スーパーファミコンを愛す・その20 | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

話が前後してしまったが、1995年12月においても年末の風物詩であったファイプロ、「スーパーファイヤープロレスリングX」が発売された。容量こそ前作同様の32メガビットであるものの、グラフィックが大幅にパワーアップしており、体系だけでなく体の部位が別々に設定されているので、これまでとは比較にならないほどリアルに表現されるようになった。

 

そして、その効果もあってかこれまではレスラーの大きさに対して、リングの比率が実際よりも広い感じであったが、このXでは実際の比率に近くなった。つまり、よりリアルにプロレスが再現される、と言う事である。グラフィック重視の弊害により、ボイスが大分少なくなり、さらに使える漢字も大分絞られてしまったものの、このグラフィックの素晴らしさを実感すればそれもやむなし、と言った感じであろう。

 

そして1996年12月、遂にドラクエIIIのリメイクが発売される。実際に私が購入したのは翌年か、もしくは2年近く経った頃であったと思うが、アニメーションによって戦闘テンポが遅くなるのは若干イライラはしたものの、VIをベースとし、さらにパワーアップさせたそのリメイクの出来は実に素晴らしいものがあった。さすがの私もこれには十分満足し、その勢いでVIも買いなおして改めてプレイしていった。もう早解きもする必要がないので、じっくりプレイしたせいもあってか、最初にプレイした時よりかは大分面白く感じたものである。

 

しかし、さすがにダーマ神殿以降の熟練度稼ぎにはうんざりしてしまった。根気さえあればどのキャラでも転職を繰り返してのスーパーキャラを作成出来てしまう、イコール個性の没落化となってしまう訳だから、私的な意見としては正直止めてほしかったものだ。これはかなり不評であったので、さすがにこれっきりになると思っていたものだから、まさかVIIにまで引き継がれるとは夢にも思わなかったものである。

 

この頃になると、私自身もPSとSS中心になっていたので、SFCをプレイする事自体稀となっていた。ただ、さすがにその頃になると、過去の名作も割安でブックオフなどで買う事が出来たので、それまでプレイしていなかった「ゼルダの伝説」や、「FFV」などもようやく買ったものである。しかし、PSの「ウィザードリィ・リルガミンサーガ」があまりにも面白過ぎた結果、その後のRPGに時間を費やすのがかったるくなってしまい、いずれもクリアまでに至る事はなかった。

 

そして、当時はローソンにて「ニンテンドーパワー」なる書き換えサービスが行われており、その機械自体もローソンで現物を見た事があるのだが、書き換えられるもののほとんどが中古屋で格安で入手出来ていたので、私は買う事はなかった。一応、ファミコン版「ウィザードリィ」や、「ファミコン探偵俱楽部II」、そして「メタルスレイダーグローリー」のリメイクが専用ソフトとして発売されていたとは言え、私がそれらの存在を知った時には時すでに遅しだったものだ。

 

SFCは、私が所有していたハードの中でもソフトの購入率が低かった事もあって、ストIIやファイプロなど特定のゲームしか思い入れがない、稼働していないのであまり幅広い思い出はない。ただ、それらをプレイするだけでも十分所有している価値はあったので、やはり私のゲーム史を語る上で欠かすことは出来ないのである。