ああこの訳の分からない、香りの映画。まさにタランティーノの匂い。タランティーノとのコンビ作品が続いたブラットピット主演です。タランティーノの影響を受けたのかどうか...定かではないのだけれど、彼の無茶ぶりを超えるようなプラピの新作、それが「ブラットトレイン」であります。しかも舞台は我母国、ニッポンであります。日本ではありません、ニッポン。架空の我母国であります。このぐっちゃぐちゃな物語が展開される場所が我が国が誇る交通機関、新幹線、いや日本高速電鉄、ひかり、いやゆかり!なんやねん!このよくわからないシチュエーション。東京から京都へ向かうこの弾丸特急=ブラッドトレインの中で繰り広げられる弾丸、刀剣、毒蛇が飛び交うカオス状態のバイオレンス。カオス大好きのオヤジにはたまりませんなっ!
長らく精神を病み、闘病生活を送っていた一人の男が久々に仕事に復帰。復帰後の初仕事は二人組の男から高速列車のなかでブリーフケースを奪うというごくごく簡単な仕事だった。男の本職は殺し屋、コードネームはレディバグ〝レディバグ〟(てんとう虫)。柄にもないようなコードネームの男だが全盛期の彼は優秀だったが今は自称「世界一運の悪い男」、行く先々でトラブルに巻き込まれていた。そんな彼の復帰初仕事は高速列車「ゆかり号」内で東京で乗り込む二人組の男からブリーフケースを盗み出し、品川で降車のはずだった...
品川で下車しようとしたとき、同時に乗車しようとした若者が彼に襲い掛かる。襲い掛かった男の名はウルフ。メキシコのNo1の殺し屋。なぜか復讐心をメラメラ燃やしレディバグに恨みがあるのは一目瞭然だが彼には何のことかさっぱりわからない。かろうじて食堂車でウルフを始末したレディバグだったが、今度はブリーフケースを盗まれたことに気づいた二人組の男が襲い掛かる。二人は〝タンジェリン(みかん)〟と〝レモン〟と言う何ともしまらないコードネームだが組織からブリーフケースとボスのドラ息子を確保し京都で引き渡すという仕事を請け負った腕利きの殺し屋だ。だが目を離した隙に何者かにドラ息子を殺され同時にブリーフケースも盗まれるという大失態をしでかした。そしてブリーフケースを狙うものがもう一人いた。女子学生風ファッションに身をまとってはいるがどうも組織の人間らしい若い娘〝プリンス〟。彼女は同乗していた日本のやくざらしき男キムラの一人息子を人質に取り彼を使ってケースを奪い取ろうとしていた。そのキムラは息子に大けがを負わせた犯人を追い求めて列車に乗りこんでいた。だがこの列車にはボスの一人息子を殺した真犯人、女殺し屋〝ホーネット〟が乗り込んでいた。彼女は毒蛇ブームスラングの猛毒を自在に操る。その毒に一刺しされると体中の隙間から体内の血があふれだし死に至る。一台の列車に7人の殺し屋、だがこの殺し屋たちを引き合わせた黒幕がいた。ロシア人でありながら日本のやくざ社会を牛耳るラスボス「白い死神」と呼ばれる男。その男が乗り込んでくると言う京都に近づいたとき、一人の日本人が手前の駅で乗り込んできた。その男〝エルダー〟は車内でレディバグに「運命」についての講義を聞かせる剣の達人。まさにカオス状態の弾丸特急「ゆかり号」。「世界一運の悪い男」レディバグを待ち受ける「運命」は...。
カオス大好き還暦親父の観終わった後のまずは第一印象はと言うと...。これまでハリウッドの描く「へんてこ日本」は数々ありました。「ザ・ヤクザ」(うっはー、監督シドニーポラック、主演ロバートミッチャム、高倉健。ふっるー。子供のころテレビの洋画劇場で観て、えっ?これどこの国?いつの時代?って思った覚えが...興味ある方はTSUTAYAさんのレンタルか配信で) 、「将軍-SHOGUN」、「ブラックレイン」、「ラストサムライ」etc、etc。映画ファンになって50有余年、ハリウッドの目に映るニッポンって全く変わってないんだなと。