覚えている限りであるが、新宿西口にはスポーツランド、東口には前回触れた西武新宿駅前のゲーセン、以前はファンファクトリーと言う名前だったらしいが、その当時はすでに改名されていたかと思う。そして、アルタ横の通りにあったゲーセンの3つが私が通っていた場所であった。
いずれもレトロゲームが多く、グラディウスシリーズも沙羅曼蛇とライフフォース以外はほとんどプレイする事が出来た。イコール、沙羅曼蛇だけがなかったおかげで、長らくプレイする事が出来なかったものである。さすがに、ゲームだけをプレイするために新宿までいったのは、前回のグラIIの時と、それ以前に友人を引き連れて行った時の2回ぐらいであり、それ以外は大体他の用事のついでに行ったものである。
そして、1993年の春頃は、ゲーメストとSNKがかなり蜜月な関係であり、「餓狼伝説2」の増刊とビデオが相次いで発売された。さすがの私も少しはプレイはしたのであるが、まるでストIIと異なるゲーム性と、そして出しづらい必殺技のおかげでなかなか上手くはプレイ出来なかったものだ。そして、その餓狼2は対戦格闘として開発されたものであるが、少なくとも私の周辺では対戦台は見かける事が出来ず、当然流行ってもいなかった。
そして4月には、「ワールドヒーローズ2」が発売。こちらは、ゲーメストの人気ランキングで2年ぶりにストIIの牙城を崩した初めてのゲームだった。ヒットの要因としては、ストII並に必殺技が出しやすかった事と、主人公であるハンゾウがほぼリュウのコピーであった事などが挙げられる。それだけではないかも知れないが、少なくとも私が思った限りではそれが主な理由だった。
まあ、全体的なゲームバランスとしてはストIIには遠く及ばず、対戦もさして盛り上がりもせず、CPUの強さもあって初動で終わった感こそあったものの、それでもヒット作であった事は間違いない。
そして、ほぼ同時期に発売されたのが、彩京という聞きなれないメーカーから発売された「戦国エース」である。しかし、そのゲーム性はどこをどうみてもソニックウイングスそのまんまであった。確実に関連があるのは間違いはなかったが、当時のゲーメストにおいては一切紹介された事がなかったので、一般ゲーマーにとっては知る由はなかった。
という訳で、2P側を選択する必要がなくなった以外、ほぼそのままソニックウイングスのテイストを引き継いだ戦国エースは、シューティングが非常に不遇だった同年において最高のヒットを飛ばした。私がプレイし始めたのは5月になってからだったと思うが、すでにゲーメストに詳細な攻略が掲載されていた事、キャラの一人である「アイン」が非常に強力な機体、そして全体的にソニックウイングスよりも低難度だったこともあって、割とあっさりと1周クリア出来たものである。