グラディウスオリジンコレクション | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

4月の発表から4カ月、待ちに待ったグラディウスオリジンコレクションがようやく発売に至った。

 

正直、沙羅曼蛇2とIII以外のタイトルは全てアケアカで発売されているので、この作品を買おうと思っていた人たちは全て所有しているはずである。しかし、それでも買ってしまうのがグラディウスファンの悲しいサガ。と言う訳で、早くから購入していたDL版とBOX版のPS5版、そして結局遅延などが気になったのでSwitch版と、さらにはXbox版も買ってしまった。

 

結論から言うと、Switch版のみ他機種版よりも体感できるレベルで遅延が存在している。同タイトルでも、雷電IVや彩京コレクションのように、Switch2であれば遅延が解消されているだろう、と期待したのであるが、残念ながらそうではなかった。なので、携帯でプレイしたい、と言う拘りがない限りは、スルーしても大丈夫かと思う。

 

アケアカ版では、沙羅曼蛇のみ4フレーム以上の入力遅延が存在していた。Switch版であれば5フレームなので、明確に体感出来るレベルの遅延が存在していたので、個人的にはこれさえ解消してくれれば良いと思っていた。しかも、PS4版アケアカに限っては、発売当初からアプデがされておらず、つまり決定ボタンも〇のままなので、正直これだけでも満足にプレイ出来れば買う価値があると思っていた。

 

もちろん、このオリコレでは遅延は解消されており、ほぼ実機感覚でプレイ出来る。その他のシリーズにしても同様なのだが、何故か新作の沙羅曼蛇IIIに限っては若干遅延が存在し、これはPS5でもXboxでも同じである。まあ、レビューを読む限りでは微妙な出来でもあるし、そもそもこんなコレクションを6000円以上も出して買う人はオリジナルなど望んでいないはずなので、些細な問題でもあるのだが。

 

個人的に気になった点と言えば、いわゆるクッキリ状態でのスキャンラインが現時点では設定出来ないような事である。一応、その設定はあるのだが、どうやってもアケアカのようにボケ気味になってしまうので、個人的に望んでいるものではない。他のM2製シューティングや、カプコンのコレクションのようなのを期待していたので、これはアプデで改善してほしい所だ。

 

そして、もうひとつ大きな目玉としては、グラディウスIIIのAMショーバージョンである。これはゲーメストの誌面で1面と2面は見た事があるのであるが、1面に限って言えば背景が存在したり、見た目的には製品版よりも豪華な感じであった。しかも、発売前に流れたYouTubeでは、砂が流れるアニメーション付きでもあったのだ。

 

何故これらの要素が製品版ではオミットされてしまったのか謎だが、まあ考えられる点では基板のダウングレードぐらいしか思いつかない。また、さらに驚いた事にツインレーザーやリップルが4連射出来る事だ。しかも、連射しても処理落ちはさほど起きない。なので、余計に基板の都合かな、と思えるものだ。

 

ただ、当たり判定が妙に大きいし、また難易度自体もやはり高い。なので、手っ取り早く先が見たかったので、禁断の無敵モードを使用してプレイしたのであるが、さすがに後半に行くにつれ適当さが感じられ、やはり所詮はAMショーに間に合わせた未完成品だと思ったものだった。

 

そして、なんと据え置きではPS・SS以来28年ぶりの移植となったのが沙羅曼蛇2である。シューティングとしては悪くはないのだが、当時はまだまだグラディウスファンが現役でゲーマーだった事もあって、グラディウスシリーズの1作としての評価は芳しくはなかったと思う。BGMはかなり評判が良かったのであるが、個人的には弱すぎるレーザーや、2段階目のパワーアップが制限時間付きと言うのが好きになれなかった。

 

そしてそして、正統なアーケードの続編でありながら、IVが外されてしまったのは非常に残念だった。基板の性能からして容易にエミュレートは出来ない事ぐらいは想像付くし、実際にインタビューでも新作を丸々作るぐらいの労力が必要だった、ともあった。ただ、PS5やXboxXSぐらいの性能であれば可能だったかも知れないし、Switch2の発売がもう少し早ければあり得たのかも知れない。

 

それは残念ではあるのだが、それでもグラディウスファンなら満足する事は間違いない。隠しとして、VSグラディウスと沙羅曼蛇のパワーアップ版が追加されているのも嬉しい。特に、パワーカプセル制の沙羅曼蛇は、ゲーメストでのグラIIIアイデア賞の賞品であったような気もするので、これも非常に貴重なバージョンである。ただ、ライフフォースの音声をそのまま載せるのは意味が全く異なるので微妙かも知れない。まあいずれにしても、ファンなら買いである。