マレーシア旅行記・その13 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

KLセントラルへ戻った時には22時を回っていたが、普段でさえ暗い周辺に輪をかけて暗くなっていた。香港だと23時ぐらいまでどの店も開いているし、それまでビクトリアハーバーで夜景を眺めているのも珍しくないので、22時でもまだ遅いという感覚は薄かったのだが、マレーシアではそうでなかった。

 

翌日は朝からムルデカ広場を目指して進み、いかにもイスラム教らしい建物を目の当たりにして、ようやくまともな観光だな、と実感したものである。さすがに観光客も多く、ツアーバスなども何台か止まっていたものである。先へと進んでいくと、ILOVEKLのモニュメントがあり、その前の建物にはKL市街地のレプリカや、歴史、そしてお土産屋やレストランなどが入った複合施設があった。

 





正直、香港のような歴史を抱えている訳でもないし、英語での解説を読むのも大変なのでほとんど素通りしてしまった。一応、土産屋も見て回ったのだが、最近は自身へのお土産はほとんど買う事はないので、買ったのはマグカップ2個程度だった。そう、何故か自分はマグカップだけは欲しくなるのであり、香港でもNYCのミュージカルでも気に入ったものがあれば即買いしたのである。

 

外にはトイレの標識もあったので、駐車場の方まで行くとそれらしき建物があった。入り口に人とカウンターがあったので、案の定有料であったのだが、わずか20sen、つまりは1リンギットの5分の1、6円である。海外でパブリックなトイレは入るのになかなか勇気が必要であるのだが、マレーシアはその点に関してはかなりまともな方だったと思う。事情により紙があるのは皆無なので、大きめのティッシュは必須なのであるが、汚いより遥かにマシだ。

 

しばらくその辺りを探索した後に駅へ戻ろうとすると、NYCのようなベンダーの屋台が沢山あった。客はほぼマレー人ばかり、つまりは彼らに合わせたマレー料理中心という事であまりそそられはしなかったのであるが、「TAKOYAKI」とある店でたこ焼きが売っていたので、試しに買ってみる事にした。

 

「ソースを選んでくれ」みたいな事を言われたのであるが、全てマレー語だったので意味が分からなかった。そう言うと、後に並んでいたムスリムの方が丁寧に英語に訳してくれた。現地に居た時もずっと思っていたのであるが、マレー人は他の東南アジア系と比較してかなり穏やかで親切という印象が強かった。当然、日本のように客は神、という思想は海外ではゼロなので、日本のように必要以上に丁寧にする事もないのであるが、それでも丁寧な店員がほとんどだったと思う。香港やフィリピンを体験しているから余計にそう思うのかもしれない。

 





その後、ケラナ線に再び乗り換えると、ペトロナスツインタワー最寄りのKLCC駅へと向かう。出口をミスって遠回りしてしまったが、KLのランドマークと言えるペトロナスをようやく目の当たりにする事が出来た。もちろん、内部にもという頭はあったのであるが、あいにく完全時間指定の入れ替え、かつツアー制だった事もあって、面倒なのでやめた。

 

そして、その前には噴水と公園があったので、それらを眺めつつそこでしばらく休んでいった。その後、伊勢丹が入っているショッピングセンター、スリアKLCCの中を通り、駅へと向かう。そこには別のショッピングセンターへの入口もあったので行ってみると、無料のトイレもあったので、万が一の時は使えるな、と思いつつ後にした。