ASUS ゲーミングモニター ROG Swift XG32UQ | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

11月に購入したMSIの量子ドットは、普段使いであれば十分満足な出来だったのであるが、ゲーム使用時の画質が私の求めるものとは差異があった。その時点で27インチを2台所有していたので、これらを売り払って新たに別の32インチの購入を検討したのであるが、その中で選んだのがタイトルのASUSのモニターである。

 

一応公式サイトやAmazonでは、量子ドットと言う売り文句なのであるが、「ちもろぐ」さんの検証によれば実はそうではないらしい。しかし、レビュー自体の評価は高かったし、またこれまでの経験から、LGとASUSが最も自分のお気に入りの発色でもあったので、在庫が少なめと言う事もあってMSIを買って2週間後に、タイトルのモニターを買ってしまった。

 

ROG、Republic of Gamersのシリーズは、TUFよりもワンランク上に設定されているゲームにさらに特化したゲーミングモニターのシリーズである。昨夏、こちらの24.5インチのモデルをすでに購入したのであるが、期待に違わずTUFよりも遥かに奇麗な発色であり、さらに160Hzでこそあれ、残像感が極めて少ないという、非常に優れたモニターであったので、それもこの32インチを購入した理由である。

 

そしてこちらの32インチモデルであるが、まず画質云々よりもこのシリーズのスタンドは扇状でかなり大きく、デスク上のスペースをかなり取ってしまうのが残念だ。MSIのモデルは見た目こそ地味なものの、邪魔にならないうえにキーボードも置けたりするなど、スペースを有効活用出来たのであるが、このROGシリーズはそれが出来ない。まあこれは予想していた事とは言え、奥行のないデスクにはハッキリ言って不向きだ。

 

また、端子周りにはカバーがついているのであるが、私が使用しているHDMIケーブルは8K用のためにかなり太く、スタンド部分を通すとかなりギチギチになってしまい、カバーが取り付けづらいのも難点だ。

 

なので、デザイン重視もあるせいか本体の作りは機能的とは言えないのであるが、肝心の画質は期待に違わずデフォルトでも非常に奇麗、特にゲームは極めて映えると言っていい。さすがにASUSだけあって、画質は極めて細かく調整出来るのであるが、余程の拘りがない限りプリセットで十分なはずである。もちろん、ゲームだけでなくブラウジングも動画もバッチリだ。

 

確かに、MSIとは異なり量子ドットならではの鮮やかさは感じられないので、おそらくやはり異なるのだろう。しかし、前述のように、間違いなく画質に関しては美しいと言えるレベルなので、これで後悔する人はまずいないはずである。

 

ただ、残念ながらAmazonでも指摘されているように、ROGのシリーズではPS5のHDMI接続時に画面が突然消えるなどの不具合が報告されているが、私も同様の現象が起きてしまっているので、おおよそ仕様なのかも知れない。また、スピーカーがないのでヘッドフォンジャックから出すしかないのであるが、そこからの音質が極めて悪く、仕方ないのでPCやコンソールから直接繋ぐか、ヘッドセット使用が前提となる。

 

なので、画質自体は非常に奇麗なのであるが、不具合も割と致命的に近いため、正直お勧めし辛い部分もあるのは確かである。ただ、現時点でDPからの信号ではその不具合はないし、音もPC本体もしくはヘッドセットで解決出来るため、それらを前提として使用するのであれば間違いなくお勧めだ。

 

因みに、この機種のちょうど1年前に発売されたPG32UQは本当の量子ドットらしいが、両方を購入した人の価格コムのレビューによるとXG32Qの方が画質に関しては優れているとの事である。