コットン・サターントリビュート | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

昨年9月に発売された、コットン2・コットンブーメランサターントリビュートをDL購入した。とうとうサターンのエミュレータを使用したゲームが出た、と言う事で、SSマニアの私としては要注目であったのだが、発売直後から遅延が報告され始め、今まで見送っていた。エミュレータ使用であれば遅延は避けられないもののひとつであるとは言え、それでも遅延ひとつにここまで大騒ぎになるのも珍しく、相当遅れているのだとは思っていたが、有志による測定によるとなんと10フレーム前後との事だと言う。

 

Switch版グラディウスIIIや、ゼビウスの7フレーム前後ですら相当なものだったのに、それを遥かに超える10フレームである。これでは実際に触らずともプレイ出来るレベルに達していないのは分かり切っている。正直、ここまでのレベルになると万人が触っても分かるというのに、何故そのまま発売するのかよくわからないのであるが、やはり相当反響が集まったせいかすぐさまメーカーが謝罪文を掲載するという事態にまで陥ってしまった。

 

その後、一部ユーザーを集めて体験会まで行ったらしいが、肝心のアプデは一向にリリースされなかった。しかし、昨2月10日、ようやく公式からパッチが配布され、遅延の改善に至った。公式によると大体2フレームは改善との事であるが、元々が10フレームあったのだから良くて7フレーム前後と言った所である。しかし、カプコンアーケードスタジアムのコンシューマーや、その他ストリートファイターやベルトアクションなどの移植物も7フレームであるし、ゲームによってはギリゲームが成立するレベルとも言える。

 

正直、コットンと言うゲーム自体にはさほど思い入れもないのであるが、やはり最初に触れたよう、「最もエミュレーションの困難なハードのひとつであるセガサターンのエミュレーション移植が実現した」、と言う事実に私が興味を沸かないはずがない。それに、これが上手く行けばSSソフトの復刻ブームも来るかも知れない、そういう意味から、この2作品をDL購入していったという訳である。

 

結論から言うと、言うまでもなく体感できるレベルの遅延は感じる。しかし、元が7フレーム前後という事をすでに前提としていたためか、「思ったよりかはゲームが出来るレベルになっているんじゃないか?」と思ったものだ。自機が人間型のキャラなので、感覚的な違いもあるとは思うのであるが、それでも遅延が酷すぎてゲームにならない、という感じでもなかったのだ。正直、これならSwitch版の「戦国エース」や、「ストライカーズ1945II」などより遥かにマシである。

 

Switchの彩京コレクションの遅延もかなり酷く、特に上記2作などはゲームにならないレベルで酷いのだが、一向にパッチも出ないし、他機種で出る気配もない。一応Steamで発売されているが、こちらはさすがにSwitch版よりも遥かに快適である。なので、今から買うとしたらSteam版一択しかない。

 

そして、プレイ環境はBenQのZOWIE XL2411Kと、MOBIUS EX2710Sと言う、現在大人気のゲーミングモニターと、UFBをはじめとする遅延最速レベルのアケコンである。まあ、現行のゲーミングモニターはほとんどが8ミリ秒前後の遅延だし、アケコンも名の通ったものであればほとんど最速レベルなので、現在の遅延の起因はほぼソフトである。なので、これ以上ユーザー側での遅延改善は無理なので、ソフト側で発生している以上はどうしようもない事なのだが、それでも少なくともPS4版に関しては及第点と言えるだろう。一応、PS4Proと、PS5でも試してみたが、さすがにハードによる違いはなかった。