2023年9月28日
本当にここの階段登っていけばマダム・タッソーに着くのかよ?という疑問が拭えないまま、ひたすら階段を登っていくと、風変りな建物がそこに鎮座しており、それがお目当てのマダム・タッソーだった。まあいわゆる、世界各国の大都市に存在する蝋人形館なんだけども、大体どこの都市でも基本の雰囲気は同じようなものなのであるが、このシンガポールでは一味違い、前半は船に乗ったり少し風変わりなアトラクション気味となっていた。
正直、バリウッドのスターなどは全く知る由もないので、その辺は適当にスキップしていき、中盤になった辺りで世界のリーダーや、私でも知っている有名人らが現れてきたのだが、案の定集団で来ている人間が代わる代わるセルフィーを取っていき、空気も読めずにひとつの人形を独占。
雰囲気的には欧州っぽかったのであるが、見た目全員50以上の女性であり、国籍や人種に関係なくこの辺の人たちはみなそんな感じなんだな、と実感。途中、香港・台湾のスターのコーナーもあり、当然我らがブルース・リー、そしてジャッキー・チェンの姿も。しかし、どこかで見たことが、そう香港のそれと全く同じポーズ、構図だったのだ。まあ、ないよりは遥かにマシとは言え、さすがに手抜き感も感じてしまう。
人形館がひととおり終わると、マーベルの連中による4D短編映画が。流行りそうで結局定着しない3Dメガネをかけ、あまり意味は分からずとも、マーベルを知らない私でも割と楽しめた。知っていて聞き取りも出来ればさらに楽しめるのだろう。そこを抜けると定番のお土産屋があったのだが、基本どこの国でも統一されたお土産のようであり、当然香港で買ったマグカップもスキップ、シンガポールローカルのマグネットだけ買って帰った。
そして、途中2ヵ所ぐらいに写真スポットがあったのであるが、これもマリーナ・ベイ・サンズ同様、背景が合成となっており、最後にお気に入りの背景のショットを有料で持ち帰りが出来るというもの。2つで15SGDと、シンガポールにしてはそこそこリーズナブルであったのと、まあここはもう2度と来る事がないのは間違いなかったので、記念に買って帰った。
駅に戻ると、セントーサ島内においてはモノレールは乗り降り自由なので、せっかくだから、と終点まで行ってみた。しかし、ビーチは別に大した事もなく、それ以上に暑くてとても歩ける気温ではなかったので、コーラだけ飲んで帰った。
その後はそのままホテルへと向かうが、もう外には出たくなかったので、駅にあるパン屋でパンを買って帰った。この時、最初店員の男子が中国語で話してきたのであるが、理解が出来ないと言うと、英語で「その3つを買えば4ドルだよ」と教えてくれたので、適当に3つ選んで帰った。物価の高いシンガポールでも、一応庶民向けの食べ物とかあるんだな、と実感したものである。
それを宿に戻って夕食として食べて、ようやく「待望の」シンガポールの夜を迎えた。一刻も早く出国してマレーシアに帰りたい、という気持ちしかなかったのだが、あいにく「少しでも長くシンガポールに居たい」という事で、入国後の気持ちとは裏腹に、午後便を予約してしまっていたのだ。