10月になり、ひょんな事から初めてスーパーをプレイした所、無事に初プレイでワンコインクリア出来たので、そのあたりから本格的にゲーセンに戻るようになっていった。しかし、スーパー自体はやり込む事はあまりなく、それよりもソニックウイングスがまだ1周出来ていなかった事が心残りだったので、まずはそこを狙っていった。
7面の中間ボスの高速弾が苦手であり、これが長い間壁となっていった。これはある場所において、運良く上級プレイヤーのプレイを見た時に、左下に居るだけで避けれるという事を知ったので、そこからはある程度抜けれるようになっていった。そのおかげで、ようやく11月頃になって1周クリアを達成出来たのである。1周だけとは言え、ここまで来るのに1年以上もかかったのでそれだけでも感慨深かったものである。
因みに、この「ソニックウイングス」は、まだゲーセンで稼働していた1993年の7月に、なんとシューティングゲームが人気ジャンルとは言えないSFCに移植された。横画面という事を除けば処理落ちも少なく、極めて良好な移植であったのだが、何故かBGMが聴き慣れないものばかりであった。つまり、移植としては珍しく、全てのBGMが新曲に差し替えられていたのである。これは極めて異例な事であった。
そして、同じ頃にようやく「ガロスペ」もプレイし始めた。最初はその難易度に全く歯が立たなかったのであるが、ゲーメストの記事を参考にし、十兵衛を一人目にしてからは少しづつではあるが進めるようになっていった。前作よりもテンポが速く、必殺技も出しやすいなと思っていたのだが、これは気のせいではなく実際にそうであり、コマンド受付も易しくなっていったのである。
そして、ようやくストIIとは異なる餓狼の魅力に取り憑かれていった私は、ゲーメストの増刊も何度も読み返すなど、すっかり餓狼に染まっていった。メインキャラはもちろん圧倒的な主人公感を醸し出していたテリー・ボガードと、同じくイケメンキャラであったキム・カッファンであった。いずれも似たようなコマンド技であるが、後者はとにかく異様に強く、ワンコインクリアを目指すのであればまずキムであった。
何故こんな強いのか謎であったが、要は「大人の事情」という事だったらしい。多分ググれば出てくるかとは思うが、キムが強かったのは偶然ではなくある程度意図的であったという事だ。まあそれはともかく、この「ガロスペ」はシリーズ最大のヒットとなり、完全にスーパーストIIを隅に追いやった感があった。一応、スーパーの増刊なども94年1月に発売はされたものの、ターボまでの盛り上がりはまるでなかったように思う。
その「ガロスペ」繋がりで、ようやく旧作である初代と2もまともにプレイするようになっていった。前者は発売から2年が経っていたが、MVS筐体には長く残っていたので、2年越しのクリアを達成する事が出来た。パターンさえ覚えてしまえば楽なのであるが、今アケアカでプレイしても容易にクリア出来ないので、それだけ当時の私はゲームが上手かったという事だったのだろう。