2023年9月26日
チャンギ空港から市内へは、MRTのグリーンラインが最も手っ取り早く、しかもホテルの最寄り駅が同路線でもあったので、選択肢は最初からそれしかなかった。しかし、チェックインまで時間があったので、しばらくジューエル・チャンギを中心とした空港内を観光し、シンガポール上陸の感慨に浸っていた。
空港内にはマクドナルドもあったので、価格をチェックしていったのであるが、やはりどれもべらぼうに高い。かろうじてフィレオフィッシュのセットが確か6.50SGD、日本円で700円ぐらいであり、あとは軒並み1000円超えだったように思う。なので、結局何も買う事はなく、ターミナルを移動して駅へと向かった。
事前にシンガポールのPASMO版であるイージーリンクカードの存在を知っていたので、インフォメーションで入手した。ここでは現金のみだったのであるが、事前に50SGDをおろしていたので難なく買えた。ここで、クレジットカードなら機械でチャージ出来ると教えてもらったので、マシンでやってみたものの、「海外のクレカは使えない」的な表記があり、案の定不可能だった。ネットで調べてみると、今はどこでもこの仕様らしく、つまり観光客は常に現金が必須、という事なので、慌ててさらに50ドルおろしてしまった。
当然、ATMや海外引き出しの手数料も倍かかってしまった訳で、入国早々大損してしまったという事になる。これは地球の歩き方には触れられていなかった盲点だった。いきなり暗い雰囲気になってしまったものの、電車が来たのでいよいよ市内へと向かっていった。しかし、Googleマップを見ると同じ路線なのにすぐに乗り換えとある。何の事はない、このチャンギ空港はいわゆる成田空港支線的なものであり、常に空港とこの駅の区間を往復しているだけの事なのだ。なので、乗り換えも対面ですぐに出来たので、全く問題なかった。さすがにシンガポールである。
まだ15時のチェックインまで時間があったので、シンガポールの象徴であるマーライオンを見に行く事にした。ここもネットで行き方を調べており、ラッフルズ・プレイスから地下道を歩いて行けるという。幸い、迷う事もなくマーライオンと対面出来たのであるが、あいにく水を吹いていない。柵があったので工事中だったのだろうが、案外がっかりでもなかったのは確かである。
その公園からは、シンガポールのアイコンとも言えるマリーナ・ベイ・サンズが堂々と聳え立っていた。動画や画像で見るしかなかった景色が遂に現実となった訳であるが、正直言うと香港・ビクトリアハーバーからの眺望と比較してしまうとそこまでの感動はなかったかと思う。
なので、そこで時間を潰した後はすぐに駅へと戻り、ホテルの最寄り駅へのカラン駅へと向かった。この駅は完全に住宅街のど真ん中であり、都市国家とは思えないほど広々とした場所だった。ホテルへは特に迷う事もなく、タブレットでのチェックインに多少戸惑ったものの、ようやく寝床を得る事が出来た。