ。行き先がカット、カットの連続で付き合って頂きました皆様、久々の団体旅行なのにホンマ申し訳ございませんでした!上高地のかっぱ橋はちぎれそうなくらい人が乗っかっとったし、松本城は天守閣まで70分困難聞いたことあらへん。みんな娯楽、レジャーに飢えてるんやなー。北海道の添乗から信州の添乗までの間にいろんなことがありました。安部さんの国葬、北朝鮮のミサイル落下、うちはと言えばブチ切れてしまいそうな金銭の話が一つ二つ。そうそう、全国旅行支援も始まりました。これがまあなんというか当の旅行社からは不評の嵐。旅行社と言えば国土交通省、国土交通省と言えば公明党、おまけに我々業界の頂点にはあの妖怪がおる。よくはならんわな。ああ、なんでこんな業界に足を踏み入れたんやろ?何はともあれちょっとづつでも世の中は動いているようです。うーんしかしこの映画を観たら羊肉が食べたくなってきました私は不気味やわ。