マレーシア・東南アジア旅行記・その17 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

2023年9月28日

 

朝はいつものようにダイニングへ向かい朝食を食べていると、初めて見る欧米風の男がやってきた。のち、白人の女性が来たので、案の定彼にばかり話しかけていたのであるが、そのイギリス人女性が消えた後、私も思い切って彼に話してみた。彼はベルギー人であり、アジアを周遊していて、日本にも行く予定があると言っていた。さすがに英語も堪能であり、やはり旅人の共通語は英語である、という事も改めて実感したのであるが、あいにく彼は時間がないという事で部屋に戻ってしまっていった。

 

そうこうしているうちに11時近くとなってしまったので、定刻通りにチェックアウトをした。しかし、前述のようにフライトが17時なため時間が余りまくり、仕方ないので行ってみたかったリトルインディアまでわざわざ乗り換えて行く事にした。たどり着いてみると、案の定整頓された街並みに、そのままインド系のお店が入っているだけのような感じであり、カオスさなどは微塵もなく、やはりここでもシンガポールなのだな、と思うばかりだった。

 

結局、そこでも興味が湧かなかった私は、そのまま引き返して空港まで直行した。まだまだ時間があるとは言え、外は暑くて歩けないし、そもそもチャンギ空港自体エンターテインメントの塊のような場所であるから、そこで最後まで時間を潰す事にした。しかし、さすがにもはや新鮮味もなく、とっとと出国手続きを終えて後はラウンジで休む事にしていった。

 

さすがにチャンギのラウンジだけあって非常に快適であったのだが、その途中、美人のアテンダントがムーンケーキとお茶を提供してくれた。そう、その日は中華圏ではムーンケーキフェスティバル、その日だったのだ。今から11年前、偶然私の誕生日と重なった際、香港の友人が祝ってくれた思い出深い日だ。日本では月見だからと言って直接何かしらする事はないとは思うのだが、中華圏の人にとっては大事な日らしく、家族や友人たちで祝うらしい。そのあたりはいかにも中華圏と言った感じだ。

 

その後は特に何もなかったのだが、チャンギ空港やKLIAは待合室に入る直前に荷物検査があり、さらには中には売店もトイレもないので、搭乗までギリギリ外で待つのがコツだ。そして、ほぼ定刻通りに離陸していったのであるが、この時のスクートのFAが私好みの感じだったので、もう少し何か話せれば良かったなと思う。

 

KLIAまでは1時間弱なので、あっと言う間の空の旅だ。日本にいるとここまで一瞬で着く海外はないので、この辺りの感覚はマレーシア、東南アジアならでは、と言う感覚だろう。KLセントラルまではKLIAエクスプレスで帰ったのだが、シンガポールに不満だった私は夜まで過ごそう、と思っていたので、マッサージやご飯などで時間を潰した。

 

この時はマンション近くのザ・トロピカルスパへと行ったのだが、金曜日の夜だけあって人が多く、仕方ないので多少割高な良心へと向かっていった。まだ上半身には痛みが残っていたので、初めて90分でのフットマッサージを受けたのであるが、さすが良心、予想よりも遥かに気持ちが良く、受けている最中にうとうとしてしまったものである。

 

そして部屋へと帰り、久々の一人部屋とシャワーで長い一日を終えた。カプセルホテルは2泊ぐらいであれば非日常感覚もあって新鮮なのであるが、やはり3日も泊まると、ふかふかなベッドで一人部屋というのは最高、と思ったものだ。