どうも。
さっそく行きます。
OPENING
大西: まあ僕らの世代では、アトランティスというよりもガトランティスだろうね。
Rosa: Sensei, I agree with you up to a point, but I think that's too old.
Onishi: Don't say that.
Rosa: Hey everyone. This is Akino Rosa.
David: And I'm David Evans. I'm always up for a journey through the stars, let's get going.
up for ~に向けて意気込んで、~をする気力[元気]があって、~したい、~に乗り気で、~に賛成で、~を必要として(英辞郎)
Lesson 224 会話の原則: NAGARE(流れ) 引いて押せその2
[KEY SENTENCE]
I agree with you up to a point, but I've written several books on the topic of Atlantis.
「引いて押せ」は議論の際にも有効なテクニック。カチッとした表現を覚えて実りある議論につなげましょう。
DIALOGUE
大ヒット映画「アトランティスウォーズ」の脚本を書いたピーコック教授が、記者会見でエマ・ロックから質問を受けています。
Peacock: …And I'll take the next question from the lady in blue there.
Emma: Thank you. I'm Emma Rock with the Big West Daily News.
Peacock: Hello.
Emma: Professor, you wrote the screenplay for Atlantis Wars.
Peacock: Yes. And your question?
Emma: Isn't it strange for a university professor to be writing a script for a fantasy movie?
Peacock: I agree with you up to a point, but I've written several books on the topic of Atlantis.
Emma: Yes, of course, but don't you think people will get the wrong impression?
Peacock: Oh, I certainly hope not.
WORDS AND PHRASES
And I'll take the next question from the lady in blue there.
さあ、the lady in blue この in blue は、「青い服装をした」というわけですね。「服を着た」それが「中に入っている」を想起させるため、inが使われているわけです。
take a question from (人)から質問を受け付ける、(人)からの質問を取り上げる[受け付ける](英辞郎)
Professor, you wrote the screenplay for Atlantis Wars.
さあ、screenplayという単語が出てきましたね、これは「映画の脚本」です。
screenplay for ~の脚本(「~の」はfor)
I agree with you up to a point, but
会話でよく見られるのが「引いて押す」呼吸。この文では、対立する意見をそのままぶつけずに「ある程度は同意しますが」と「引く」ことによって、ショックを和らげています。(ラジオ英会話2023年10月16日)
get the wrong impression 誤ったイメージを持つようになる、誤解する(英辞郎)
I certainly hope not.
hope 望む気持ちを強く表したい場合はcertainly/surelyを加える
I certainly hope so.(是非そう願っています)
(ラジオ英会話2018年2月27日)
GRAMMAR AND VOCABULARY
Isn't it strange for a university professor to be writing a script for a fantasy movie?
大学の教授がファンタジー映画の脚本を書いているのは、奇妙ではないでしょうか?
この文は「~ではないのでしょうか?」を表す否定疑問文。意外・心外・同意を求める気持ちなど、感情を色濃く表現できるこの疑問文は」簡単に作ることができます。文の助動詞要素すなわち、助動詞、do(does, did)、be動詞に not を加えるだけ。とても簡単に感情を込めることのできるこの形。すぐに自分のものにしてしまいましょう。
I've written several books on the topic of Atlantis.
私はアトランティスをトピックにした本を何冊か書いたことがあります。
経験を表す現在完了形の登場です。現在完了形have+過去分詞のイメージは「今に迫ってくる」。この形が経験を表すのは不思議ではありません。経験を述べるとき、私たちは過去の出来事を現在に引きつけて語ります。それがこの形の使用につながっているのです。
(ダイアローグの日本語訳)
・・・では、次の質問は、そちらの青い服の女性からお受けします。
ありがとうございます。「ビッグ・ウエスト・デイリー・ニュース」のエマ・ロックと申します。
どうぞよろしく。
教授、「アトランティスウォーズ」の脚本はあなたがお書きになりました。
はい。それで、あなたのご質問は?
大学の教授がファンタジー映画の脚本を書いているというのは、異例なことではないでしょうか?
