レッスルキングダム17・観戦記その1 | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

猪木追悼大会と銘打たれた17回目のWKであったが、追悼的なものは藤波とオカダがダーをやり、炎のファイターが流れたぐらいである。なので、それには批判もあったのだが、逆に追悼しなければしないで叩く人間が居たのも目に見えた事なので、この辺りが最適な落としどころであったかのかと思う。

 

2022年から、それまで数年間存在したリング上のディスプレイが経費削減のためか消失した。それでいてステージの演出もショボく、さらにコロナの影響もあったとは言えガラガラでもあったので、去年のドームは印象が薄くて仕方がなかったのであるが、今回もリング上のディスプレイはなかったとは言え、ドーム既存のモニターが改修されそれだけでも十分迫力がある事、そして外野フェンス上部にも目いっぱいディスプレイが設置されたため、前年よりかは遥かに見ごたえがあるセットだった。

 

しかし、今回はモニターの遅延がかなり酷く、当然技が決まった瞬間の音が鳴った際にはまだディスプレイ上では決まる前のため、その違和感が酷く、今回は遠いリングを凝視していなければならず、それが結構辛かった。アナログ時代はもちろん、前年までも特にディレイは感じられなかったので、その点に関してはとても見づらかった。

 

試合に関しては、セミまでは淡々と進む感じだった。それに関しては各所で不満も見受けられるが、2018年のように延々と15分以上の試合を見せられても疲れるので、いくつかはどうでもよい試合があっても良いとは思う。しかし、それでも第2試合で行われたIWGP女子王座戦はさすがにいかがなものかと思ったものだ。

 

中野たむ選手はスターダムの中でもかなり実力者のはずなのに、5分ちょいであっさり敗北と言うのはさすがにあっけにとられたものだった。「時間が押してるのか?」とも思ったのだが、すぐにその理由に気付く。それはかねてから噂だった、元WWEの元サーシャ・バンクスが登場してきたからである。

 

正直、もはや日本ではプロレスファンですらWWE選手の知名度は低いし、私自身も顔まではっきりと覚えている訳でもなかったので、顔が映っても本当にサーシャなのかどうなのか判別出来なかったのであるが、まあ一応それなりに反応はあったのでホッとした所であろう。しかし、この時にKAIRIに決めたフィニッシャーも、どうみても失敗気味だったし、一応ゆっくり話してくれたとは言っても、英語のマイクでは日本のファンはノーリアクションなので、正直かなり滑った感があったかと思う。

 

サーシャがアメリカでのPPVに登場するという事で、ワールドの新規加入者がかなり増えたとの報道があるが、まあ日本ではサーシャの参戦が大きく動く事はない気がする。