もうひとつ行きます。
OPENING
大西: えー僕がですね、いつも7時のニュースを見ながらですね、世の中の不合理に対して文句を言いながら怒っているとですね、家族は言います。「うるさい」。
Rosa: Hey everyone. This is Akino Rosa.
David: And I'm David Evans. Let's get going.
Lesson 212 発言タイプ: 感情その26 怒り
[KEY SENTENCE]
It angers me when people post lies on social media.
今回は「怒り」。怒らず生活できればそれに越したことはありませんが、完全に避けることはできません。皆さんが不幸にしてそうした感情を抱いたとき、相手に伝える方法を学びましょう。
DIALOGUE
ロキシーと父親が家で話しています。父親はフェイクニュースにご立腹のようですよ。
Dad: Oh, not again! I keep seeing this stuff.
Roxy: What's the matter, Dad?
Dad: This is fake news. They say there's an alien walking around in Tokyo.
Roxy: It's the internet, Dad. People can say whatever they want.
Dad: It angers me when people post lies on social media.
Roxy: Nobody's forcing you to read it.
Dad: Roxy, many people can't tell lies from the truth. They believe everything they read!
Roxy: It depends on the person. Most of my friends can tell.
Dad: Well, that's no excuse really.
WORDS AND PHRASES
I keep seeing this stuff.
さあ、stuffという単語が出てきましたね。これは、thingのくだけた言い方です。「このようなもの」という意味でthis stuffと言っていますね。
It depends on the person. Most of my friends can tell.
さあ、「人による」という表現ですね。depend onがこうしたフレーズで使えることを頭に入れておきましょう。「~に依存する」というフレーズ。depend onそれが「~次第」という使われ方をするというわけです。
GRAMMAR AND VOCABULARY
They say there's an alien walking around in Tokyo.
東京を歩き回っている宇宙人がいるそうです。
there文(there + be動詞: ~がいるある)という文でしたね。この形で使われる名詞には頻繁に説明語句が加えられます。まず「~がありますいます」ときっぱりと言い切って、どんな~なのかを説明するパターンです。この文でもan alienをwalking around in Tokyoで説明していますね。日本語では「東京を歩き回っている宇宙人がいる」となりますが、英語はまず「宇宙人がいる」が出てくることに注意しましょう。
Nobody's forcing you to read it.
だれもあなたにそれを読むことを強制していません。
目的語説明型で説明語句にto不定詞が使われています。説明語句に矢印(→)のイメージを持つ to不定詞が使われ、目的語がto以下の行為に「進む」感触。この文はyouがread it に進むことをforcing(強制している)ということ。force(強制する)、order(命令する)、tell(言う[指示を与える])など、相手を「押す」意味合いの動詞が好んで使われる型です。
(ダイアローグの日本語訳)
ああ、まただ!こんなものばかり目にするよ。
父さん、どうしたの?
こんなのはフェイクニュースだよ。東京で宇宙人が歩き回っているそうだ。
それがインターネットというものよ、お父さん。だれでも好き勝手なことを言えるのよ。
ソーシャルメディアにうその情報を載せる人たちに腹が立つんだよ。
だれもお父さんにそれを読むことを強制なんかしていないのよ。
ロキシー、うそと事実を区別できない人が多いんだよ。そうした人たちは読んだものをすべてうのみにしてしまうんだ!
それは人によるわ。私の友達は大抵区別できるわ。
いや、実際のところ、それは言い訳にならないよ。
TYPICAL EXPRESSIONS
It angers me when people post lies on social media.
人々がソーシャルメディアにうその情報を載せると、腹が立ちます。
ゴガクルの解説より:「It angers me when ~ は「~するとき腹が立つ」、怒りを覚える状況を説明するときにしばしば使われる形です。anger は「怒らせる」という動詞。「怒り」を表す表現のバリエーションを学んでおきましょう。」http://gogakuru.com/english/phrase/284276
I'm angry.
I'm upset.
I'm ticked (off).
