相変わらず「戦国エース」ばかりプレイしていた頃、2度ほど秦野市のゲームセンターコパIIIを訪れた事があった。その時、戦国エースをプレイされていた方が居たのであるが、非常に上手いプレイながらも、ワンミスした瞬間に電源を落として強制終了していた。これがスコアラーなのか、と思った瞬間であったが、そのプレイの凄さに自分との力量の違いをまざまざと見せつけられたものである。
話は大分前後するが、ゲーメスト購読時に訪れた「ハイスコア掲載店」は、町田のプレジャーキャッスルとプレイタウンYOU2、ハイテクノーベル神保町、そしてゲームセンターコパIIIの3つだけである。そして、実際にスコアラーのプレイを拝見出来たのは、前述のコパIIIと、プレイタウンYOU2のそれぞれ1回ずつのみだった。
実際の順序はYOU2であったのだが、その時のゲームというのは「出たな‼︎ツインビー」だった。すでに稼働から半年ほど経っているのにも関わらず、筐体の周りは黒山の人だかりであった。まあそれで高次周であった事を察したのであるが、その時にプレイしていたのはおそらく当時まだ現役のゲーメスト編集部員だった「ああるじいぶう」氏であったのだと思う。
何故そう思ったのか、それは当時のゲーメスト9月号に、ぜんじ氏と一緒に顔写真が掲載されていたからである。そして、そのYOU2のハイスコア欄ではカプコンの「ワンダー3」のドンプルにおける驚異的なスコアも掲載されていたのであるが、その日「出たツイ」が終わった後、私がパロディウスだ!をプレイしている真横でそのドンプルをプレイしていたのである。
それで確信した私であったが、さすがに当時の私は声をかける事などは出来なかった。しかし、ネットやYouTubeなどない時代、スーパープレイヤーのプレイを見るには運良く遭遇するか、はたまたビデオを買う以外なかったので、実際に目の当たりに出来た時は大変運が良かったものである。
因みに、コパIIIの最寄駅は小田急線の「東海大学前駅」なのであるが、さすがに学生の街だけあって、コパIIIに行くまでにもかなりのゲーセンがあり、そして大きめの古本屋も存在していた。当然、ゲーセンを見かける度に訪れて行ったのであるが、何をかくそう私がストIIをダルシムでクリアし、全キャラクリアを達成したのはそのいずれかのゲーセンだったのだ。
まあ、結局私はそんなスーパープレイヤーになる事は出来なかったが、2年に渡るゲーセン通いのおかげで、その頃は大分ゲームの腕も上達していたものである。