マレーシアのススメ・その3 | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

これまでマレーシアを絶賛してきたが、まだ先進国との間に超えられない壁がある事も嫌と言うほど実感するので、最初の海外旅行の国にマレーシア、となるとさすがにお勧めはし辛い。しかし、一般的に言われている発展途上国と比べた場合であれば遥かにインフラは整っているし、また東南アジアとしては稀に見るレベルの治安の良さもあると思うので、住みやすい事も確かである。

 

海外旅行での悩みと言えば、まずトイレが挙げられる。日本のようにコンビニでもトイレが借りられる訳でもないし、また公衆トイレがあったとしても日本人の使用に耐えられるレベルはかなり限られているので、常に万が一を想定して行動しなければならない。それを考えると、これまでの経験からマレーシアはかなり楽な国のひとつかと言っていい。

 

東南アジアでは日本のようにペーパーを流せる国は多くはなく、台湾のデパートですらその場合がほとんどだ。しかし、マレーシアではほとんどの場所で水に流せるし、高級デパートなどはほぼ日本並に清潔に保たれている。反面、公衆トイレは少なく、あったとしてもほとんどの場所で有料だ。と言っても日本円で6円だったりするのであるが、あまりにも細かすぎて持ち合わせがない事もあるので、少し足を延ばしてもデパートへ行った方がマシだ。

 

また、前にも触れたようにトイレが併設されている駅も多いので、それも便利な点のひとつだ。ただ、向こうの人はホースの水を使って流すらしく、床が水浸しな事は確実なので、やはり結局はデパートやモールの方が安全である。

 

もちろん、ある程度のホテルやAirBnBの部屋でも日本人が難なく使用出来るレベルであり、そこに関しては全く問題はなかった。ただ、最初に泊まったホテルではシャワーと便座のスペースが近かったので、それが苦手な人はある程度の高級ホテルを選択した方がいいだろう。そして、KLでもホテルの価格は非常に安く、1泊5000円でもかなり良いホテルに泊まる事が出来る。今の香港では重慶大厦のウサギ小屋のような部屋でもそのぐらいしてしまうので、コスパに関しては雲泥の差だ。その辺りも、私がマレーシアを好む理由のひとつである。

 

「寝られればいい」と言う人も居るだろうが、香港の安宿や、台湾のカプセルホテルに連泊した経験から、KLやバンコクの快適なホテルに泊まった際、住環境と言うのはいかに大事か思い知らされたものである。やっぱりコスパが良いのであれば、日本や香港ではありえないレベルのコスパの部屋に泊まらなければ損、と言うものである。

 

5000円レベルでもそうなのだから、ドミトリーやカプセルホテルとなればありえないほど安い。それこそ1泊1000円するかしないかレベルで泊まれるので、3万ちょい出せば1か月泊まれるほどである。しかし、現実的にありえないし、やはりせっかくKLに行くのであれば、1日中過ごしても快適なレベルの部屋に泊まるべきである。