アーケードアーカイブス・ドラゴンスピリット・その2 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

前の記事でも触れたが、FM音源を駆使しまくったアーケード版ドラスピのVGMは非常に評価が高いものだった。なので、サントラが欲しくてたまらなかったのであるが、当時のオリジナルサントラはすでに廃盤であり、街のCD屋では見かける事が出来なかった。そこで代わりに買ったのが、続編の「ドラゴンセイバー」のサントラである。このセイバーは、コマンドで6面までであるが、PCM音源でアレンジされたドラスピのVGMを流す事が出来たのだ。


それで、そのアルバムの2枚目にドラスピのアレンジが収録されているのであるが、この出来が非常に良く、1枚目を差し置いてこればかり聴いていたものである。ただ、なんでも収録ミスにより、ステレオの左右が入れ替えて収録されてしまった、との事であるが、その後修正版アルバムが発売されたかは定かではない。

 

そして時は数年流れ、1997年、その時点ではシリーズ最終作と思われた初代PS版の「ナムコミュージアム」の5作目に遂に収録されたのだ。もちろんエミュレータではなく、純粋な移植であるため異なる違いはあるのかも知れないが、少なくともその時点では極めてアーケード版に近い移植であり、当時の私にとってはほぼそのままと言ってよかった。そして、当時は画面解像度の限界とテレビのサイズにより、横画面のままアーケード版の縦画面を再現するのはどうしても限界があったのだが、PS版ではギリギリまで小さくして不都合なくプレイ出来るようになっている。

 

もちろん、縦画面でプレイする事も出来るし、その辺りはさすがにナムコとしか言いようがなかった。そして、当時壊れたブラウン管テレビを使用し、少しだけ縦画面でプレイした事もあったのであるが、もちろん雰囲気は完全にアーケードのままであり、当時の私はいたく感動したものである。当然OLDとNEWバージョンも選択可能であったのだが、後者を選んでもクリアする事は叶わなかったと思う。後半かなり難しく、当時の私では攻略を参考にしないと無理なレベルだったのだ。

 

その後はあらゆるハードに移植されていき、すでに目新しいものではなくなっていた。その中で私がプレイしていったのは、PS3のダウンロード版、Xbox360のナムコミュージアムバーチャルアーケード、PSP版ミュージアム、そしてWii版バーチャルコンソールアーケードだった。ただ、PS3版時代はまだアケコンの遅延が酷く、まともにプレイ出来なかったし、Xbox360版はソフトそのものがやっつけ仕事だったため、まともに起動する気も起きなかった。PSP版はあくまで携帯機であり、自分のメインではない。

 

なので、Wii版が一番まともだったのであるが、なんと旧バージョンのみの収録であった。バーチャルコンソール自体はゲーム数も豊富で、かなり重宝したサービスであったのだが、インターフェイスが弱く、その部分でやる気を削がれてしまったものだ。その後、しばらくドラスピの移植は行われる事がなかったので、Switch版のミュージアムにも未収録だったので、今回のアケアカにおける復活は喜びの一言である。

 

もちろん、両バージョン収録の上、連射装置も処理落ちの有無も選択可能と言うまさに入れたり尽くせりの究極版である。若干遅延を感じる気もするが、ドラスピはもともとこんなものだった気がするし、Xbox360版などはもっと露骨な遅延が起きていたと思うので、まあ許容範囲内と言った所だろう。