マレーシア旅行記・その6 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

クアラルンプール国際空港、略してKLIAは1998年6月30日に開港した空港であり、つまりは香港国際空港とほとんど数日違いという比較的新しい空港である。そして、今回到着したLCC用のターミナル2、通称KLIA2は2014年という、さらに新しい建物だと言う。到着した時点ではその事は知らなかったが、1998年開港という事は知っていたし、映像や画像を見る限りではかなり大きく、そして綺麗な建物であるだろう、という事を想像していた。

 

しかし、現実に見たその建物はどうも古めかしく、汚れも目立っていた。世界一クラスのチャンギがあまりにも煌びやかであったので、どうしてもそれと比較してしまった、というのもあるのであるが、正直かなり垢抜けない感じであったのである。この辺りから少し嫌な予感はしていったのであるが、まあそれはさておきあっさりとイミグレーションも税関も通過、無事に入国を果たす事が出来た。

 

入国直後にまずすべき事と言えば、なんと言っても現地通貨の引き出しこそ最優先事項である。今の時代、大抵の国であればクレカは受け付けてくれるし、空港という場所であれば尚更だ。なので、昔ほどその必然性に迫られる事も実はないのであるが、事前の調査により旅行者用のSIMカードを買うためには現金が必須という事を知っていたので、まずは引き出しが最優先だったのである。

 

しかし、香港で毎回使用しているCITIバンクのATMはなかったため、ローカルのを使用せざるを得なかったのであるが、当然言語はマレー語と英語のみである。英語さえあれば大丈夫とは言え、シティバンクでは念の為に日本語を選択していたので、長らく英語で使用していなかった私はここで痛恨のミスを犯してしまう。アカウントはSAVINGとCURRENTの2種類があるのであるが、CURRENT=現在=普通預金と受け取ってしまった私は、何度それを押してもアプルーブがされなかった。

 

この時に使用していたのは、これも久々だった住信SBIのカードを使用してのものだったのだが、それはそれは血の気が引いたものである。やり方を確認するためにググろうともしたのだが、Ahamoでは15日以内であれば海外ローミングが基本料金で使い放題、とあったのにも関わらず、電波を拾ってくれなかった。

 

さらに焦った私はクレカでのキャッシングも考えたが、何度かのミスの後に三菱UFJのデビットカードを使用した所、無事に500リンギット、約16000円引き出す事が出来た。この時どのボタンを押したかは全く覚えていないが、とても安堵したものである。

 

そして、SIMカード売り場はあっさりと見つかったので、一番安い25リンギットのを買った。6GBかつ30日有効という大変お得なカードである。ただ、この時に英語が簡単に出てこなかった。適当な日常会話であれば問題ないのだが、質問文を作るのが苦手なので、こう言う時にはとっさに出てこなくて苦労する事がままあるのだ。まあそれはさておき、日本から来たと言ったら片言の日本語で返してくれた。さすがは親日国である。

 

そして、そのSIMカードはサブとして使用しているXiaomiの2021年モデル、Redmi Note Pro10に入れてもらった。これは勝手にやってくれるのであるが、何を隠そうこのスマホは中華製ならではのデュアルSIMなのである。以前はiPhoneしかなかったので、当然DocomoのSIMは無くさないように大事に大事に扱う緊張感に見舞われていた。しかし、今回は当然そんな事はないし、万が一スマホを紛失したとしてもダメージ的には最小限だ。という訳で、スマホを2台持っていったのは大正解、という事である。