マレーシア・東南アジア旅行記・その19 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

2023年10月1日

 

この日もほぼ6時にマンションを出発し、電車でKLIAまで向かっていった。このバティック・エアはターミナル1なので、前回とは異なるラウンジを使用したのであるが、出国後すぐの所にあるせいか、朝早くながら非常に混雑していた。そこで朝ごはんをたらふく食べてから搭乗口へと向かっていったのだが、ここターミナル1はチャンギと同様、ゲート直前に2度目の手荷物検査がある。KLIAではベルトも取らなければならないので、前回の教訓からこの時はジーパンではなく短パンで行った。

 

機内に入ると、客が少ない事もあるとは言え、確かにLCCよりかは大分広いな、といった感じで非常に心地が良かった。そして、KLからバンコクであるにも関わらず、日本人も何人かいた事にも驚いた。到着予定時刻は大体2時間後ぐらいであったのだが、予想よりも早く1時間半程度で着いたかと思う。そして、このバティック・エアはドンムアンに着くのだ。そう、ブルース・リーが「ドラゴン危機一発」の撮影のためにタイに来た際、降り立ったのがこの空港だったのである。

 

つまり、それを知った時からこのドンムアン空港、という名前だけは知っていたのと、そして50年前にブルース・リーもここに居たという事実だけで、心の底から感動したものであった。まあさすがにそれだけ古く、そして小さな空港でこそあったものの、それだけにすぐに入国する事が出来た。

 

しばらくその感動に震えていたものの、ずっと居る訳にもいかないので、早速現金を下ろしていった。いきなり2000バーツ下ろしたので、側のセブンイレブンでパンとスプライトを買い、申し訳ないと思いつつも小銭に崩していった。同時に現地の価格もチェックしていったのであるが、当然とは言えシンガポールよりも明らかに安く、大体マレーシアと同じぐらいであったかと思う。

 

そこから鉄道駅まで向かっていったのであるが、一応案内はあるもののそれらしき駅は全く見当たらない。延々と国内線ターミナルを歩いていき、そのまま長い長い通路を歩いていった外に、ようやく駅舎まで辿り着く事が出来た。そこからドンムアンんのターミナルが一望出来るのであるが、まだブルース・リーの感慨に浸っていた私は、またしばらく感動で離れられなかったものである。

 

まあさすがにずっと居る訳にも行かず、名残惜しくも改札へと向かっていったのであるが、カードチャージ可能、的なマシンこそあるものの、それを帰るような機械は見当たらない。案内に聞いてみると、このSRTというのはSuica的なものはなく、わざわざトークンを買わなければならないと言う。この辺りはまだ前時代的だな、と思いつつ、そのまま買って改札を抜けていったのだが、今度は電車が全く来ない。