私もある程度はあなたと同意見ですが、私はアトランティスについて論じた本を何冊か書いています。
ええ、確かに、でも人が間違った印象を持つことになるとは思いませんか?
おやおや、私はもちろん、そんなことは望んでいませんよ。
TYPICAL EXPRESSIONS
I agree with you up to a point, but I've written several books on the topic of Atlantis.
ある程度はあなたと同意見ですが、私はアトランティスをトピックにした本を何冊か書いたことがあります。
ゴガクルの解説より:「「引いて押す」呼吸は議論にも有効です。相手の意見を尊重することが議論には求められるからです。この文でも、まず相手の言い分を認め、それから自説を展開する流れとなっていますね。今回は議論で相手を受け入れる少し硬い表現をいくつか手に入れておきましょう。」http://gogakuru.com/english/phrase/284463
You're right up to a point, but ~
一理ありますが、~
up to a pointは「ある程度まで」。
up to は「あるレベルまで」という感じですよ。
You have a point, but ~
一理ありますが、~
I can see your point, but ~
おっしゃることはわかりますが、~
ここでのpointは「論点・主張」。相手の主張を踏まえた発言に高頻度で使われます。
I see what you're saying, but ~
I see what you mean, but ~
おっしゃることはわかりますが、~
I get where you're coming from, but ~
あなたがどうしてそう言うのかはわかりますが、~
where you're coming from は「あなたがどこから来ているのか」そこから「あなたの考えていること・理由・動機」でしたね。
PRACTICE
Rosa: Okay, everyone. It's time to practice! Now. we've practiced these "push and pull" types of phrases several times. So, I want you to really focus on this feeling of "pulling and pushing".
ろーざ: はい、みなさん。練習の時間です。さて、こうした「引いて押す」タイプの練習を何度もしてきましたので、この「引いて押す」気持ちに特に集中してくださいね。
David: Let's go.
デビッド: 行きましょう。
You're right up to a point, but ~
Rosa: Let's continue.
ろーざ: 続けましょう。
You have a point, but ~
And another one.
もうひとつです。
I can see your point, but ~
David: All right. Let's try a few more.
デビッド: さあ、あといくつかやってみましょう。
I see what you're saying, but ~
I see what you mean, but ~
I get where you're coming from, but ~
Rosa: That was great, everyone!
ろーざ:とてもよかったですよ、みなさん。
David: Fantastic work!
デビッド: お見事。
TYPICAL EXPRESSIONS IN ACTION
1.
日本語: 私はある程度あなたと同意見ですが、私たちはより大きな視野から物事を見る必要があります。
ヒント: より大きな視野から from a broader perspective
解答例: I agree with you up to a point, but we need to see things from a broader perspective.
butまでが言えたらオーケー。
broadは「幅の広い・広がりのある」
perspectiveは「ものの見方・観点・視野」。
会議で使えそうな表現ですよね。
2.
日本語: 一理ありますが、科学的証拠は違う原因を指し示しています。
ヒント: 証拠 evidence
解答例: You have a point, but scientific evidence points to a different cause.
相手の言い分をしっかり引き受ける言い回しは、大人であることを感じさせますね。
evidenceはヒントでお出ししたように「証拠」。
causeは「原因」。
point to(~を指し示す)はまとめて覚えてくださいね。
3.
日本語: おっしゃることはわかりますが、それは事実を変えはしません。
解答例: I can see your point, but that doesn't change the facts.
事実は事実として認めなければならない、という趣旨。
「引いて押す」呼吸を意識しながら練習ですよ。
ENDING
Rosa: Sensei, isn't it strange for a university professor to be telling bad jokes on an English radio program?
David: Yeah, I wonder about that too.
Onishi: Yes, it is. You're right.
ろーざ: 先生、大学教授がラジオの英語番組でひどいジョークを言うのって変じゃありません?
デビッド: そうだよ。僕もそれついてどうかなって思うんだけど。
大西: はい、そうです。おっしゃる通りです。
ガトランティス、賛成。もうひとつ "that's too old. - Don't say that." 大賛成。
ちなみに原作者つながりで、"a journey through the stars!"よりも「汽車は闇を抜けて光の海へ」の方が私は好きです。