でもハリウッドに日本を描いてもらえばうれしいような、しかしなんか笑ってしまうような。「お前らに義理、人情なんていってもその気高さが分かるか?」って言うような上から目線となんかバカにされているような寂しさと。でも興味を持ってくれているのは確かなようですな。渡辺謙や真田広之がハリウッドに進出しているのはうれしいし、タランティーノが千葉真一に心酔したり、コッポラ、スピルバーグ、ルーカスと言った今やハリウッドの大御所になった面々が黒澤明を師事しているというのは有名な話。だから日本映画はもっとしっかりせにゃあかんのだよ。チャンバラはどこへ行った?チャンバラは―。
香港に抜かれ、韓国に抜かれ、これは先日亡くなった千葉真一さんが嘆いておられたのを以前テレビで見たことを覚えています。アイドルグループのプロデューサーが映画界で幅をきかせ、演技の基礎もなっていない所属のタレントをごり押しで出演させ小銭だけを稼ぐというスタイルでは日本の映画界は衰退するばかりです。
でもそんな中、今回のように真田さんが出演され、千葉さんの元で鍛えられた太刀さばきを見せてくれるのは嬉しい限りです。頑張ってくださいね。しかしこんな屠殺場のような映画を観せられたあとでジビエ料理をたまらずに食べに行った私はおかしいのだろうか?
「奇妙な国」ニッポンを語らせて貰ったついでに言わせてもらうと、何もこれは他国の人の目をどうのと言うのが原因ではない。我々、日本人がこの愛する祖国に住んでいてもおかしいと思うことがあります。
先日凶弾に倒れた安部元首相の国葬に関して賛成、反対と各メディアが騒ぎ立てる昨今。こりゃ色眼鏡で見られてもしょうないわなと思うことが多々あります。どうやら今は「国葬反対派」の間で「国葬の招待状が届きました。不参加で送り返しました。ご覧ください」とわざわざSNSで投稿して招待状まで写真で貼り付けるのが流行りらしい。日本は何時からこんな非常識、不道徳な国になったんや?俺はマナーもなってないし、アホやけど亡くなった方、その遺族に対しやってええことと悪いことはわかるぞ。最低限の道徳やマナーは死んだ両親が教えてくれたしな。蓮舫さん、辻本さん、非常識な親に育てられて可哀そうですな。やってええとか悪いとかが分からんらしい。目立ちたがり屋の山本太郎に至っては「私は返信しません、ボイコットです」やて。ほんまに笑うてまうわ。なんかほかの人とちゃうことをやりたいんやね。こいつがやりそうなこっちゃ。
こいつらがやってることがパフォーマンスだってわからんほど国民はアホじゃないよ。まあ一部の信者みたいなやつらを除いてね。そりゃ賛成派ばかりじゃないのはわかるし、そりゃそれで非難もしないけど。一旦、政府がやると決めた以上それに従わなあかんのんちゃうの?国民が選んだ行政機関なんやし。国葬に国民の税金が投入されるのはおかしい? 国民に納得いく説明を? 俺は十分納得しているけど。税金の使われ方が納得されていない方々がいる全国民に、全国民に納得いく説明を?そんなん不可能やろ!あほの骨頂ですな。自分の税金が納得いかないことに使われるのが許せない?はぁ?
世の中、税金の使われ方が納得いかないことなんて山ほどある。ちなみに俺が税金の使われ方で納得いかんのは山本太郎、蓮舫、辻本、お前らの給料が税金で払われてることや。納得がいかないことに税金を払わんでええのやったらまず、それから始めてくれるか?
何はともあれすでに外国の大使館関係者の方々からも反対派に対する疑問や非難が挙げられてます。これを見てもやめんのかな?しかし各国から弔問に来られる方々の前でデモ活動とかやるのだけはやめてほしい。恥ずかしい。情けない。それだけはやめろよ。そんな奴らは即逮捕、留置所でええと思いますよ。でないとほんまにアホの国として見られるよ。
