どうも。
さっそく行きます。
OPENING
大西: 青春の後悔シリーズ。アルバイトか。僕も学生時代よくやっていたけど、あの時間もっと勉強に打ち込んでいたら、今頃ましな学者になっていたんだろうになあ。
Rosa: Akino Rosa here.
David: And I'm Davis Evans. Regrets. I've had a few.
Lesson 236 会話の原則21: 配慮 柔らかく意見を述べる
[KEY SENTENCE]
I don't think you should work so much.
このレッスンでは強く響かない言い回しを学んでいきましょう。
DIALOGUE
ロキシーは遅い朝食を食べています。父親とアルバイトについて話しているようです。
Roxy: Morning, Dad.
Dad: Good morning, Roxy. Well, it's still morning, technically. It's 11:30, though.
Roxy: I came home from work a little late last night. I needed the sleep.
Dad: Roxy, I don't think you should work so much. You're still in college.
Roxy: But I make more money on the night shift.
Dad: It seems to me that you should think about your health more than money.
Roxy: I'm fine, Dad. I never get sick, you know.
Dad: Knock on wood.
WORDS AND PHRASES
Well, it's still morning, technically.
さあ、technically 「厳密に言えば」「正確に言えば」というニュアンスを添えていますね。
on the night shift 〔昼夜交代制勤務の〕夜勤[夜間勤務]で(英辞郎)
It seems to me that you should think about your health more than money.
「It seems to me that」は不確かだけど、自分にはこう思えるという意味です。「I think」の代わりに使ってみましょう。
(レアジョブ英会話 「I think」以外の「こう思う」の表現は?意見を言うときに使える英語表現25選 https://www.rarejob.com/englishlab/column/20230822/)
I'm fine
人からの心配に対して「私は大丈夫です」と言うときや、勧めを断るのに「結構です」と言うときなどは I'm fine. という表現が使われます。
(英会話コラム英会話コラム 「大丈夫です」と英語で表現する言い方 https://eikaiwa.weblio.jp/column/phrases/handy_english_phrases/youll-be-fine#i8217m-fine)
Knock on wood.
Knock on wood これは「木を叩く」そこから「幸運を願う」というフレーズです。
GRAMMAR AND VOCABULARY
I don't think you should work so much.
あなたは、そんなにたくさん働くべきだとは思いません。
この文で話しては「働くべきではない」と考えていますが、I think you shouldn't(私は~すべきではないと思う)よりも、この文のI don't think you should(私は~すべきだとは思わない)のほうが圧倒的に自然な文です。それは英語には否定の前倒しの癖があるから。thinkなど「思う系」の動詞を使うとき、従属節内のnotを前倒しして「思う」を否定する癖です。この形が好まれる一つの理由は、相手の意見が肯定的なものか、否定的なものなのかが文の初めにわかるということ。考えてみれば便利な癖なのです。
I never get sick.
私は決して病気になりません。
I get sickをneverで強く否定した文ですが、この形は説明型オーバーラッピング。基本はI = sickではないということです。ただし、この文では意味が薄く単にイコールを表すbe動詞ではなく、動き・変化を表すgetが使われているため、その意味が文全体にオーバーラップしてI = sickに「ならない」となります。
(ダイアローグの日本語訳)
おはよう、お父さん。
おはよう、ロキシー。 まあ、厳密に言えばまだ午前中だからね。だが、もう11時半だよ。
昨日の夜は仕事で帰りが少し遅くなって。今まで寝ている必要があったのよ。
ロキシー、お前はそんなに働かなくてもいいと思うがね。まだ大学生なんだから。
でも、夜勤のほうが多く稼げるの。
お金よりも、自分の健康のことを大事に考えるべきなんじゃないかな。
私なら大丈夫よ、お父さん。知ってのとおり病気になんか絶対にならないわ。
ずっとそうであることを願うよ。
TYPICAL EXPRESSIONS
I don't think you should work so much.
あなたは、そんなにたくさん働くべきだとは思いません。
ゴガクルの解説より:「キツく・強く響かない言い方を心がけることは、非常に大切です。この文では You shouldn't ~(~すべきではない)と言うことも可能ですが、I think(私は思う)を加え I don't think you should ~ とし、柔らかい表現としています。表現を和らげるコツの一つはこの例のように「思います」と主観を加えるところにあります。柔らかい表現を可能にする言い回しをほかにも手に入れておきましょう。」http://gogakuru.com/english/phrase/284472
I'm afraid this is not the right time to ~.
