どうも。
さっそく行きます。
OPENING
大西: いやあ昨日ですね、夕ご飯を食べ終わったらですね、家族が横に来て「今夜も感謝」って言うからですね、温かい気持ちになっていたんですよ。でも後で聞き直したら「今夜も完食」でした。
Rosa: Hey everyone. This is Akino Rosa. Sensei, that opening was amazing!
大西: 本当?
ろーざ: うそ。
大西: ひどいな…
David: And I'm David Evans. There's lots to do today. So, let's get started.
Lesson 216 発言タイプ: 感情その29 圧倒される
[KEY SENTENCE]
I just can't get my head around the size of it.
何かに圧倒される、そうした精神状態になることはしばしばありますね。
DIALOGUE
講義のあと、ピーコック教授が学生のジェシカと話をしています。
Jessica: Professor Peacock, that was a fascinating lecture.
Peacock: Oh, hi, Jessica. Thank you. I haven't seen you recently.
Jessica: Yes, it has been a while. You've been busy, I know.
Peacock: Not really. Anyway, how did you like the videos in my lecture?
Jessica: The one of the Great Pyramid was amazing!
Peacock: Thank you. I never tire of visiting it.
Jessica: I just can't get my head around the size of it.
Peacock: Yes. That ancient people built it is mind-boggling.
Jessica: It really is.
WORDS AND PHRASES
I haven't seen you recently.
さあ、ここでI haven't seen youと現在完了形が使われていますね。ここまでに至るまで(ママ)という時間の流れ。過去から今に至るその視線が感じられる表現です。
Not really.
さあ、Not really. 強い単語really(本当に)がnotによって否定され、「それほどでもありません」という受け答えになっています。もうまとめて覚えてみてくださいね。
how did you like the videos in my lecture?
そしてhow did you like ~ 「~はお気に召しましたか?」とですね、相手に何かの感想を尋ねるお決まりの表現です。
I never tire of visiting it.
tire of これは「~に飽きる」という表現ですね。そしてneverが使われているので「決して飽きることがない」という表現になっています。
get one's head around 〈話〉〔難しい物事などを〕理解する、分かる(英辞郎)
mind-boggling 〈話〉あぜんとさせる、度肝を抜かれる、びっくり仰天の、気が遠くなるような(英辞郎)
GRAMMAR AND VOCABULARY
It has been a while. You've been busy.
お久しぶりです。あなたはずっと忙しかったです。
現在完了形のイメージは「今に迫ってくる」。この二つの文の現在完了形も同じイメージ。最初の文は、最後に会った時から現在に向けて。次の文も、過去から今に至るまで視線がたどっています。現在完了形のイメージはいつでも一定なのです。
That ancient people built it is mind-boggling.
古代の人々がそれを建てたのは、まさに驚異的です。
英語は配置の言葉。表現の意味を文中での配置が決定する言葉です。この文ではThat ancient people built itが動詞isの前、主語の位置に置かれています。この位置によって、節に主語という機能が与えられています。主語の位置にあればなんでも主語というわけですね。
ちなみに節が主語の位置に来る場合、thatを省略することはできません。このthatによって、節というかたまりが意識されるからです。
(ダイアローグの日本語訳)
ピーコック教授、今日の講義はとても興味深かったです。
おや、こんにちは、ジェシカ。ありがとう。最近はずっとお会いしていませんでしたね。
はい、お久しぶりです。教授は、ずっとお忙しかったのですね。
それほどでもないですが。それはそうと、今の講義の中で流した動画はどうでしたか?
大ピラミッドの動画はすばらしかったです!
ありがとう。あそこは何度行っても飽きることがありません。
私には、その大きさがとても理解できません。
ええ。古代の人々があれほどのものを建てたのは、まさに驚異的です。
本当に。
TYPICAL EXPRESSIONS
I just can't get my head around the size of it.
私にはその大きさがまったく理解できません。
ゴガクルの解説より:「can't get [wrap] my head around ~ は、「~があまりにすごくて・複雑で理解することができない」。「すべての側面をぐるっと頭に入れることができない」ということ。ピラミッドの大きさなどに圧倒されているのです。「圧倒される」を表すほかの表現も練習しておきましょう。」http://gogakuru.com/english/phrase/284279
It's overwhelming.
それは圧倒的です。
I'm overwhelmed.
私は圧倒されています。
「圧倒する」専用の単語がoverwhelm。まずはここから練習しましょう。
動詞ing形が「圧倒させるような」ものごと。
過去分詞が人の感情を形容します。
いつものパターンですね。
It's mind-boggling.
