ミッドナイト・イン・パリ | kazuのブログ

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サラリーマン社長のムービートラベル

アカデミー賞の授賞式が終わって2~3カ月は

ほんとじっくり見せてくれるいい作品が続々とや

ってきます。アカデミー賞をとったからっていい

作品とは限りません。中には「ええこんなんが

...」ってやつもあります。


でも相対的に秀逸な作品が多いですね、なんと

行ってもアカデミー会員、映画のプロが選ぶ作品

です。


この映画もそんな作品の一つでした。最優秀脚本

賞をとりました。


「ミッドナイト・イン・パリ」


監督ウッディ・アレン 主演オーウェン・ウィルソン、

マリオン・コティヤール、レイチェル・マクアダムス、

キャシー・ベイツ、エイドリアン・ブロディ

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パリって好きですか?


フィアンセの両親のビジネス旅行に便乗して

パリにやってきたギル。彼はハリウッドの売れっ

子脚本家。でも現状に満足できず小説を執筆中

。ギルはすっかりパリの町に魅せられてしまいま

す。


ところがフィアンセや彼の家族にはパリの良さが

わからない。ショッピングや会食、パーティに明け

くれるだけ...それに今の安定した生活に満足し

ない彼が理解できない。フィアンセとの価値観の

違いを思い知らされます。


おまけにやたらと博識をひけらかすフィアンセの

友人夫婦と出会い、振り回され...


嫌気がさして真夜中のパリを一人でぶらついてい

ると一台のレトロな車。何が何だかわからないけれ

ど無理やり押し込められて連れて行かれた酒場。


なんとそこには、ヘミングウェイ、ピカソ、フィッツジ

ェラルド、ダリ、ゴダール、コール・ポーター...


かつてパリを愛した作家、画家といった芸術家たち

が闊歩する1920年代ゴールデンエイジ...そこで

ギルはヘミングウェイやガートルード・スタインと言

った芸術家たちによって自らの小説を批評して貰う

といった夢のようなひと時を送る。そしてピカソの恋

人アドリアナに出会い...


流行りのタイムスリップなんやけど、これは大人の

ファンタジー、それでいて少々、芸術についてわか

ってないと...でもヘミングウェイやピカソくらいは

みんな知っているでしょう。


「僕は雨が降っているパリが好き」


「何言っているの?濡れるだけでしょ」


まさに価値観の違いを如実に表すセリフです。

こんな二人合うはずありません。


この映画はまさに魔法の国、御伽の国のお話しです。

大人のメルヘンなんですよね。


けれど自分と価値観の合う人を探すのって難しいです

よね、特に恋人や夫婦は価値観が違うと苦痛になりま

す。


「好き」「愛している」だけでは一緒に過ごせません。

そんなどこかとまどいや、もの足らないものを感じ

た時、本当に自分の大好きな時代、そして世界に

タイムスリップし自分が愛してやまない芸術家たちに

出会い、至福の時間を過ごす。


そしてフィアンセには感じなかった、満たされた思いを

時代を超えてピカソの恋人アドリアナに見いだします。


お洒落=パリ、ほんとそんな映画です。


いいですよねぇ~、芸術とは無縁の自分も感激しました。


けど、パリにはそう、もう随分と行ってないんですよ。

添乗でもないとなかなか行けないですからねぇ。 

パリの団体なんてなかなかこの不景気の中ありまへん

о(ж>▽<)y ☆

でもこの主人公の彼女同様、私もあまりパリと言うか

フランス人にいい印象ありません。その当時、私についた

ガイドがフランス人やったけど、集合時間に集まらんから

お客さんを放って行くとか、着いた時間が10分遅れたから

チップをはずめとか...まあ、俺もここに出てくるアメリカ

人とおんなじ俗物かな?


それはともかくね、「お洒落」という言葉がぴったりのいい

作品でした。監督のウッディ・アレンは役者もやるし才人

、そしてなんといってもニューヨーク派、そう言えばパリ

とニューヨークってどこか似ている。陽気に太陽の下、

ばかっ騒ぎしているのがカリフォルニアやローマなら、静

かにカフェで知的に本でも読んでいるのがニューヨーク

やパリ..添乗に行ってそんなイメージもってます。


ところでこのウッディ・アレン、何度もアカデミー賞の候補

に上がりながらまず行きません。会場はロサンゼルス、

西海岸やから..授賞式の日はいっつもニューヨークの

自宅でバイオリン弾いてるそう、変人でないとこういう映画

の発想は生まれません。

最後にもう一言..アドリアナを演じたマリオン・コティヤール

がよかったぁ~、思わずパソコンの壁紙、ジェシカ・アルバ

からマリオンに変えました。(ほんま単純です)

もともとは彼女はフランスの人、パリと言う風景画にぴったり

とはまってます。あの印象的な大きな瞳に見つめられたら

そらあきません。


観といたほうが絶対にええ、作品です。ヾ(@°▽°@)ノ