だいたい10年位前からだと思いますが、バイクの整備を頼まれることが度々あります。
特にモトジムカーナを始めてからは、様々な程度のVTR250を触る機会が多いのですが、今回もモトジムカーナ用に色々とカスタマイズした車両の整備となります。(^-^)
nagaiさんのVTR250は、前オーナーから譲ってもらった時点でかなりの個所がイジられた車両だったそうです。
『にじれん!』にも何度か参加されていて、その度に色々なことを話すのですが、先日の『にじれん!』で私のVTR250に乗ってもらったところ、エンジンのフィーリングなどがとても良かったそうで、一度自分の車両も診てもらいたい、と頼まれました。
とにかく燃料タンクやら何やら色々なパーツが替えられているので、まずは持ち主が外せるところをドンドン外してもらいました。
エアクリーナボックスを外したところで、調達したゼルビスのエアファンネルと長さを比べてみます。
外したファンネル(写真両サイド)は、どうやらVT250スパーダのものらしく、これまで見てきた中でも、かなり短い物でした。
中央の2本のゼルビスのものと交換して、全域でのトルクアップを狙います。
興味津々のnagaiさんは、寝転がって写真を撮っていました(笑)。
キャブレターが外れたところでインシュレーターを確認したところ(写真左)、思ったよりも劣化が少ない感じでしたが、新しいものを調達してあったので交換しておきます。
キャブレターについては、上側のフタがほぼ新品と思われるものに替わっていましたが、全体的に年式相応の汚れ具合でした。
ニードルを外すと、パッと見で分かるほどテーパーの具合が違いました(左側2本)。
ホントは前後のキャブレターで同じニードルにしたかったのですが、今回は私が以前使っていた物(右側2本)を取り付けることにしました。
そして、いつものようにバキュームピストンの負圧穴をドリルを使って拡大します。
ダイヤフラムなどはけっこうキレイだったので、これも交換してからそれほど経っていないもののようです。
先日の練習会の時のことですが、エンジンのレスポンスが少々気になったので、パイロットスクリュを触ってみようとしたところ、専用の工具がなければ回せないタイプでした。
専用工具でも調整するのが手間なので(真っすぐに嵌めにくい)、普通のドライバーで回せるタイプに交換しました。
今回、少々思惑が外れて実施できなかった作業もあったのですが、それはまた追い追いやるすることにして、今日のところはちゃんと動くか確認することにしました。
ちょっと緊張しつつセルフスターターのスイッチを押すと、問題無く始動しました。(^-^)
あと、以前から排気音がバタバタと大きめなのが気になっていたのですが、どこから音が出ているか調べてみると、リアバンクのエキゾーストマニホールドとマフラーのジョイント部分が緩んでいることが発覚しました。
一度ネジを緩めてからしっかり嵌め直したところ、普通のVTR250の音量となりました。(^-^)
そして、エンジンを掛けたままパイロットスクリュの調整をしたところ、明らかに吹け上がりのレスポンスも良く、また回転もスッと下がるようになりました。(^o^)b
さほどお金も掛けず、小細工とも言える加工とパーツ交換だけでエンジンのフィーリングが変わったので、次の機会に実走して、効果を確かめてもらいたいと思います。
さて、すでに次の整備の依頼もきているのですが、エンジンオイルの交換もサボったままの私のVTR250は、いつになったら整備ができるでしょうか?(^_^;