過去の名作を振り返る...は今回は休みます。
昨日、気になる映画を観ました。
「いい」とか「悪い」とかじゃなくて「神」と言うのは人間に何をもたらしているかと
いうこと...
重いねぇ
映画の題名は「灼熱の太陽」(監督ドゥニ・ヴィルヌーブ)
監督の名前や役者の名前を聞いたってかなりの通じゃないとわからない、カナダ
とフランスの合作と言う珍しい映画。
物語はバリカンで頭を刈られる孤児の子供たちの映像から一転、カナダで暮らす
双子の姉と弟が変人扱いされていた母親の遺言を受け取ることから始まります。
遺言には「父を探しなさい」「兄を探しなさい」「世間に背中を向けるよううつぶせに
埋葬してほしい」というなんとも奇妙な内容。二人は母の生まれ故郷、中東へ飛
び、村から村、町から町、母が歩んできた壮絶な人生を、そして死んだと思ってい
た父といるなんて知らなかった兄の存在を知り、最後は自分たちのあまりにも衝
撃的な出生の秘密を知ることになります。
これ以上は言いません、確か上映は今月の17日までのはずやけどひょっとした
ら1年位あとでビデオで観る人がいるかもしれないから...
この物語の背景には中東でのキリスト教徒対イスラム教徒の果てしない、戦争が
あります。戦争と言うよりただの殺し合いです。キリストの武装勢力は平然とイスラ
ム教徒の幼い子供を撃ち殺し、イスラムの武装勢力は孤児院に砲弾を撃ち込む。
自分は無神論者です。「聖戦」てなんですか?ただの殺人でしょ、イエスの教え?
アラーの経典?おそらく、人間が愚かなんでしょう、でもそんな愚かな人間にそも
そもいい加減な教えを授ける、イエスもモハメッドは大馬鹿者ですよ...勿論、
ユダヤのモーゼや仏教の釈迦も含めてね。多分、私の言ってることは暴論でしょ
うね?けどあなた方の無責任な教えのおかげでどれだけのあなたがたの子供たち
が無残な死に方をして来たんですか?これは私がここ、何十年と胸に秘めてきた
ことです。私の人生の中での大きな疑問です。
だから正月になるとよく神社の近くで「キリストはどうのこうの...」ほたえているス
ピカーや街宣車をみると無性に腹が立ちます。
今回この作品を観て一気に吹き出してしまいました。このあまりにもこの惨い結末
を観るとそう思わずにはいられないですよ....。
