まだまだ行きます。
OPENING
大西: 髪の毛伸びちゃったあ、サロン・ド・マキマキに行きたーい。
Rosa: Hey everyone. This is Akino Rosa.
David: And I'm David Evans. It's time for the salon.―の巻
Lesson 14 指定ルール
[KEY SENTENCE]
I may be a little late.
助動詞の位置どりにも指定ルールが働いています。指定・説明ルールは特定の品詞に限らない汎用規則なのです。
DIALOGUE
ロキシーの父親のアダムが電話でヘアカットの予約をしています。
Maki: サロン・ド・マキマキでございます。
Dad: Hi, Maki, it's Adam Gordon.
Maki: Oh, hi, Adam. It's been a long time. How are you?
Dad: Good. Hey, listen, Maki, I was wondering if I could make an appointment for tomorrow at 4:30.
Maki: Just a haircut for yourself?
Dad: Yeah, it's not Roxy or my wife this time.
Maki: Let's see…could you come in at 4:15?
Dad: I'll try. I may be a little late. I have to do some shopping first.
Maki: Sure, no problem. See you tomorrow!
WORDS AND PHRASES
It's been a long time.
さあ、ここでは It's been a long time.という「久しぶりですね」というフレーズが出てきましたね。もちろんこの文は 現在完了形の文です。It has been a long time.現在完了形のイメージは、「今に迫ってくる」。「以前会った時から、今に向けて、ずっと視線がやってくる」そうした感触がですね、この現在完了形にはこもっているわけです。
Let's see…could you come in at 4:15?
さあ、let's seeという表現が出てきましたね。「ええっと」「そうですね」と、時間稼ぎをするタイプのフレーズです。Let me see.こちらもよく使われます。
I have to do some shopping first.
さあ、do some shopping(ちょっと買い物をする)このフレーズも覚えておきましょう。
Sure, no problem.
もう、これはまとめて覚えてくださいね。よく使われるコンビネーションです。
GRAMMAR AND VOCABULARY
It's Adam Gordon.
アダム・ゴードンです。
こうした文を眺めると、itが決して「指す」単語ではないことがよくわかるでしょう。この文のitは「今話しているのは」といった状況全体を受けています。状況全体をしっかりと受けて「アダム・ゴードンです」、受けて「アダム・ゴードンです」という感じ。とても自然な使い方ですよ。
I was wondering if I could make an appointment for tomorrow at 4:30.
明日の4時30分に予約できないかと思いまして。
とても丁寧な依頼文です。この文が依頼文となるのは「wonder + if 」が「~かどうかわからない」という意味だから。相手に「アポイントをとれるかどうかわからないのですが」と言われたら、とれるかどうかを教えてあげたり、とってあげたりするのが普通の反応ですよね。そこでこの形は遠回しな疑問や依頼として機能するのです。また、過去進行形was wonderingの丁寧な響きにも注意が必要です。過去にちょっとだけ「思っていたのですが」という形にすることによって、厚かましさを極力減じているのです。よく使われるこの形、まとめて覚えておくと便利ですよ。
(ダイアローグの日本語訳)
サロン・ド・マキマキでございます。
やあ、こんにちは、マキ。アダム・ゴードンです。
まあ、こんにちは、アダム。久しぶりですね。ご機嫌いかが?
申し分ないですよ。あの、いいですか、マキ、明日の4時30分に予約できないかと思いましてね。
あなたのヘアカットだけかしら?
はい、今回はロキシーや妻じゃなくて。
ええと…4時15分に来ていただけますか?
頑張ります。少しだけ遅れるかもしれません。先に買い物をしなければならなくて。
はい、大丈夫ですよ。では明日お待ちしています。
TARGET FORMS
I may be a little late.
私は少し遅れるかもしれません。
ゴガクルの解説より:「英語は非常にシステマティックにできています。学習者は「助動詞は動詞の前」と丸暗記しますが、これも実は「指定ルール:指定は前に置く」に従っています。may、must、can、will などの助動詞は心理を表す表現。動詞以下の内容が事実ではなく、話し手の心理内の出来事であることを指定します。この文の助動詞 may は動詞以降の内容を「かもしれない内容ですよ」と指定しているのです。」http://gogakuru.com/english/phrase/284644
さあ、それではさっそくキーセンテンスの練習を始めてみましょう。
PRACTICE
日本語では「~かもしれない」は文末ですが、英語は動詞フレーズの前・主語のすぐあとに置かれます。この位置、それをを体にたたき込むことがだいじなんですね。
I may
Iと言ったらすぐmay助動詞を続けてください。
I may
さあ、フルセンテンスでいきましょう。
I may be a little late.
さあ、そのほかの例も一緒に身に着けていきましょう
You must wear a helmet.
あなたはヘルメットをかぶらなければなりません。
日本語では「~しなければならない」は文末ですが、英語では「あなたはしなければならない」「 ヘルメットを着用するのを」の語順。
You should use a clean towel.
あなたはきれいなタオルを使うべきです。
should は「~すべき」。「あなたはすべき」を最初に意識。
She will like your gift.
彼女はあなたの贈り物を気に入りますよ。
will は「~だろう」。「彼女はだろう」の語順で。
This train can be crowded in the morning.
この電車は混雑することがあります。
「~しうる・~することがある」を表すcanを使っています。
Rosa: Okay, everyone. Are you ready to practice?
David: Focus, practice and make it your own.
Rosa: Let's begin!
You must
You must wear a helmet.
David: Okay. Here's our next,
You should
You should use a clean towel.
Rosa: Keep going,
She will
She will like your gift.
David: Okay, and one more,
This train can
This train can be crowded in the morning.
David: Unlock your potential.
Rosa: Repetition is the key!
David and Rosa: Great work.
GRAMMAR IN ACTION
1.
日本語: あなたはIDカードを見せなければなりません。スタッフはすべての方をチェックします。
解答例: You must show your ID. The staff check everyone.
You mustこの語順で文を作ることができればオーケーです。
2.
日本語: 私はちょっと助けが必要かもしれません。あとで時間がありますか?
解答例: I may need some help. Are you free later?
I mayこの語順が口をついて出てきたら大成功ですよ。
3.
日本語: この部屋はちょっと暑くなることがあります。窓が全くないのです。
ヒント: 窓が全くない noを使って
解答例: This room can get a little hot. There are no windows.
This room canとすぐに言えたらオーケー。それ以降はそのあと考えて作ればいいんですよ。
ENDING
大西: 自分で切ったら、失敗しちゃったあー
ろーざ: まいったなあ
David: Oh, sensei! You look good with bangs.
Onishi: Thank you!
look good with ~ ~が似合う
bang 〈主に米〉切り下げ前髪◆通例bangs◆
大西: 自分で切ったら、失敗しちゃったあー
ろーざ: まいったなあ
デビッド: いやあ、先生、前髪にあっているよ。
大西: ありがとう。