先ほど、KOFの最新作である15が発売された。ぶっちゃけ、私自身KOFにはあまり縁は深くないため、あまり気に留める事もなかったのであるが、今回はゲームを再開して初めての続編であった事、そして格ゲー界隈で著名な方々もプレイしている事などから、私史上おそらく初めてKOFの最新作、もちろんPS5版を発売直後に購入してしまった。
今更説明するまでもないが、KOFが最初にリリースされたのは1994年の秋頃の話である。その時点ですでにKOF94のように、西暦を冠していたので、これはシリーズ化されるんだろうな、と言う感じであったのだが、それはともかく当時すでにSNKは格ゲーの主流に登り詰めていたため、各ゲームの主役が一堂に会するオールスター戦に皆興奮したものである。
ザ・キングオブファイターズと言う名前自体は、すでに初期の餓狼伝説の頃から使われており、またそれによる餓狼と龍虎の世界の繋がりも示唆されていた。なので、当時の我々の感覚で言えば、遂にその名前を冠するゲームが出たか、と言った感じであった。また、キャラクターの描画も各シリーズとは一線を画しており、色使いも含めてとても格好良くなったものだ。
ただ、当時はそれまでやり込んでいた「極上パロディウス」にも一段落し、またその直後にはゲーメストを買う事自体も止めてしまいアーケードゲームそのものへの興味が急激に薄れていた事から、台が空いていたらCPU戦をプレイする、程度のもので終わり、また当時のネオジオの格ゲーはCPUの難易度が異常に高かった事から、数回ぐらいしかやらなかったと思う。なので、私のアーケードにおけるKOFはほぼそこで終わってしまった、と言う訳である。
それからしばらく経ち、ゲーメスト創刊10周年記念号を買った際、やはりと言うかKOF95が発売されている事を知り、そしてそこからチームエディットも可能となった事を知った。しかし、同時にCPU戦の難易度が非常に高い、ともあったので、まあやはりか、とも思ったものだ。同時期に初代PS本体を購入し、再び家庭用ゲームをプレイしていく事となるが、ロード時間を懸念してSNKの格ゲーを買う事はなかった。
半年後、ようやくセガサターンを買った私は、当時すでに格安だったKOF95を買ったりもしたのであるが、付属のROMカートリッジを使用した通称「アドバンスドロムシステム」によるロード時間は爆速であり、もちろんゲーム内容もネオジオと遜色なし、さすがに次世代機だと思ったものだ。と言うより、PS・SSいずれもネオジオの性能は遥かに凌駕していたので、グラフィックやBGMを移植するのはすでに楽勝であった。しかし、当時のRAMは全てを合してもせいぜい4Mバイトに届くか届かないぐらいだったので、膨大なグラフィックを使用するSNKの格ゲーを移植するのは難しいものがあったのだ。
そこで、SSはカートリッジスロットを最大限利用し、格ゲーの移植に関してはPSに大きく水を開けた結果となった。しかし、KOF95のROMシステムはそれだけで終了、その後セガは拡張RAMカートリッジを開発、「サムライスピリッツ・斬紅郎無双剣」からはそれが主流となっていく。