マレーシア旅行記・その7 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

現金とSIMカードを揃えたら、後はホテルへと向かうのみである。空港からの選択肢は、基本的には鉄道かバスかタクシーの3択だ。当然、バスが一番安いのであるが、海外では快適さはお金を払って得るものなので、ここは迷わず鉄道、KLIAエクスプレス1択である。運賃がバカ安いクアラルンプール(KL)において、55リンギット、大体1760円ぐらいになるのだが、この価格はべらぼうに高い。香港のエアポートエクスプレス並である。

 

ただ、前述したように高くてもこの方法しかないので、迷わずに改札へと向かった。さすがにアライバルから真っ直ぐ歩けばすぐに着くようになっているので、見つけるのは容易かったのであるが、私はここで事前にチェックしておいたマレーシア版Suicaとも言えるタッチアンドゴーカードを求めていた。ところが、それを買えるような場所は見当たらなかったので、改札横のカウンターで聞いてみたのであるが、あいにくここでは買えないという。

 

仕方なしに自動券売機で切符を買う羽目になったが、クレカが使えるのは良いとしても、チケットが日本はもちろん、香港でも台湾でもまず見る事はないであろうペラペラの紙にQRコードが印刷されているというだけの代物であり、さすがにこれには唖然としてしまったものである。当然、すぐにくちゃくちゃになってしまうので、入口限りかと思ったのであるが、万が一の事を考えてポシェットにしまっておいた。

 

このKLエクスプレスは20分おきの発車となっているので、大きく待つ事はないのであるが、車体を見てその汚さに唖然としてしまった。車内も言わずもがな、である。開業は2002年とあるので、つまりは香港のエアポートエクスプレスよりも新しい、にも関わらず、である。この時点でおおよそ理解したが、やはりマレーシアは中進国であり、決して先進国ではなかったという事だ。ここに来るまでにかなりのビデオを視聴したが、当然良いところばかりのため、正直先進国とほぼ同じかと思っていたが、実は決してそうではなかった、という事である。


一応、国としては2020年までに先進国入りを目指す、という指標があったそうだが、現実を目の当たりにしてこれは当面は無理だろうな、と実感してしまった。なので、その時点で色々トラブルにも見舞われた事があり、車内では結構テンションが落ちていたものだった。ようやくネットも繋がったのだが、やはりDocomoのように全域をカバーしている、という訳はなく、所々で回線が切れてしまった。まあ、大部分が非居住地域を通る訳で、それはまあ仕方がないという事もあるのだが、日本の感覚は決して世界の常識ではない、という事である。

 

そして、ようやうKLセントラル駅へと着いた。あとはホテルを探すだけなのであるが、またここから一苦労であったのである。