アーケードゲームを愛す・その40 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

発売当時はストIIと酷似している事からプレイを敬遠してきた初代「餓狼伝説」であるが、実際にプレイしてみると独自のテイストがあり思った以上に楽しめたものである。必殺技が出しにくいというのがあるが、これは初代ストリートファイターと同様、必殺技のダメージがかなり大きく、いわゆる本当に「必殺技」という立ち位置であるため、このぐらいの操作感というのはまあ妥当であったかとは思う。

 

確かにストIIと同様の入力ではまず出ないとは言え、しっかりと強めに回し、的確に入力すれば普通に連発出来る。クラックシュートなどは出づらいかも知れないが、それも足払いを出している最中に斜め上に入力する事で解決出来る。まあ、必殺技を連発さえすればクリア出来るほど甘くもないのであるが、この時点ではもちろんゲーメストの攻略も読む事が出来たため、実際にプレイしてからはかなりあっさりクリア出来たものだ。

 

逆に、2はなかなかクリア出来ず、実は実際にクリアしたのはガロスペよりも後の事だった。ガロスペでは、前作では出来なかった連続技が可能であり、しかもそのいずれも決めて非常に爽快なものばかりであったので、ゲーム性という観点では2のそれを遥かに上回っていた。要は、ガロスペの爽快感に慣れてしまうと、連続技がなく動きもゆったりな2はなかなか熱中出来なかったのだ。

 

そして、2のCPU戦はライン移動をガードさせて投げるいわゆる「ライン投げ」がかなりの場面で必須となるのであるが、後半の三闘士に関してはラインが存在しないため、それを完全に封じられてしまう。しかも、私が好んで使用していたテリーはアクセル戦とローレンス戦においてバーンナックルが必須となるのであるが、餓狼2の入力のシビアさもあって、レバーの状態によっては失敗する事が多く、そのおかげでなかなか上手く行かなかったものである。

 

一応、最終的にはクリアまでプレイ出来たものの、テリーにとってビリーは最大の天敵であり、どんなに上手くなっても運次第では負けてしまう事があるぐらいの難敵だった。まあ、そんな事もあってかなり苦戦はさせられたのであるが、その分それなりにやり込んでいく事になったし、そして餓狼2は連続技がない分独特のゲーム性を誇っているというのもあるので、今でも思い入れのあるゲームのひとつでもある。

 

ただ、それでもやり込んだのはダントツでガロスペだった。CPUの難易度は非常に高く、パターンを構築するのが苦手な私としてはゲーメスト頼みであったのだが、それでも難しい事には変わりはなかった。特に、このガロスペにおいてもビリーはテリーの最大の強敵であり、パターンにはめない限り、まともに闘って勝つのは不可能なのではないか、というほどだった。

 

まあ、それでも2よりかはパターン化はしやすく、ワンコインクリアも割とすぐには出来た記憶がある。しかし、ご存知のようにガロスペでは真のラスボスとも言える「リョウ・サカザキ」が存在しており、奴に会うためには無敗でクラウザーまで倒さないとならないのだ。