KLでの食以外の楽しみと言えば、マッサージである。タイほど安くはないものの、それでも日本の基準から考えるとまだまだ安い。なので受けまくるしかないのであるが、評価の高い良心はサービスこそ最高なものの何度も受けるにはやや高い。しかし、その通りを少し先に進んだ際、Old Asiaと言うちょっと豪華なマッサージ店を見つけた。今回初見なのであるが、Googleのレビューを読んだ限りではかなり評価が高い。現金のみ、と言うのがネックであるが、いざ持ち合わせがなくとも近くのセブンなどでおろせる、と言う訳で行ってみた。
この辺りでは他に2店舗あるのであるが、この通りの所が一番大きかった。先に支払いを済ませると2階に上がり、フットとボディの両方を受けたのであるがこれが非常に気持ちが良かった。その後、一度だけアロー通りそばのトロピカルスパへ行ったものの、それ以外は全てOld Asiaへと行った。これはKLにおいて新たな発見であった。
大体KLでの過ごし方はこんな感じであったのだが、最初から他の都市には行くつもりもなかったのでやっぱり飽きてくるものである。という訳で、翌週の半ばからは3日だけ、予定通りにシンガポールへと行く事になった。正直、シンガポールはイメージこそ良いものの、旅慣れた旅行者には退屈極まりない都市でもあり、去年の旅行の際には3日も泊まった事にいたく後悔したものだったが、今回はそのリベンジで今度こそ楽しんでやろう、と意気込んでいた。
シンガポール行きの飛行機はいくらでもあるのであるが、今回は午前便で一番安いバティックエアを選んでいった。そして、宿は前回住宅街を選んで後悔したので、今回は超無難にチャイナタウンのカプセルホテルを選んでいった。カプセルホテルと言いながら1泊7000円ほどするのはさすがにシンガポールである。円安前の1シンガポールドル80円から、115円前後となっているので高いのはどうしようもないが、やはりこの円安は本当になんとかしてくれと言う思いだった。
バティックエアはKLIA1なので、もちろん搭乗前にプラザプレミアムラウンジでたらふく食べていった。以前触れたように、羽田のラウンジがカスだった事もあり、今回初めてまともなラウンジで過ごす事が出来た。そしてほぼ定刻通りにチャンギに到着、入国審査も全て機械化されているのはさすがシンガポールであり、全く待たずに入国する事が出来た。せっかくなのでジューエルチャンギを見たかったのであるが、それなりに歩く事が分かりそれは帰りで良い、と言う事でそのまままっすぐにMRTへと向かった。
シンガポールは快速などはなく、JR成田線のように空港支線的な感じ、しかもあまり本数は多くはなく結構待たされるのが難点かつ支線の車両はシンガポールらしからぬショボさ、と言う事もあって、この辺りから次第にテンションが下がっていった。しかも、外の景色は殺風景なマンションだらけであり、それを見ていくうちにまたテンションが下がっていったものだが、正直都市部の観光地以外はこんなもんである。それでも、東南アジアらしからぬ清潔さはさすがシンガポール。まるで別世界のようだ。
まだチェックインまで時間があったので、定番のマーライオン公園へと向かった。ここはラッフルズ・プレイスから徒歩なのだが、マリーナ・ベイ・サンズを見るとテンションこそ上がったものの、やはり耐え難いほどの暑さである。前回来た際に工事中だったマーライオンが、今回は水を吐いてくれていたのは安心したが、目もまともに開けていられないほどの暑さはやはりきつい。
この時にトイレに行きたくなったので、Googleで調べてみると非常に分かりづらい場所にトイレがあった。そのためか、非常に奇麗かつ人が少なかったのは助かったものだ。そして、さすがにこの暑さで水分がないと死ぬと思ったので、セブンイレブンで物色したのだが相変わらずとんでもない高さだったので、一番安いドリンクを買っていった。どう考えてもそれだけでは足りない量であったのだが、万が一になればまた買えばいいと思い、マーライオン公園をあとにした。