~するのに今は適切な時ではないと私は思います。
I feel this is not the right time to ~.
~するのに今は適切な時ではないと私は感じます。
「思う」「感じる」といった主観を加え、意見を和らげています。
afraidは相手にとって好都合ではないことを「思う」。
feel(感じる)は、thinkなどより理詰めでないぶんさらに柔らかい表現となります。
It seems to me that you don't practice enough.
It appears to me that you don't practice enough.
あなたは十分練習していないように見えます。
seem、appearは「~のように見える・思われる」。主張を和らげる典型的な言い回しです。
seemのほうがやや深みを感じるフレーズ。
it seems thatの形、そしてhe seems to(彼は~のように見える)など、seem toの形もマークしておきましょう。
It feels like you're missing my point.
あなたは私の論点がわかっていないような気がします。
主観をオブラートに包む言い回しはfeel(感じる)も得意です。
I can't help thinking ~.
~と思われてなりません。
I can't help feeling ~.
~と感じられてなりません。
can't help + 動詞ing形(~せざるを得ない)もthink、feelを用いれば発言を和らげることができます。
PRACTICE
David: Okay, it's time for today's practice. These phrases help to soften the impact of the main statement. So, let's practice them and help make your sentences softer.
デビッド: はい、本日の練習の時間です。これらのフレーズは、メインで言ったことの衝撃をやわらげるのに役立ちますから、各フレーズを練習して、文をやわらかくするのに役立てましょう。
Rosa: Let's get started.
ろーざ: 始めましょう。
David: Here's our first.
デビッド: 最初の例文です。
I'm afraid this is not the right time to
I feel this is not the right time to
Rosa: Great. Let's keep going.
ろーざ: よくできました。続けていきましょう。
It seems to me that you don't practice enough.
It appears to me that you don't practice enough.
David: Let's keep going.
デビッド: 続けましょう。
It feels like you're missing my point.
Rosa: And our last couple.
ろーざ: では最後の二つです。
I can't help thinking
I can't help feeling
Rosa: Excellent work, everyone.
ろーざ: 皆さん大変よくできました。
David: Fantastic.
デビッド: 素晴らしかったよ。
TYPICAL EXPRESSIONS IN ACTION
1.
日本語: 私はあなたがひとりで行くべきだとは思いません。少なくとも友達をひとり連れて行きなさい。
解答例: I don't think you should go alone. At least bring a friend with you.
I don't think you shouldで「すべきではない」を柔らかく表現できたらOK。
at leastはlittleの最上級と点を表すatのコンビネーション。「最小の点では」そこから「最低でも」。
2.
日本語: 今は重大な決定をするのに適切な時ではないと私は思います。
解答例: I'm afraid this is not the right time to make an important decision.
先に練習した形を覚えていれば、すぐに言える文でした。頭に入っているフレーズが多ければ多いほど、会話は流暢になってきます。即興で作らなくてはならない部分が減るからですよ。
3.
日本語: あなたは私が言ったことを少しも聞いていなかったように私には見えます。何が起こるのか、あなたに言いましたよね。
解答例: It seems to me that you haven't listened to a word I said. I told you what would happen.
It seems to me thatの形が作れたらOK。
listen toは「耳を傾ける」。「a wordを聞かない」というところに「少しも」が宿っています。
ENDING
Onishi: Hey guys. Did you have part time jobs when you were in university?
David: I had a couple of part time jobs. I was a cashier for a little bit and then I worked the night shift. I was a freight clerk stocking shelves for a supermarket.
Rosa: Well, I worked as a waitress in a Japanese restaurant. And then I was a receptionist at a Japanese hair salon.
大西: なるほど。皆さんいろいろがんばってきたんですね。
大西: ねえ、二人とも。大学時代にアルバイトはした?
デビッド: アルバイトは、いくつかしたね。ちょっとレジ係をやってから、夜勤で働いたよ。スーパーで品出しをする商品係をやっていたんだ。
ろーざ: そうねえ、私は和食店で給仕として働いたわ。それから日本のヘアサロンで受付をしてたわ。
大西: なるほど。皆さんいろいろがんばってきたんですね。
it seems to me that ~は、I thinkの言いかえだ、と複数のサイトに出ていました。
”Knock on wood”は、映画「カサブランカ」に出てきますね。
エンディングのデビッドさんのお話で、freight clerkというのがでてきましたが、辞書によると「貨物係」となっていました。ただスーパーで「貨物係」はおかしいので、「商品係」としました。