I'm pissed (off).
I'm furious.
I'm livid.
私は怒っています(私は腹が立っています)
「怒っている」に使われる語句のバリエーション。
angryは一般的な「怒って」。
upsetは「ひっくり返す」がイメージの単語。動揺心配も表しますが、「気分を害している」ことも表します。マイルドな怒り。
tickedは怒りとイライラが同居しています。
pissedは上品な表現ではありません。仲間内でのみ使うべき表現ですが非常に頻度が高いため入れておきました。
furiousは「激怒して」。抑えることのできない怒り。
lividは「怒り狂って」
全部一度に覚える必要はありませんよ。angryプラスもうひとつ程度のところから始めてください。
He upset me.
He ticked me off.
He pissed me off.
He made me angry.
He made me furious.
He made me livid.
彼は私を怒らせました。
先ほど学んだ語句を、今度は「…を怒らせる」という形で使いましょう。かなり頻繁に必要とされる形です。
tick と piss は動詞です。off を加え tick … off、 piss … off の形で使います。
angry、 furious、 livid は形容詞。make … angry、 furious、 lividと目的語説明型を使います。
He flipped his lid.
He flipped out.
彼はキレました。
He lost it.
He lost his cool.
彼はキレました。
理性を失った、危険な怒りです。どれもカッとなってどなり散らすなどの行為が感じられます。
PRACTICE
David: Okay, it's time for the practice today. Our vocab focuses on anger. So, put the emotion behind it, and let's practice.
デビッド: さあ、今日の練習の時間です。今回の語彙は「怒り」です。では、感情を込めて、練習しましょう。
Rosa: Let's go.
ろーざ: 行きましょう。
I'm angry.
I'm upset.
I'm ticked off.
I'm pissed off.
I'm furious.
I'm livid.
Rosa: Great job so far. Let's continue.
ろーざ:ここまでよく頑張っていますよ。続けましょう。
He upset me.
He ticked me off.
He pissed me off.
He made me angry.
He made me furious.
He made me livid.
David: All right. And let's wrap it up with a few more.
デビッド: はい、ではもういくつかやって締めましょう。
He flipped his lid.
He flipped out.
He lost it.
He lost his cool.
Rosa: I'm very proud of you guys. You did great.
ろーざ: みなさんすごい。よくやりましたね。
David: Nice work.
デビッド: よくやったよ。
TYPICAL EXPRESSIONS IN ACTION
1.
日本語: 人々が私の前に横入りすると腹が立ちます。好き好んでそこに立っているわけじゃありません!
ヒント: 私の前に横入りする cut in front of me
解答例: It angers me when people cut in front of me. I'm not standing there for the fun of it!
It angers me whenが使えたら合格。
for the fun of itは原因を表すforを用いて「面白いから」「好き好んで」
2.
日本語: 彼はたいへん怒ったので顔が赤くなりました。オーバーに言えば、彼の耳から蒸気が上がっているのを見ることができたのです。
ヒント: オーバーに言えば practically
解答例: He was so angry that his face turned red. I could practically see steam coming from his ears.
angryをso-that(大変~なので~だ)の形で用いています。
turnは「~になる」と変化を表すことができる動詞。
practicallyは「ほとんど」「オーバーに言えば」。
see以下は目的語説明型です。
ENDING
Onishi: Hey, guys. When do you get angry?
Rosa: Well, the most dangerous time for me is when I'm hungry.
David: Me? I never get angry. I never lose my cool.
大西: なるほどねえ、いやいや、怒らないい越したことはありませんよ。
never lose one's cool 絶対に興奮しない、どんなときにも慌てない(英辞郎)
大西: ねえ、二人とも。どんなときに怒る?
ろーざ: そうねえ、私にとって一番危険な時は、お腹がすいている時ね。
デビッド: 僕? 僕は決して怒らないよ。 どんなときにも冷静さを失わないからね。
大西: なるほどねえ、いやいや、怒らないい越したことはありませんよ。