それは圧倒的です。
boggleは「仰天させる」「圧倒する」。
mind-bogglingは「驚くべき」「圧倒させるような」。
ええ!?どうしてそんなことが起こったのか理解できない、といった感触を含んでいます。
It's too much for me to take in.
私が理解するには多すぎます。
I'm having a hard time taking it all in.
すべてを理解するのに苦労しています。
This is more than I can handle.
私が処理できることを超えています。
have a hard timeは「苦労する」。
This is beyond me.
これは私の理解を超えています。
beyond~は「~の範囲を超えて」。そこから「理解できない」「皆目見当がつかない」「自分でできる範囲を超えている」と、圧倒されている感触を伝えることができます。
PRACTICE
David: Okay, it's time for today's practice. The emotion being captured by today's phrases is "whoa!", almost a speechless kind of feeling. So, capture that emotion when we practice today.
デビッド: はい、今日の練習の時間です。今日のフレーズでとらえられる感情は、「おっ!」という、ほとんど言葉を失うようなものですね。だから、今日の練習ではその感情をとらえましょう。
Rosa: Great explanation, David. Let's get started.
ろーざ: 素晴らしい説明でしたね、デビッド。さっそく始めましょう。
David: Here's our first.
デビッド: まずはこちら。
It's overwhelming.
I'm overwhelmed.
Rosa: Continuing on.
ろーざ: 続けましょう。
It's mind-boggling.
David: Great work. Don't get overwhelmed. Here's our next.
デビッド: よく出来ました。 圧倒されないで。次はこちらです。
It's too much for me to take in.
I'm having a hard time taking it all in.
This is more than I can handle.
Rosa: And one more.
ろーざ: そしてもうひとつ。
This is beyond me.
Well, guys, I hope it wasn't too much for you to take in 'cause you did great.
さて、皆さん。たくさんありすぎて理解できないなんてことはなかったでしょうか。皆さんよく頑張りましたからね。
David: Just remember. If you're feeling overwhelmed, go slow, go one at a time. And you'll master it in no time.
デビッド: 忘れないで。圧倒されたと感じているなら、ゆっくり行きましょう。一度に一つ行くんです。そうすればすぐにマスターできますよ。
TYPICAL EXPRESSIONS IN ACTION
1.
日本語: 私はどれほど多くの人が東京に住んでいるのかが理解できません。私の生まれ育った町は1,200人しかいないのです。
解答例: I can't get my head around how many people live in Tokyo. My hometown only has 1,200 people.
can't get my head aroundは少々長いフレーズですが、音読暗唱で乗り越えてくださいね。
My hometown only hasは無生物主語。英語が得意とする形です。こちらもご注意くださいね。
2.
日本語: 私は数学が得意だと思っていましたが、これって・・・?これは私の理解を超えています。象形文字のように見えます。
ヒント: 象形文字 hieroglyphics
解答例: I thought I was good at math, but this…? This is beyond me. It looks like hieroglyphics.
This is beyond me.は使いどころのたくさんあるフレーズ。ぜひ自分のものにしてください。
hieroglyphicsは「象形文字」。ヒントでお出ししましたね。
ENDING
Onishi: Hey, guys. What subject were you best at when you were in a high school?
David: I was good at science.
Rosa: Well, I was good at languages, and especially Japanese language.
大西: なるほどねえ、皆さん得意科目があったんですね。私はありませんでした。
大西: ねえ、二人とも。高校時代に一番得意だったのはどんな科目?
デビッド: 僕は理科が得意だったな。
ろーざ: そうね、私は語学が得意だったわ。特に日本語がね。
大西: なるほどねえ、皆さん得意科目があったんですね。私はありませんでした。
私は英語だけが得意でした。「他の科目もこのくらいだったらねえ…」と何度言われたかわかりません。
ビリー・ジョエルのYou're Only Human(アルバム「イノセントマン」の中の曲だったかな)の冒頭に今日出てきたhave a hard timeが出てきますね。
”You 're having a hard time and lately you don't feel so good. You're getting a bad reputation in your neighborhood. It's all right. It's all right. Sometimes that's what it takes. You're only human”.
(しんどい状況で、最近あまり快調じゃない。近所の評判も悪くなってきている。大丈夫、大丈夫。そういうのが必要な時もあるんだよ。ただの人間なんだから)
ちなみにまた昔話で恐縮ですが、reputationという単語を覚えたのは、「百万人の英語」でこの歌が取り上げられた時でした。