マレーシア旅行記・その10 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

出来はさすがに海外クオリティであり、日本のそれとは比較のしようがないが、それでもスパイシートリプルはそこそこ美味しかったものである。また、コーラが異様に甘かったが、日本ほど氷も多くなかったので満足した。その途中、突然華人のマレーシア人が、「生活が大変なのでクッキーを買ってください」というメッセージを見せてきたが、腹が減ってない、という事でお返しした。

 

途上国ではよくある光景なのであるが、さすがにマックを食べている最中にクッキーもいかがですか、はないだろう。そんな事もありつつ、再びタッチアンドゴーのお店に戻ってキオスクで買おうとすると、何故かチャージの画面しか出てこない。これはもうここでは買えないのだな、と諦め、素直に駅へと向かっていった。

 

インフォメーションで「ここで買えますか?」と聞くと、買えるというので無事に買えた。デポジットと合わせて20リンギット、600円ちょいである。当然、十日分には全然足らず、あとで何度かチャージしたのであるが、これでとりあえず移動の心配はなくなったという訳である。


そこからまず向かった先は、チャイナタウンの最寄りの「パサール・スニ駅」である。ケラナ・ジャヤ・ラインという、香港で言えば尖沙咀駅のあるツェンワンライン並によく使う路線なのであるが、見てわかる通り路線名も駅名もマレー語からなので、非常に覚えづらいのが難点だった。

 

中華圏であれば漢字でイメージ湧くし、英語でも普通名詞は訳されている事が普通なのでたやすかったが、当然駅名はマレー語のみ、英語による翻訳もないので、最後まで馴染めなかったのがこれである。

 

まあそんな事もあり、最寄り駅までは一駅だったので難なく着いた。前も触れたが、電車も見た目的には先進国に近いものだと勝手に想像していたので、当然現実はそれとは大きくかけ離れているものだった。しかし、この時点ではすでに先進国的な幻想はすでに初日で失われていたので、ここでのショックは大きくはなく、まあこんなもんだろうな、という感覚だった。

 

いきなりチャイナタウンへと向かったのは、しばらく食べていない中華料理と、あとは広東語でも聞ければいいな、と思ったからなのであるが、正直そのメインであるプタリンストリートでさえも、イメージと比べて遥かにしょぼいものだった。一応、夜はもっと開ける、と「地球の歩き方」にはあったので、また夜に戻る事になるのであるが、その時点では「こんなものかよ?」という思いしかなかった。


当然、食べ物の屋台も少なく、そこで食するものは何もなかった。一応、お店自体は多く、いわゆる香港の「女人街」的なものに近かったが、特別欲しくなるようなものはなかった。まあ、すでに香港でもほとんど買い物をする事はなくなってはいるのであるが、とりあえずここでした事と言えば、帰りにセブンイレブンでミロを買ったぐらいだ。

 

そう、マレーシアではミロが非常に人気があり、缶はもちろんの事マックやKFCでも買えるのだ!子供の頃、ミロが大好きであり、NYCにいた時も常にストックしていたほどミロを飲んでいたものだったが、まさかマレーシアにもあるとは。当然、滞在中は何度も飲んでいく事となる。