MySejahteraを見せた結果、無事にチェックインと荷物預けが終了し、ようやく身軽になれた私は、空港中を色々歩き回っていった。反対側のチェックインカウンターの側にはKFCもあったのだが、あいにくセルフキオスクもなく、また例のメニューを買うにはお腹も空いていなかった事を考えて、結局搭乗まで何も食する事はなかった。
早めにイミグレーションを通ると、今度は搭乗ゲートまでがひたすら長く、しかもどういう訳だか2度も荷物検査を通過する作りとなっていった。また搭乗ゲートまでもやたら遠く、あらかじめ早めにイミグレを通っておいて良かったと思ったものである。あとは搭乗までひたすら待つばかりであったが、ピンク色っぽい派手なパスポートを持つ、前を歩く3人組の女性らがやたらとやかましく、そして1人は物凄い早口の英語を話していた。
早速ググってみると、案の定そのパスポートはシンガポールのだった。その連中とは搭乗後に離れたものの、やかましいと思うと同時にシングリッシュの流暢さにも圧倒されたものである。見回してみると、席の周りもシンガポーリアンだらけだったのだが、やたらとiPhone率が高くなったのが目についた。マレーシアでiPhoneを見るのは稀だったので、この辺りで経済格差を垣間見る事が出来たものである。
そして、久々のチャンギである。ここからもなんと4時間半待ちではあったものの、入国はしていないとは言えシンガポールを少しでも堪能出来るのは嬉しかった。トランスファーは出発時と同様、第1ターミナルへと着いたのだが、すでに夜21時近くながらコロナ禍とは思えないほど賑やかであった。
4時間半ともなると、さすがに腹を満たさざるを得なかったのだが、案の定とは言えマレーシアとは比較にならないほど物価が高く、それに加えて空前絶後の円安も重なったのだから尚更だ。まず向かったのはサブウェイであったが、メニューは同じながらも、一番安いベジーデライトでさえ1300円ほどもした。マレーシアの約2倍である。ちょうどクレカの機械が壊れていたようであり、そこで買う事はなかったが、仮にあったとしても躊躇したと思う。
次に、バーガーキングもあったので寄ってみると、これもワッパーのセットが1300円ほどした。バーガーキングのセットは日本でもそれなりに高いとは言え、それ以上の価格である。この第1ターミナルにはマクドナルドがないので、多くの人がその代わりにと並んでいた。しかし、ご存知のようにマックのようにシステマチックではないバーガーキングはメニューの提供が遅く、常に長蛇の列であったのでここでも買うのはやめた。