下へ戻ると、続々と客が入ってきたので、上手くピーク時間帯を避けられた感じとなった。そのまま再びシャトルバスへと向かっていくが、「地球の歩き方」では「入場券を見せれば乗せてくれる」とあったものの、全くチェックなどはされなかった。所詮そんなものである。
下に降りてからは再び徒歩となるが、当然元の駅ではなく、ホテルへ戻るために最も近い別のモノレール駅へと歩いていった。どう考えてもこっちの方が近かったので、本当に行きは失敗したものである。その駅には無事に着いたものの、見た瞬間に唖然としてしまった。エスカレーターが止まっており、完全に廃駅レベルの汚さだったのである。いかに利用者が少ないか、という事であるが、公共物としては完全に失敗作である。
当然、ホームもほぼ無人であったのだが、見た目18歳ぐらいの若いマレー人が話しかけてきた。店員以外とまともに英語で話せる機会がようやくきたか、と思ったが、あいにく彼の英語はさほど流暢ではなかった。一応、最低限のコミュニケーションはとれたものの、家がなく仕事を探している、みたいな事を言ってきた。彼もKLセントラルへ行きたいらしく、私にこの方向で正しいか聞いてきたのであるが、もちろんそれは案内板を見れば済むだけの事である。
乗車してからは別々になったものの、その時も華人の乗客に「KLセントラルへはこの電車ですか?」と質問していた。当然、車内には路線図もアナウンスも存在するので、そんな事する必要は皆無なのであるが、もしかしたら文盲だったのかも知れない。
KLセントラルへ戻ると、昼飯を求めに4Fのレストラン街へ向かった。後にサブウェイにはまる事になるが、この時はまだ通っていなかった。それは何故か、実はレギュラーメニューの写真がなく、写真のある一部メニューしか販売してないのか、と勘違いしていたからである。そんな事あるはずがないのであるが、文字が小さく読みづらかったため、ないものだと認識してしまっていたのだ。
時間帯的にどこも混雑していたので、仕方なくまたマックへ行き、再びスパイシートリチのセットを買った。しかし、なかなか出来てこない。カウンターを見ると、とんでもない量が袋詰めされている。それはすぐに来る訳がないのである。一体なんのオーダーだ、と疑問に思いつつ奥の席へ行くと、一番奥のエリアが封鎖されていた。要はここで子供のパーティをやるという訳である。日本でもそう言うのはあったものの、コロナ禍以降中止になってしまった。
そして、トリチの場合はチーズ3枚が普通なのだが、2枚しか入っていなかった。海外で日本並のクオリティを望むのは無謀なので、不満がありつつも仕方なくそれで食した。
そこからホテルへ戻り昼寝をしたが、この時はまだまだ疲れが取れなかったのと、猪木ショックで数時間休む事になる。その際、何か人と知り合える機会はないか、と思い、超久々にミートアップで検索すると、ブキビンタン近くのバーでランゲージエクスチェンジが行われるというので、その日の夜もそこへ向かう事に決めた。