グラIIIを初プレイした直後のゴールデンウィーク頃、その友人と一緒に町田へと向かった私は、その辺りのゲーセンへも足を運んでみた。町田と言えば、ゲーメストのめざせハイスコアで一躍全国区となったプレジャーキャッスルと、プレイタウンYOUandYOUがある街としてゲーマーには非常に著名な街であったのだが、まだゲーメストの存在すら知らない私は当然そんな事は知らなかった。
なので、この時に訪れたのは、現在のドン・キホーテの右隣のビルの地下1階に存在したゲームファンタジアぐらいだったかと思う。ゲームファンタジアと言えばあの緑色のアップライト筐体が印象深いが、この時はまだテーブル筐体もあったと思う。そこで初めてプレイしたのが、かの「パロディウスだ!」だった。さすがに前半面はグラIIIよりかは難易度が低いので、この時はちちびんたリカを抜けたか抜けないかぐらいまではプレイ出来たかと思う。
すでにゲームボーイ版こそプレイしていたものの、さすがに本家のアーケード版の美しさには圧倒されたものである。このゲームもすでに1年が過ぎていたが、一般層にもそこそこヒットしただけあってまだまだ見かけたものである。ただ、このゲーセンでプレイしたのはこれ一回こっきりであった。理由は単純で100円だったからである。別にそれで普通かも知れないが、その後行きつけとなった神奈川県の県央地区のゲーセンはほとんどが50円だったのである。
ストIIのような人気ゲームならともかく、そうでなければ100円と言うのはあまりにも割高だったので、前述のゲーセンを知るまではここでゲームをすることはほとんどなかったのだ。
そして、再びグラIIIである。前回触れたよう、初プレイ以降はしばらく時間が空いてしまったのであるが、再開してからは少なくとも週1度は通うようになっていった。しばらくは友人に連れ添ってもらっていったのであるが、日曜日のある日とうとう一人でプレイしに行き、その後もひとりでちょくちょくと通うようになり、つまりはここから本格的なゲーセンライフがスタートしたと言ってよかった。
ただ、当然ひとりだとなかなか攻略が進まなかったので、まだ友人と一緒に行く方が中心だった。そして、2人で編み出した、あらかじめオプションを張っておくという攻略を駆使し、初めてバブルアイを撃破して3面へと突入したのは友人の方が先だった。しかし、超高難易度を誇るグラIIIは、ゲーム中屈指の長さを誇る3面もそう簡単には抜かせてはくれなかった。家庭用では見た事のないハッチからの雑魚と弾数に圧倒され、あっさりと序盤のハッチ地帯で終わってしまったのである。