マレーシアのススメ・その1 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

2年連続で訪れた事からも分かるよう、パンデミック後に最もお気に入りの海外となったのがマレーシアである。マレーシアと言えば2006年から日本人が長期滞在したい国としてずっと1位だし、実際かのガクト氏を始め、元カプコンの岡本氏やバイリンガールの人などが移住している事からもその人気ぶりが伺えるというものである。

 

特に、ガクト氏などは度々YouTubeでマレーシアの素晴らしさを説いているし、かの中田敦彦氏との対談では、「一度マレーシアに住んだら戻れなくなる」とまで言い放ってしまっている。ちょっと言いすぎなきらいもあるかも知れないが、私個人としては十分同意出来るというものだ。もちろん、彼の豪勢な自宅を見ても分かるように、一般庶民との生活に剥離がある事は確かなので、一概に彼の意見を鵜呑みにする事も出来ないとは言える。しかし、私の経験上、マレーシアは日本人にとって快適な海外である事はおおよそ間違いではないかと思う。

 

もちろん、私はマレーシアに移住した訳ではないし、もちろん就労の経験もなく、単なる海外旅行をしてきたに過ぎない。そして、正直マレーシアはクアラルンプールでもエンタメに乏しく、隣国のシンガポールやタイ、特にエンタメや歴史的建造物の宝庫であるバンコクと比べたら分が悪いと言わざるを得ない。ただ、楽しみに行くよりも生活の拠点や快適性を考慮した場合は、KLも決して負けてはいないと思う。

 

で、なぜ私がそこまでマレーシアを気に入ったかと言えば、まずは前述のように快適性だ。2022年に初渡航した際、中心駅のKLセントラル駅そばに泊まったのであるが、KL最大の駅でありながらそこまで人口密度が高くないのである。もちろん人が居ない訳ではないのであるが、東京や香港の主要駅に比べたら遥かにマシだ。さらに、最も使用頻度が高いであろうケラナ・ジャナ・ラインでもマックスで4両編成程度である。イコールそれで十分な輸送力と言う訳なのだから、おおよその人口密度など想像がつくというものだろう。なので、バンコクでの駅や車両の混雑ぶりには正直うんざりしたものである。

 

まあ、最も新しいMRTラインはさすがに奇麗なのであるが、前述のケラナ線を含め、やはり先進国との差は明らかに感じるのは否めない。それでも、便利な点としては大体の駅にトイレがある事だ。日本なら当たり前なのだが、海外では香港ですら当たり前ではないので、無料で使えるトイレが確実にあるのは非常に心強い。もちろん、街中にもなくはないし、当然ショッピングセンターではそれなりに清潔なトイレが使えるので、その辺りもマレーシアの安心できる点である。

 

そして、日本人を悩ます昨今の円安であるが、マレーシアのリンギット(発音的にはリンギ)も強い貨幣とは言えないので、円安の今でも物価がかなり安く感じるのは大きなアドバンテージだ。マッサージも、マレーシアで主流なタイ式であれば日本よりも格安で行う事が出来る。ローカルのレストランなども言わずもがなだ。

 

で、そのガクト氏がフォーカスを置く食事であるが、確かに移民国家なだけあって様々な世界料理が食べられるのも確かである。マレー料理は口に合わない日本人が多いと思われるので、もっぱら私は中華やタイ料理が中心だ。ブキ・ビンタンで有名なアロー通りも、大体その2種類がメインである。正直、香港の広東料理ほど驚くべき美味しさは感じた事はないのであるが、決してまずくもない及第点以上の味ではあるので、コスパを考えればまあ満足は出来るはずである。