ワキガ臭と便秘:ワキガ臭の原因となる便秘の予防と治し方
「便秘の解消法:女性の便秘解消対策、便秘・慢性便秘の予防と治し方」 前回は、「便秘と口臭」 との関係についてお話しました。また、便秘と体臭との関係については、「便秘と体臭」 のブログ記事でお話しました。今回は、体臭の中でも最も悪臭があり、多くの女性が臭いのトラブルとして悩みを抱えているワキガ臭(腋臭)について取上げます。便秘とワキガ臭、これにつきましても、食事の質(内容)を原因として、両者は密接に関連しています。ここでは、ワキガ臭と便秘:ワキガ臭の原因となる便秘の予防と治し方についてお話しします。
ワキガの臭いは、口臭や体臭と違って、臭いのレベルがかなり強いので、とりわけ悪臭と感じて不快感も相当なものであると思われる人も多いことでしょう。バスや電車の中、デパートやレストラン、職場の居室や学校の教室の中など、嫌な臭いを感じるときがあります。また、人通りで、他人とふとすれ違った時などにもワキガ臭を感じる時があります。
ワキガ体質の人は、なんとも例えようもない独特な臭いがあります。ところが、多くの人は自分の臭いには気付きにくく、自分の臭いがどのようなものであるのか知っている人の方が少ないのです。しかし、ワキガの臭いが原因で、職場関係や男女関係などトラブルが生じる場合があります。特に、人と接する機会の多いサービス業や営業では、ワキガ臭が原因で職場を追われたケースもあるようです。
ワキガ体質の人の多さは、人種によっても違うといわれています。アフリカン・アメリカ人はほぼ100%の割合でワキガ体質といわれており、白人の欧米人では80%がワキガ体質といわれています。一方、日本人のワキガ体質の人は10%程度と少なく、これにより、日本ではワキガ臭に対して敏感になっているとのことです。この人種による違いは、主に食事の内容に起因していると考えられています。肉食中心の食習慣ではワキガ臭の発生頻度が高まるとされていて、日本においても、年々、ワキガ体質の人が増加しているといわれています。穀物類や野菜類を主食とするとワキガ臭が軽減されるといわれています。
ワキガは病気ではないのですが、日本では悪臭があると、お風呂に入っていないとか、洗濯をしていないとか、臭いは不潔感や不衛生をあらわす象徴として考える人が多いため、より一層、ワキガ臭を悪臭と感じるようになるのです。
一般に、ワキガ臭の原因は、脇の下にある汗腺の一種であるアポクリン腺から分泌される汗に含まれる栄養成分や老廃物が、皮膚に生息している細菌(常在菌)によって発酵分解される過程で生じる臭いの成分が生成するためと考えられています。生臭く鼻をつくワキガ臭を最も特徴付ける臭いの成分は、脂肪酸にアミノ酸の一種であるシステインが結合した物質が皮膚の細菌によって発酵分解し、その結果、悪臭のある硫黄系の化合物が生成されるためと考えられていました。ワキガ臭を構成する硫黄臭(生臭く鼻をつく臭い)、カレーのスパイシー臭、脂肪酸臭(古い雑巾のような臭い)とも、この同じ悪臭成分が原因であるとされていました。
しかし、最近の研究によれば、ワキ汗の中に含まれる成分を分析した結果、300種以上の成分がワキ汗に含まれていることが明らかとなり、この成分の中には、便臭と同じ成分 (「便秘と便臭」 ) が含まれていることが判明しました。すなわち、ワキガ臭の原因成分は、皮膚の細菌で作られた臭いの成分以外に、血液を介した体液成分も含まれることになります。これらの臭いの成分が混じり合って、独特なワキガ臭となるのです。
便秘のように腸に長い間、便が留まると、大腸菌、クロストリジウム菌やウェルシュ菌などの悪玉菌による腐敗発酵が進み、悪臭を放つ有害物質が大量に発生しガス化します。ガス化した有害物質は腸壁から吸収されて血液中に溶け込み、全身へ運ばれるようになります。その一部は、脇の下にあるアポクリン腺から汗として分泌されます。このように、ワキガ体質の人が便秘になると、より一層、ワキガ臭は強く臭うようになってしまうのです。
このように、便秘あるいは便秘気味の人は、ワキガ臭の原因にもなりますので、便秘を解消することによって、ワキガ臭予防にもつながります。水溶性食物繊維であるイヌリン食物繊維は、腸内の悪玉菌を減らし、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を増やすことで、便臭の元となる有害成分の生成を抑えることができるので、ワキガ臭対策にもつながります。今では、スティムフローラのように、不純物を含まない極めて高純度のイヌリン食物繊維が、健康補助食品として市販されています。ワキガ臭の原因となる便秘の予防や改善に、このような健康補助食品を活用することもワキガ臭対策につながります。
便秘や便秘を原因とするワキガ臭の予防や解消には、普段から栄養バランスを心掛けた食生活が大切です。肉類、卵、乳製品などの動物性たんぱく質や揚げ物などの油を使った料理はできるだけ避けて、野菜、根菜類、海藻類を取り入れた食習慣に心掛け、便秘や癌、生活習慣病などの他の病気の予防のためにも、日常的に食物繊維、特にプレバイオティクな水溶性食物繊維を多く摂りましょう。
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