思い出の作品・・・ジョーズ | kazuのブログ

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サラリーマン社長のムービートラベル

私事ながら、今年で生誕50年を迎える事になりました。

会社を起こして8年目、いまだに赤字経営からの脱却は

図れませんが、なにはともあれ、ここまでよくなんの取り

柄もない自分がやってこれたものだと思います。これも

ひとえにに回りの人々、早くに旅だった母親を始め、家族、

親戚、会えばバカっ話しばかりしている悪友の面々、そし

てこのあほな社長に付いてきてくれるスタッフ、業者関係

の方々、それからこんな私を可愛がってくれるクライアン

トの皆々様のおかげだと思っております。

私の愛したものと言えば、野球にタイガース、オグリキャ

ップを筆頭とした名馬たち.....


そして私の人生で忘れてならないのは、やはり映画です。

特に社会人になってからはいい映画をみて随分助けられ

ました。それにどんなつらいときも映画館に行って次回作

の紹介で面白そうな作品があった時は「これを観るまで頑

張ろう」と何度思ったことか........


近頃はないんですよねぇ~、そんな作品が。そこでこの五

十年を区切りとして、しばらくは私が観た映画の回顧録み

たいものを書いてみようと思いました。いい新作が出たらま

た書きたいと思います。


今回、お話ししたいのは私が本格的に初めて観た洋画、と

言うかゴジラやガメラ、なんとかマンガまつりなんかじゃない、
いわゆる大人向けの映画。


「ジョーズ」......映画ファンならずともこの題名を聞けばほとん

どの人がわかるでしょう。言わずとしれた、ハリウッドのヒット

メーカー、スティーブン・スピルバーグ監督の大出世作、パ

ニック映画の金字塔です。8メートルの人喰い鮫と人間との

死闘が当時の映画興行記録をことごとく塗りかえてしまいま

した。


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当時の私は13才、中学一年の冬休みに親友のK君と一緒に

西宮の下町から大阪梅田まで遙々出かけて行きました。思え

ばこのK君、後の私に大きな影響を与えてくれました。

映画好きになったのも、今の仕事を始めたのも彼の影響かも

知れませんが、それはまた次回。


二人で当時、梅田花月の隣にあった梅田グランドへ、隣でや

っていた「エマニエル夫人」の看板をチラ見しながら「ジョーズ」
の劇場に入ると開演まで30分もあるのにほぼ満席、「立ち見

でしゃあないか..」と諦めていたら一番前の席が二つだけ空

いてました。立つよりはと二人でそそくさと陣取り、待つこと30

分...


通常、大スクリーンの一番前で見上げるのは非常にしんどいも

のですが、しんどいどころか、一番前でこの映像のド迫力にすっ
かり飲み込まれてしまいました。


何といってもカメラワーク!!後半に入るまで鮫は姿を現しませ

ん。鮫の目線でカメラが動きます。有名なファーストシーン、
夜の海辺で全裸で泳ぐ若い女の子、海底から鮫目線のカメラが

上がってくる、突然、闇夜に悲鳴が響き、海上を振り回されたか
と思うとあっという間に海中に消えてしまう、あとは不気味な夜の

海の静けさ...


舞台は「アミティ」と言う、架空のリゾート都市。
季節は海水浴シーズンの直前、遊泳禁止を訴える保安官に対し、

町のお偉方は町の損失を考え、絶対に鮫だと見たと認めたくは
ない。ところがこの甘い考えが悲劇を呼ぶ。

強硬に海開きをし、観光客で湧きかえるビーチで姿を現したのは

体長8メートルの最も凶暴なホオジロザメ...


海底を徘徊していた鮫の目線が今度は水平線上に現れ逃げ惑

う人々を追い回します。鮫の目線=カメラワークと言うことは、観
客の目線が鮫の目線。だからひきつった人間の顔が本当にリア

ルで緊迫感や恐怖感を掻き立てます。うまいですよ!!本当に。


だから、いらんちゅうねん3Dは...
あっ、あかんあかん、またこの話や。今日はこの話は置いときま

しょ。


ついに、鮫退治に立ち上がったのはロイ・シャイダー扮する海が

苦手な警察署長、一件ひ弱そうなリチャード・ドレイファス扮する

海洋生物学者、そして傲慢でいかつい、ロバート・ショー扮する、

鮫狩りのプロ。
いずれも後に名優と謳われた人たちです。全く何の共通点もな

い3人が大海原へ出かけ、この化け物のような人食い鮫と壮絶

な死闘を繰り広げます。あとはもうこれ観て貰うしかありません

!!スピルバーグ監督の映像の世界に酔うだけヾ(@°▽°@)ノ


一番前で観てることなんて忘れてました。まさに大海原に放り出

されてあの血だらけの鮫の大口と向き合っている気分!!
ロバート・ショーが食われてしまうシーンは衝撃でしたね、13歳

の少年には...
舟から滑り落ちて食いつかれるやたちまち海中に引きづり込ま

れてしまう...マジでリアルでした。翌年の夏休みに家族で、
丹後に泳ぎに行ったけど海によう入らんかったん覚えてます。


もうラストまで言っちゃうけど一人残った海の嫌いな警察署長が

(役回りとしては経験もないし知識もないのに結局はこの人が
ヒーローと言うところがミソ)遅い来る鮫の大口に、無我夢中で

酸素ボンベを放り込んで、追い返し、再び遅い来るこのモンス
ターにライフルを撃ち込みます。


一発目、当たらない。二発目、はずれ。三発目、かすった。四発

目、当たった、でもびくともしない。五発目、まともに命中したの

にまだ向かってくる。そして...

署長が叫ぶ「くたばれ化け物!!」今度は鮫が咥えた酸素ボン

ベに命中!!大爆発音とともに、鮫の残骸と水しぶきが真赤に

なって海上に舞い上がった瞬間、「ウォーっ!!」と言う歓声と

拍手喝采が劇場内に響き渡ったのを今も鮮明に覚えています。


この後、千本以上は映画を観てるけど劇場全体がここもまで

興奮した作品はないわ...


大スクリーンでみないと興奮度は半減やけど、まだ観たことな

い人はぜひビデオで観て下さい。しばらく海水浴はできまへん
                                (‐^▽^‐)


ついでにこの架空の町、アミティってマイアミがモデルて思って

たけどアメリカのニュイングランド地方にある島だとか、マサチュ

ーセッツの沖合に浮かぶ島だとか色々言われてる。観光産業

の町としたらこんな噂どうなんやろね?


主演の三人のうち、リチャード・ドレイファスはまだ現役で頑張っ

てます。コミカルな演技のうまい、ええ役者さんです。このあと

「グッバイガール」と言う作品でアカデミー賞をとりました。
けど後のロイ・シャイダーとロバート・ショーはもう亡くなってお

ります。二人とも「シブイ」と言う言葉がピッタリのうまい役者さん

でした。特にロバート・ショーなんて「007」シリーズの悪役から売

り出した、アクのつよ~い役者で善玉やっても悪玉やっても男臭

い演技をする人で、脇にまわったらよく主演を食ってました。


話したい事は山ほどあるけど切りがありませんからこれで今回

は終了。ほら、いい映画、面白い映画、好きな映画は話だしたら

止まらないでしょ?