韓国映画のコメディ作品は笑うたことがありません。去年でしたかアクションコメディやったけど酷いのがありましたわ。本作「NON-STOP ノンストップ」ってのも言わばアクションコメディになるんですけど、「期待でけんなぁ」と思う反面なんでか観に行ってしまいました。
くらーい東欧の映画を観てしまうと翌週はノーテンキな映画を観たいもの、おもーい題材はコロナ禍の中２週連続はきついわ．．．
物語は韓国の普通に暮らしている中産階級の夫婦が子供を連れて初めてのハワイ旅行に出かけるんやけど、なんとその飛行機の中でハイジャックに出くわしてしまうというお話。だけどその夫婦は実は．．．と言うまさに漫画の世界。これをシビアに描いたのが私の大好きな「シュリ」になってしまうんやけどこれを馬鹿馬鹿しく茶化した作品と言えばいいんかな？
今から十数年前、韓国の政府ビルに北朝鮮の男女工作員二人が侵入する。目的は機密事項の入手。ところが女の工作員が突然、男の工作員を裏切り忽然と姿を消す。消えた工作員のコードネームは木蓮(モクレン)。
所変わって現代。市場で揚げパン屋を営む主婦ミヨンはパソコン修理工の夫ソクファン、それに一人娘と共に苦しい家計ながら普通に暮らす中流階級の市民である。そんな切り詰めて、働きづめの二人に幸運が舞い降りる。夫ソクファンが飲んでいる健康ドリンクの景品でハワイ旅行に当選したのである。人生初の海外旅行に娘を連れ喜び勇んで仁川空港へ向かう二人。だが、一方で空港内に不穏な空気が．．．。同じ頃、韓国内に潜入していた北朝鮮の工作員たちに「モクレンが今日、仁川からホノルル行の便に乗る」と言う情報がもたらされる。ホノルル行の便に乗り込む工作員たち。そしてそれと同時に同じ便に乗り込む顔をマスクで覆った謎の美女。
ミヨンと娘はエコノミークラスがオーバーブックのためビジネスクラスへグレードアップで大喜び。ソクファンも二人が嬉しそうな顔を見て一安心。幸せいっぱいの家族と北の工作員たちを乗せ飛行機は飛び立つ。飛び立って間もなく、遂に工作員たちは乗客乗員達に牙をむく。目的は「裏切り者」モクレンの捜索。果たして「謎の美女」は工作員モクレンなのか? 幸せが一転、ミヨンとソクファン達、家族にも銃口が向けられた時、ミヨンが思わぬ行動に出る！
良きにつけ悪きにつけ、「北朝鮮の工作員」と言うのはほんま韓国映画のネタになります。こう言う笑いの中の緊迫感、緊迫感の中の笑いと言うのは日本映画の中にはないもんね。コメディのネタに限らず、シリアスな社会派作品や当然、アクション作品にも多々「北の工作員」て言うのは登場します。
私自身、作品は大爆笑までには至りませんが、韓国映画には珍しく館内には所々に笑い声が聞こえました。まあまあ面白かったかな？
ネタも二重三重にどんでん返しがあったりと内容も楽しめました。
物語の最後にも描かれていたけど北の工作員の一人が去り際にかつての仲間に「統一がなったらまた会おう」と言う。南側の人の答えは二通りありました。「うん」と「誰がするか！」
まあ物語上、感情的な部分もあったのだが、まさにこの通り韓国側の世論は二分だと思います。でも肉親離れ離れになっている人は統一希望だろうけど．．．。我々日本人には国を分断されることがどれだけ辛いことかわかりません。実際、大戦後は日本も北からソ連が南下してきて分断されそうになった。助けてくれたのは何を隠そうマッカーサーやねんけどね。その韓国人の心情たるやいかにです。私個人の心情としては統一してあげたい。ドイツのように．．．。でも南主導としての条件付きで。それを考えりゃあ、すぐには無理やろうなぁ。韓国国民の中には北朝鮮の経済負担を考える人もおるし。こんなことを言うと日本は朝鮮半島が統一されれば国力、経済面ともに韓国に負ける。日本が侵略される。なんてアホなこと言う学者や評論家がいるけどバカを言って貰っちゃあ困る。もっとデーンと構えんと。欧米諸国が束になってかかってきても最後まで抵抗し続けた我が国の国民の底力を信用しなさい！これは舐めているとかなんとかって言うことじゃない。まぁ政治家がしっかりしていることが条件なんやけど。それに右翼だ、軍国主義の復活だという事でもない。要は国力を付け頭のおかしな指導者たちが率いる大国に攻め込まれないようにしないといけないということです。頭のおかしな指導者って言うのは朝鮮半島の二国はもとより、当然、中国、ロシアです。
話しは大きくそれましたがこんなおバカ映画の中にも、現代の世界情勢はチラホラ見え隠れするのです。上記はあくまで私の私見ですが．．．。それから最後に一つ突っ込ませてほしい。夫ソクファンが栄養ドリンクの景品でハワイ旅行に当選したんやけど、その栄養ドリンクが仕事場の冷蔵庫にぎっしり。あれれ？この栄養ドリンク、黄色いラベルに赤いマーク。どう見たって〇塚製薬のオ〇〇〇〇Cドリンク❣日本の不買運動はどこいったんや？
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