続けていきます。
Lesson 84 イベントや研修への参加を促す
簡潔に用件や気持ちを伝えるための効果的なフレーズやスキルを身につけていきましょう。
Let's learn how to write e-mails in English together.
前半と後半に分けてメールを見て行きましょう。今日のテーマは「イベントや研修への参加を促す」です。
前半はイベントの魅力をアピールするメールを見て行きましょう。
日本の電子部品会社のグローバル・マーケティング統括部長であるホンダタケルは、外国人社員との交流イベントの案内メールを部全体に送ります。
POINT TO CHECK
このメールのポイントはこちらです。
イベントの魅力を伝えるためにどんな工夫をしていますか?
このポイントを意識しながらメールを見ていきましょう。
Subject: Join us for a fun cultural exchange event!
Hi everyone
It's time for our annual exchange event with our foreign employees! The title of this year's program is "Soba Making Experience"!
We've arranged for a renowned instructor from a soba school to guide us through the process of making soba noodles from scratch. Imagine the satisfaction of enjoying noodles you've made with your own hands!
But that's not all. We'll also do a quiz on world cultures. We'll split into teams and compete for some fantastic prizes.
Please RSVP by this Friday using the form below:
Let's make this event unforgettable!
Best regards
Takeru
いかがでしたか?思わず参加してみたくなるようなメールですね。ではイベントの魅力を伝えるためにどんな工夫をしているのかという点に注目しながら見て行きましょう。
まず最初は件名です。
Subject: Join us for a fun cultural exchange event!
既にメールの件名に工夫が見られますね。Join usという一言に「参加して欲しい」という気持ちを込めています。また、このイベントをfunと形容して楽しい交流会であることをアピールしています。
続いて本文を詳しく見ていきましょう。
It's time for our annual exchange event with our foreign employees! The title of this year's program is "Soba Making Experience"!
It's time for~という言いかたで、待ちに待った恒例の交流会の時期がやってきたという感じをだしています。
We've arranged for a renowned instructor from a soba school to guide us through the process of making soba noodles from scratch. Imagine the satisfaction of enjoying noodles you've made with your own hands!
a renowned instructor(有名な先生)という一言で、特別感をだしています。また「自分でそばを作ることができる」ということを伝えるのにYou can make your noodles by yourself.といった普通の言い方はしていません。そばを作る楽しさをImagine the satisfaction、enjoy、 with your own hands!といった言葉で巧みに表現しています。
But that's not all. We'll also do a quiz on world cultures. We'll split into teams and compete for some fantastic prizes.
ほかのアクティビティを紹介するのに、単にIn additionといった言い方ではなく、But that's not allといっています。楽しみはまだほかにもあるという。わくわく感を伝えていますね。商品にもfantasticという形容詞がついています。
Please RSVP by this Friday using the form below:
RSVPはフランス語のrepondez s'il vous plait.「お返事お願いします」の頭文字をとった単語です。
Let's make this event unforgettable!
最後にこのひと言。忘れられない、つまり思い出に残るという意味です。Let's~と呼びかけることによって、みんなで盛り上げていこうという気持ちを表しています。
メール全体としてイベントの魅力を上手に伝えながら、読み手に参加してみよう。自分も参加して盛り上げようと思わせる仕掛けが随所に盛り込まれていますね。
それではここでタケルのメールのシャドーイングをしてみましょう。
今度はタケルのイベント案内に対して、 あるグループのリーダーであるローラからメールが来ます。
メールの中に次の日本語に相当する英文があります。
みなさんならどのように表現しますか?考えてみましょう。
早速チームメンバーに声をかけてみました。
I quickly sounded out my team members.
sound outは「(意見や反応などを)を聞いてみる」という意味です。
quicklyはちょっと聞いてみるときに使われます。日本語で言うと「さくっと」という感じでしょうか。
この他にこんな表現をすることもできます。
I promptly polled my team members.
promptlyもquicklyと同じように使われます。
pollは「投票する」の他に、「皆に同じ言を聞いてみる」という意味があります。
それでは、このメールを見てみましょう。
Hi Takeru
Thank you for planning another wonderful event this year. It's bound to be exciting, isn't it?
I quickly sounded out my team members. It looks like we have 8 people planning to attend. Hopefully the total turnout will be high.
Regarding the prizes for the quiz, shall I reach out our customers as usual? If you have any specific requests, please let me know.
Regards
Laura
いかがでしたか?協力的な姿勢が読み取れるメールですね。
冒頭のThank you for planning another wonderful event this year.のanotherに注目してください。another wonderful event 「それとは別の素晴らしいイベント」ということで、前回のイベントも素晴らしかったという気持ちをさりげなく伝えています。
turnoutは、ここでは「(出席者・参加者の)数」という意味です。
ここまではイベントの魅力をアピールするメールを見てきました。
ここからは研修の意義を伝える案内メールを見ていきましょう。
タケルは、会社が用意した研修について、海外マーケティングの社員に向けて案内メールを出します。
今回のポイントはこちら。
研修の意義は何だと言っていますか?
ではこのメールをみてみましょう。
Subject: Join our Asian Business Culture training course
Hi all
We're thrilled to offer you an Asian Business Culture training course.
If you're aiming to foster stronger connections with clients and colleagues, this course is tailored to your needs. Understanding Asian business culture opens doors to new opportunities for your career.
Click the link below for further details:
Don't miss out on this chance to broaden your horizons!
Regards
Takeru
いかがでしたか?今回のポイント。研修の意義については何と言ってますか?
ジェニーさん、お願いします。
Understanding Asian business culture opens doors to new opportunities for your career.
アジアのビジネス文化を理解することで、キャリアに新たなチャンスが開けるとコメントしています。
Shibata: What impression do you get from this sentence?
Jenny: Positive phrases such as "open doors" or "new opportunities" are used effectively.
Shibata: Right.
そして締めのひとこと
Don't miss out on this chance to broaden your horizons!もいいですね。
全体として研修参加者の目線に立ってメリットを強調しています。
今度はタケルの案内メールに対して社員のマイケルからメールが来ます。
この貴重な学びの機会にぜひ参加させてください。
この文はどんな風に言うことができるでしょうか?ジェニーさん、お願いします。
Please allow me to participate in this valuable learning opportunity.
このplease allow me to~は「~させてください」という言いかたで、応用範囲の広い言い方です。
マイケルはこの機会をvaluableと形容しています。形容詞を効果的に使えるようになると、表現の幅がぐっと広がります。
Shibata: What other forms of expressions are possible?
Jenny: It's also possible to say ―
Please count me in for this valuable learning opportunity.
Shibata: Right.
count … inは「…を仲間に入れる」という意味のフレーズです。
それではこのメールを見てみましょう。
Hi Takeru
Thank you for your offer.
Please allow me to participate in this valuable learning opportunity.
I'm excited about the opportunity to enhance my understanding of business practices in Asia.
Regards
Michael
いかがでしたか?I'm excited about~という一言に、マイケルの期待感が込められています。
今日のテーマは「イベントや研修への参加を促す」でした。