マレーシア旅行記・その3 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

結局、チェックイン時間には十分に間に合う事が出来た。現在、日本人が出国するためにはワクチン3回接種の公的な証明書が必要なのであるが、当然私はすでにインストール済みなので全く問題なく通過出来た。が、私の番になりそうな所で、ひとりの高齢日本人女性が何やら足止めを食らっている。結局、「今日の所は乗れません」とされ返されてしまったので、ワクチン関係の何かがパス出来なかったのだろう。気の毒と言えばそれまでだが、それまで準備を怠っていた本人が悪いので仕方がない。


ただ、上記のように私自身はワクチンは問題なかったのであるが、チェックインの時に「(目的地は)シンガポールまでですよね!」と元気に言われたので思わずハイ!と言ってしまった。間違った事は言っていない、と思ってそのままだったのであるが、よく見ると航空券が一枚しかない。経由の場合は当然その時点で2枚貰える訳であり、おかしいと思った私は「最終目的地はマレーシアになってますよね?」と改めて聞いた。

 

そうすると、「2枚目が出てこない」という怪しい会話が流れたので、思いっきり不安に駆られてしまったのであるが、普通に向こう側のミスという事が判明し、事なきを得た。まだキャリアが浅そうな感じもしたのであるが、これがフルキャリアのスタッフならこんな事はないだろう、と思ったのも確かだった。この時朝食はまだであり、普段食べるきっかけのない朝マックを食べよう、と思っていたのであるが、この時点で8時半を過ぎていたので、泣く泣く断念し出国へと向かった。

 

すでにワクチン接種は見せているので、その先に検閲は一切なく日本人の出国はこれまでの通りにセルフである。スタンプが押されていよいよ出国、というあの胸の高鳴りがなくなってしまったのは残念であるが、まあこれも時代の流れだろう。そして、すぐに朝食を調達しに、ゲート近くのセブンイレブンへと向かい、レッドブルとおにぎりをたらふく胃に押し込んだ。

 

ここに向かう最中、マックもあったのであるがあいにく改装中だった。ここがかの「第一ターミナル中央ゲートエリア店」なのであるが、長らくどこにあるか分からなかったので、ようやく見つける事が出来たのであるが、改装中なのはひたすら残念だったものだ。しかし、成田空港という土地柄、ここで早朝から働くってかなり大変な事だと思うのだが、その辺りどうなっているのだろうか。自分だったらそれなりに良い条件でないとやらないと思うので、セブンイレブンの人しかり頭が下がる思いである。

 

フライトはほぼ予定時刻となった。初めて見る黄色と黒のスクートは、かつて存在したハドソンのイメージカラーを思い起こさせたものだが、そんな事を思っているのは自分だけだっただろう。そして初めて乗るスクートの機体、同じLCCである香港エクスプレスは席が3列x2の小型であったが、スクートはそれなりに長距離路線もあるという事で3.3.3である。そして、シートも皮ではなくクッション性もあり、これなら7時間のフライトにも耐えられそうだった。

 

LCCと言うとどうしても席のクオリティが低い、というイメージがあったので、これだったらもっと早くスクートでシンガポールでも行っていれば良かったと思ったものだ。そんな思いも束の間、いきなりのトラブルに見舞われる羽目になる。