2月24日、ようやくPS4/PS5にて雷電IVのミカドリミックスが発売された。当然私は日付が変わるとほぼ同時に購入したのであるが、その時点ではPS5版しかPSストアにしかなかった。しかし、普通に考えたらPS5所有者はPS5版を買うものである。そして、これまでの事からPS5版を購入すれば、ほとんどのソフトでPS4版も同時にダウンロード出来たので、そういう意味もあった。なので、喜び勇んでPS5版を購入したのであるが、PS4の購入履歴には出てこない。
そして、24日の朝、PS4版が改めてPSストアに登場。そう、つまりなんとこの雷電IVは、PS5版とPS4版が別商品扱いだったのである!私の場合はPS5を所有しているとはいえ、常時ゲーミングモニターに接続しているのはPS4であり、そしてプレイするほとんどのゲームもPS4であるため、PS4でプレイ出来ないというのは非常に困るのだ。もちろん、PS4版を購入すれば、自然とPS5でもプレイ出来る。つまり、PS5版のみを購入する理由は皆無に等しい、むしろ損をするのである。
それでも、PS5版であればさすがにPS4版よりも優れている部分があるだろう、と期待するのも当然である。しかし、私がプレイした限りでは大きな違いは感じられない。それどころか、なんとPS4時代のアケコンはもちろん、正式にPS5対応を謳ったHORIの「ファイティングスティックα」すら全く機能してくれなかったのだ!当然、純正コントローラーを使う以外はないのであるが、アケコンを使わずにまともにプレイ出来るほど雷電IVは甘くはない。
と言うより、今でこそアケコンと言えば格ゲーのイメージが強いかも知れないが、アケコンの歴史はほぼイコールアーケードゲームの歴史でもある。つまり、かつてのゲーセンの華であったシューティングゲームは、アケコンで操作する事を前提として作られている訳であり、特にクラシックなレトロゲーマーなどはそれへの拘りは非常に強い。
もし、これが元々PS5/PS4コンパチで発売されていたら、おそらくPS5でも動いただろう。しかし、前述のようにこの雷電IVは完全にセパレート発売となっており、PS5版は完全にPS5に特化したものとなっている。他の両対応ソフトはアケコンが動くのに、雷電IVに限って動かないのはその理由からかも知れないが、いずれにしてもアケコンが使えないのは致命的過ぎるので、早くアプデで対応してもらいたいものだ。
そして、そのPS5版がPS4版と比べてどこが優れているのかであるが、正直良く分からない。ほとんど同じである。せめて、ヘッドセットを使った時、PS5版の方が音質が良く感じるぐらいだろうか。しかし、それでもアケコンが使えないのでは意味がないのである。
なので、現時点ではPS4版を強く強く推奨する。まあ、普及率から言っても必然的にそっちを選ぶ人が多くなるのは間違いないだろうが。他機種版との違いであるが、一見するとほとんど変わらないように見えるとは言え、やはり1080P出力?のせいか解像度は明らかに高い。そして、先にリリースされたSwitch版と比べると、明らかに遅延が少ない。と言うより、Switch版の方がハードの都合上、遅延が避けられないので、PS4版が少ないというよりSwitch版の遅延が大きい、と言う事なのであるが。
そして、もちろんPS4版最大のアドバンテージと言えるのが、世界中のフラッグシップアケコンが使えるという事である。Xbox360版や、PS3版でも豊富なアケコンは使用出来たが、やはり世界的なメインストリームであるのはPS4であり、やはりそれで起動する、そしてアケコンが使える、と言う事実は非常に意義があるというものだ。そんな訳で、PS5版では痛い目にあったものの、Xbox360以来の雷電IV好きの私にとって、このPS4版はまさに待望だった。シューティングゲームファンには是非お勧めの名作である。