古無沙汰いたしております。
金策に奔走する日々、ついついブログも遠ざかって
いました。そんな日々のつい最近、得意先のお客様
にミナミで御寿司を御馳走になった時のことですわ。
ミナミのかなり高級なお店で、恐る恐る馳走になって
いると、そのお客様と顔見知りらしい御老体がやって
きてしばらくの間、お二人の会話を耳にしていると、
お客 「それはそうと、あんたベトナムの銀行を買う言う
話どうなったんや?」
老体 「ありゃ、カンボジアや...3億ほどでてに入っ
たわ、知り合いにポルポトの親戚が...」
?????銀行を買う??????
聞けばこの御老体、音とし82歳でこのお寿司屋さん
を始め、葬儀場からなんだかんだ持ってらっしゃる、
会長さんでごっつい人らしい...ここからが本台、
我々に御土産を出してくれるらしい(情けないがありが
がたい)、以下、向かいにいた、板前さんとの会話です。
老体 「おい、うちの○○巻きを土産に付けたれ」
板前 「○○巻きは生魚が入っておりますので××巻き
に致しました」
老体 「なにぃ~、そんなもん大丈夫や、新鮮なもん仕入
れとるんや1日や2日どうもあるかい!!」
さすが板前さんも頑固です。
板前 「いや、何かあるといけませんので...」
ここで御老体、切れました。
老体 「ドあほ!!自身がないっちゅうんはええかげんな
衛生管理やっとるんやろ!!ワシは商売に命かけ
とるんや!!お前も命かけて寿司握らんかい!!
ももええ!!クビやぁ~」
言うてること無茶苦茶です。ここに至ってみんな止めに入り
ました。この場合、板前さんの言うてることが正しいです。
でも自信あるんですよねぇ~。私も見習わなあきません。
前ふりが長くなりましたが、この御老体にお会いして思いだ
した映画が「黄色いリボン」(1949年 監督ジョン・フォード、
主演ジョン・ウェイン)です。
今はもう死語になりつつある、ウェスタン(西部劇)で西部開
拓時代に活躍した騎兵隊の物語です。1949年の作品ですから
当然、私は生まれてません、残念ながらリバイバルでも映画館
で観たことはありません。
親爺がジョン・ウェインが好きで、子供の頃横に座ってテレビで
観たり、大人になってから衛星放送やビデオで何度も観ました。
退役間近の大尉の数日間をインディアンとの戦いを絡めて描い
た作品ですが、どこかコメディタッチでそれでいて西部の情緒が
あふれるような作品でした。
では先日の老体となにが似ているかと言うと、それはもう「頑固
親爺」を絵に描いたようなところ...部下の若い将兵がヘマを
して「申し訳ありません!」と言うと、「誤るな!!謝罪は弱さの
表れだ!!」と怒鳴りつけるのが口癖...そうするとまた若い
将兵が「申し訳ありません!!」なんて言ったりして...
言ってること無茶苦茶なんやけどどこか納得させられたりして
、結局はこの頑固親爺の言うこと聞いていれば道は開けると言
う、自信なんですよねぇ~、自分もああなりたいと子供心に思っ
たんですが、今でもなかなか....
でも男子一生のうち、こういう人に出会えるというのは本当に幸せ
だと思います。自分にもいました、高校時代の野球部の監督なん
ですが、毎日、毎日、「たわけ!」だの「やめちまえ!」だの、でも
今では出会えてよかったと思います。
と言うことは、前述の板前さんも幸せかな?(=⌒▽⌒=)
怒ってほしい方、ぜひビデオで観て下さい。
