マレーシア旅行記・その25 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

KLIAに乗るのは当然到着日以来の事だったが、その時は夜だったため、この時に初めて風景を堪能したものである。人口密度の低いマレーシア、人が居ない場所は本当に人が居なかったので、ひたすら自然の中を通り過ぎていく、という光景が続いていった。そして無事にプトラジャヤの駅へ到着、周りには何もなかったが、さすがにKLIAの駅だけあってそれなりに大きいものだった。



そしていよいよGrabの使用である。今回はXiaomiのみにインストールしてあり、クレカも別のを使用した所無事に登録、あとは使用するだけである。正直、本当に正確にピックアップしてくれるのかがまず不安であったが、コンファームして1分もしないうちに現れてくれた。もちろんどっかで待機してくれているのであろうが、あまりの早さに面食らったものである。

 

もちろん、その時点で行き先は伝わっているので、あとは何も言わずに乗っているだけなのだが、「会話が弾んだ」みたいな記事も見かけた事があるので、それにも期待はしていたのだが、本当に一言の会話もなく終わった。そして、無事に目的地のピンク・モスクへと到着した。この目的地、何故かMoskと入力しても出てこなかったのだが、あとで正しいスペルはMosqueだった事に気付いた。出てこないはずである。

 

当然、イスラム教徒でない私は入っていいのか迷っていったが、そこ以外に行く場所もないために真っ直ぐエントランスへと進んで行った。案の定、呼び止められ、まずはQRコードを読み込んで個人情報を入力した。そして、今度はローブを着ろ、というので、無料で紫色のローブを借りていった。ローブ、というのはもちろんRPGにも出てくるローブの事であり、生まれて初めて身にまといちょっと感動したものだ。



着てない男もいるのに、と思ったが、男でも短パンはNGのようである。男ですらNGなのだから、女性のミニスカートなどは論外という事だ。誠に厳しいものである。しばらく周りを見ていると、突然呼び止められた。どうやら土足は禁止らしいが、内部では英語表記は皆無なために気づかなかったのだ。

 

そして、モスクの本殿へ向かうと、一応ゲスト用の入り口があったので、そこから入れてもらった。当然生まれて初めて見るモスクは、想像よりも遥かに美しいものだった。それまでKL市内では感動した建物などはなかったので、ようやくここに来て旅をしている、という実感が湧いてきたものだった。