夜、ブキビンタンへ向かうと、当地のランドマークとも言えるパビリオンへと初めて足を運んだ。ここには「東京ストリート」という、日本食のレストランやダイソーがあるフロアがあるので、そこを目指していった。入り口からは遠く、またかなりセレブなデパートだった事もあり、「本当にここにあるのか?」と疑問が湧いてしまったものだが、その最上階にそれは存在していた。
親日と言えば台湾のイメージが強いが、その台湾ですらもこんな「東京ストリート」のような存在はなかったかと思う。それだけでなく、伊勢丹やSOGO、AEONなどもあるし、マレーシアが親日とは聞いていたものの、正直ここまでとは、とはまるで想像もしていなかった。客はかなりの割合で華人がほとんどだった。元々この辺りは華人の割合が多いのであるが、それに輪をかけて華人ばかりだった。やはり、同じ東洋系として合うものがあるのであろう。
ただ、確かに日本食レストランは入居しているものの、日本で運営しているチェーンが入っているようではなかった。ただ、店内はほぼ超満員だったし、それでも並んでいる人たちが多かったものだから、日本人としてはやはり嬉しくなったものである。
その後、一応アロー通りそばのミートアップ会場へと向かっていったのだが、あいにくの雨。しかも、既出の通り歩道が非常に歩きづらいため、普通に歩くだけでも神経を使ったものである。会場は無事見つける事ができ、それらしき人たちもいたものの、全員ノーマスクだったので不安となり、結局行く事はなかった。
ここで改めて触れるが、マレーシアでは屋内はもちろん、屋外ですら人種を問わずかなりの割合でマスクをしていた。シンガポールの空港でもそうである。日本では何故か「未だにマスクをしているのは日本だけ」と報道されている事がほとんどであるが、現実はご覧の通りである。大抵の日本人は英語が読めないので、一部を都合よく切り取るマスコミの偏向報道や、一部の狂信的な人間共にいかに簡単に騙される日本人がいかに多いか、という証明だ。
まあそれはさておき、それなりに雨も強かったので、アロー通りもひとはまばら、長居するのも厳しくなってきたのですぐに帰る事にした。KLセントラルへ戻ると再びレストラン街へと向かっていったが、サブウェイは閉店、マックもKFCもセルフキオスクは閉じられていたのでこちらも行列、仕方なく駅へと戻っていった。そこのマックではまだセルフが開いていたが、さすがにバーガーは食べる気が起きなかったので、おかゆのようなメニューを選んだ。
日本ではご飯のメニューなどあり得ないが、実はアジアでは決して珍しくはない。鶏肉が入っているのはあいにくだったが、味としては悪くはない。久々に味わう米である。それで腹を満足させ、ホテルへと戻っていった。